りゅうせいぐん
りゅうせいぐん
概要
第4世代より追加された、ドラゴンの代表格たる大技で、凄まじい勢いで降り注ぐ流星で相手を攻撃する。
元はコロコロコミックの「技名募集」を経て採用された技であり、後の「てっていこうせん」がこれに続いている。
初登場の第4 - 7世代までは特殊な教え技となっており、自力習得可能なポケモンは存在しない。その習得条件として、「なつき度が最大かつ、ドラゴンポケモン」である必要がある。
第8世代ではなつき度条件がなくなり、捕まえたばかりの個体でも覚えさせることが可能となった。
第9世代では教え技システムが廃止されたことに伴い、わざマシン化。覚えられるポケモンならいつでもどこでも気軽に覚えさせられるようになった。
ただし、メガシンカ等で"バトル中のみ"ドラゴンを得るリザードン・デンリュウ・ジュカイン・ネクロズマは、残念ながら習得出来ない仕様となっている。
逆にフィールド上でいつでもタイプを変更出来るアルセウスとシルヴァディは、現在のタイプに関係なく習得可能(ただし、アルセウスは第4世代では「りゅうのプレート」を持たせてドラゴンとしていないと習得出来なかった)。
また「全わざマシンが使用可能」という仕様を有するミュウは、第9世代で配布を除いた非ドラゴンとして初めて習得した。ただし、今後の作品で教え技システムが復活した場合は再度没収される可能性がある。
配布での習得はこれに限らないが、配布でこの技を覚えている非ドラゴンは2024年現在もなおジラーチのみ。
性能面はドラゴン版「オーバーヒート」といった所で、威力やデメリット等も「オーバーヒート」同様である。
ただし、この技はドラゴン技であるため、耐性を有するのがはがね(半減)とフェアリー(無効化)しかないという強みがある。
そして前述通りほぼドラゴンしか習得出来ないため、嫌でもタイプ一致となり、威力・安定性から「高い一致火力で弱点を突かずともゴリ押す」というドラゴン戦法と非常にマッチしている。
それ故、第4・5世代では一世を風靡する程重宝され、公式戦・非公式戦問わず「りゅうせいぐん」祭りが巻き起こり、「半減可能なはがねはパーティに必須」といわれていた程。
中でも「とくこう」と「すばやさ」に優れたラティオスの「りゅうせいぐん」は有名で、これに「いのちのたま」「こだわりメガネ」など加わろうものなら凄まじい威力が相手に飛ぶこととなる。事実第5世代までのラティオスはその火力と機動力で対戦環境中心に居座っていた。
この他サザンドラやボーマンダ、禁伝ではディアルガ・レシラムといった優秀な使い手がいる。
ただし、パルキアは専用技「あくうせつだん」の安定性が高いため、戦術に合わせて選択することとなる。
第6世代からは高威力特殊技の全体的な調整を受けて威力が130に下がってしまい、ドラゴン技を完全に無効化するフェアリーが追加されたため、気軽には撃てなくなってしまった。
とはいえそれ以外のタイプに対しては相変わらず良く通るため、依然強力な技としての地位を確保している。
また「無効化される=とくこうが下がらない」ということでもあるため、それを逆手に取った立ち回りも可能である。
第7世代ではZワザ「アルティメットドラゴンバーン」に変えて1度だけとくこうを下げずに大ダメージを与える戦法、第8世代ではダイマックス技ベースとして3ターン間好き放題必中高火力をぶつける戦法が編み出された。
漢字表記は「流星群」ではなく「竜星群」であるとされ、英語名もそれに準拠している。
英名「Draco」は「りゅう座」という星座のことで、英名はその「りゅう座」の「流星群」という意味である。
その他の作品では
アニメ
発射方法が実に様々で、代表例として挙げられるのがサトシのフカマルと劇場版に登場したディアルガが撃つバージョン。
前者の場合は体中心にエネルギーを集めて上空に発射する花火玉の様なタイプであるが、作中では分裂しない単なる「流星」止まりとなってしまう失敗パターンが多く、何故かポッチャマに当たってしまうという仕様となっていた。
後者の場合は頭上に黒い雲を発生させ、そこから小型隕石を連続発射するという演出となっている。
弾速も結構速く、人々やポケモン達が避難していたアラモスタウンの庭園を防衛する最終形態のシンオウ御三家が各々の技(「れいとうビーム」「かえんほうしゃ」「タネマシンガン」)で迎撃出来る辺り、1発1発の威力は飛び抜けて高くはないが、弾速自体は結構早く、ゴウカザルが跳び箱の要領で避けた流れ弾をグレッグルが後退りしているとはいえ、「どくづき」で相殺している(※しかも両手ではなく、右手のみである)。
サトシのカイリューは自身ごと相手を地面へ叩き落す「カイリューせいぐん」を披露している。
ポケモン不思議のダンジョン
部屋技となり使い勝手は向上した。それでも能力が下がるデメリットを対策しなければならず、また『超』以降はフェアリータイプにも注意。
ポケモンGO
2018年2月に、第3世代ドラゴンポケモンであるボーマンダと共に実装された。
威力は150と、現状ではドラゴン技の中ではダントツトップの威力を誇る大技となっている。
フルゲージ技なので、「げきりん」とは異なり連射が利かない(=小回りが利かなくなる)のがネックだが、上手く相手にぶち当てることが出来ればかなりのダメージを見込むことが可能。
当初はボーマンダしか習得出来なかったが、2018年2月24日に行われたコミュニティ・デイではハクリューから進化させたカイリューが獲得し、その後、パルキア・ディアルガ・レシラム・アローラナッシーもこの技を習得出来る様になった(アローラナッシーは2022年4月16日に行われたイベント限定で習得出来た。また、原典では習得出来た。ちなみに、何故かラティ兄妹は現段階では習得不可能)。
なお、ジム戦及びレイドバトルでは特にデメリットなしで使用出来るが、2019年12月に、トレーナーバトルでは使用後に「こうげき」が2段階低下するという原作同様のデメリットが追加された(本作には特殊と物理の区別がない)。
このため、この技を無計画に乱発していると徐々に攻撃力が低下してジリ貧となってしまうこととなり、使用するタイミングを見定める必要が出て来た。特にディアルガ・パルキア・レシラムはドラゴン技がこれしかないため使いどころに注意。
余談
第4世代でのエフェクトのみ、他世代の様に一気に隕石が落ちて来るのではなく、「デン!デン!!デン!!!」と3回リズムを刻む様に落ちて来るものとなっている。