概要
2009年に発売されたニンテンドーDS用恋愛シミュレーションゲームソフト『ラブプラス』に由来したタグ。
元々は『ラブプラス』のパッケージやキービジュアルを元にしたパロディ、または版権キャラやオリジナルキャラクターを『ラブプラス』風の描写(一人称視点のゲーム画面風、あるいはそこから派生した漫画形式)で扱うパロディ作品を意味し、本来のラブプラスのキャラクターは登場しない。(現メイン画像は『黒子のバスケ』によるダブルパロディ)
パロディに関する「○○プラス」タグの存在はラブプラスに影響を受けた架空のゲーム創作オジプラスにて2011年頃から確認出来る。
しかし○○+カレシ、○○プラスと題した一人称描写の夢漫画アンソロジーによって、「プラス=夢向け創作」という意味として広まり、『ラブプラス』のダブルパロディだった事自体を知らない者も多い。
(販売当時このアンソロジーは非公式商業本ながらアニメグッズ専門店にてコーナーが出来ている程の規模で展開していたため、広く認知されるようになったと考えられる。現在は公式からの言及がSNSを通じて広く可視化される様になったのもあり、夢やBL問わず販売されていた非公式商業本は規模を落ち着かせている)
夢向け用としてのタグは「原作タイトルの略称+プラス」と表記するタグが多い。更に派生として、ヤンデレ・死ネタ・バッドエンド等暗い内容になるものを「○○マイナス」、性描写の有るR-18作品を「夜の○○プラス」「夜の○○マイナス」と称するケースも生まれている。
詳細は後述するが、現在では個々で作った棲み分け方法の公表の場が多い故に、ダブルパロディとしての意味合いが上塗りされているのが現状である。複数の意味で使われているタグとしては珍しく、時代の変遷と共に主流が変化している特徴を持つと言えるが、上塗りした内容が定着せず定期的に扱いの混乱を招いている状態となっている。
夢向けとは
「作中キャラクターや作品世界」と「自分または(個人が作った)オリジナルキャラクター」の関わりを扱う作品の総称。特に多いのは「版権キャラとの恋愛」。
主に二次創作のジャンルだが、一次創作で用いられる場合もある。
詳しくは夢小説参照。
プラスタグの運用について
- プラスタグの由来が大手企業から発売された版権を持つ商業ゲームをモチーフとしたダブルパロディの創作である点
- プラスやpixivのサービス開始以前から〇〇夢という分け方が存在していた点(故にpixivには名前変換機能が未実装の頃から〇〇夢タグが存在している)
- 「A+B」が恋愛描写のないコンビかつ友情を表す意味合いを持つ表記である点
以上から、同人用語の被り、大元や由来への知識も無くリスペクトが無くなる形での意味拡張といったことへの忌避感を持ち、この語句の使用を控えている投稿者も多い。
また、使用方法も個人が使い方を公表・指摘する度に混乱が生じ、明確な使用方法が確定されておらず意味が流動している現状もある。
以上の事から、投稿作品へのタグの追加はあくまでも投稿者によるものが望ましく、第三者及び閲覧者によるタグ追加や使用の強制、タグ内容についての指摘、使用方法の提案はさらなる混乱を招くため非推奨である。
プラスタグの意味と混乱理由の一例
【確認出来た例であり下記が全てではない。意味を明確にし定義化する意図はない事を留意願う】
- 夢小説、夢漫画の表記揺れ
一人称の描写から派生した夢向けタグとして使用
→大元のラブプラスと、派生した夢漫画を知る層へ混乱を招いた。
- 夢主の個性の有無
元の一人称視点の描写から、個性がない夢主という意味で使用
→同上、表記揺れと認識している層にも混乱を招いた。
- ツイッター用の夢タグ
ツイッター(現X)での夢小説や夢漫画の投稿が増えた事により、pixivのタグは逆輸入だと認識する者も
→同上。
最後に
このタグの意味が流動しているのは、プラスより以前から存在している〇〇夢という夢専用タグの存在がある事と、個々に抱いている〇〇プラスタグの印象を制定し棲み分けしようとした事が発端と推察される。
大勢に定着しているタグに意味をさらに追加する事は情報の混乱を招き、タグを使う者や使わない者も現われ、本来見つかるはずだった作品を見逃してしまう事に他ならず、創作側としても閲覧側としても本末転倒となってしまう。
既存タグの混乱は棲み分けとは真逆の「意味を混ぜる」である事と認識し、基本的には内容に合わせたタグを複数使う事で棲み分けを行う事を推奨したい。
例1:〇〇夢 〇〇プラス 家族夢 ほのぼの
例2:〇〇夢 〇〇プラス 顔あり夢主 友情夢
カテゴリータグ
内容や傾向を表すタグに悩んだ場合は、夢向けの記事によく使われるタグ・注意が必要な要素のタグの一覧があるため、参照されたし。
使用タグ一覧
タグの表記揺れによって多数タグがある場合は、少ないものを()で表示しています。
以下原作名五十音順。
他にもある場合は追加お願いします。
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ダブルパロディ関連