曖昧さ回避
- アキレス→ギリシャ神話の英雄「アキレウス」の英語読み。欧米の名字。
- アキリーズ対戦車自走砲→イギリス軍にレンドリースされたアメリカ製M10GMCの搭載砲を17ポンド砲に換装したもの。
- イギリス海軍の伝統的な艦艇名。戦列艦、スクーナー、装甲巡洋艦、フリゲートなど。艦名はギリシャ神話の英雄「アキレウス」に因む。
リアンダー級軽巡洋艦「アキリーズ」
イギリス海軍で就役したが、後にニュージーランド、インドに移籍した。
艦名はギリシャ神話の英雄「アキレウス」に因む。
1931年6月11日起工、1932年9月1日進水、1933年10月9日就役。
1937年3月31日、ニュージーランドに配備。
1939年9月1日、第二次世界大戦が勃発。アメリカ西海岸でドイツ商船の捜索に当たる。
10月、南アメリカで通商破壊艦の捜索を行うG部隊に配属された。
12月13日、ウルグアイ沖で重巡洋艦「エクセター」、軽巡洋艦「エイジャックス」と共にドイツ海軍装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」と交戦し、4人の戦死者を出す(ラプラタ沖海戦)。
12月14日、G部隊との交戦で大きく損傷した「アドミラル・グラーフ・シュペー」はモンテビデオ(ウルグアイ)に入港するが、72時間以内の退去が求められた。「エイジャックス」と共にラプラタ川河口を封鎖。
12月17日、「アドミラル・グラーフ・シュペー」はモンテビデオを出港し、自沈。
1940年2月23日、オークランド(ニュージーランド)に戻り、修理を受ける。
6月、南太平洋でドイツ海軍の仮装巡洋艦を捜索。
12月30日、船団護衛に当たる。
1941年10月1日、ニュージランド戦隊(イギリス海軍が運用し、ニュージーランド自治領が人事や財政などに権限を持つ組織)所属となる。乗員の約60%がニュージランド人だった。
1942年2月12日、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカの巡洋艦および駆逐艦からなるANZAC隊に加わり、オーストラリア北東部を防衛。
1943年4月、ポーツマス(イングランド)で修理のためドック入り。
1944年5月、ニュージーランドに戻る。
1945年5月、イギリス海軍太平洋艦隊に配属。
8月15日、日本がポツダム宣言を受諾し降伏。
1946年9月17日、イギリス海軍に復帰。
1948年7月5日、インドに売却され、「デリー」と改名してインド海軍に就役。
9月16日、ボンベイに到着。
1950年1月26日、インドが共和制に移行。艦船接頭辞がHMISからINSに変更される。
1956年、映画「戦艦シュペー号の最後」に出演。
1961年12月18日、インドがポルトガル植民地ゴアを併合。戦闘を支援するため出撃するが、ポルトガル軍には貨物船と勘違いされた。
1969年、ニュージーランドを訪問し、歓待を受ける。
1978年6月30日、退役。スクラップとして売却された。