「競馬でも試験の問題でもよォ~~っ 予想したことがそのとおりハマってくれると 今のおれみてえにウププッって笑いが腹の底からラッキーって感じで……! 込み上げて来るよなあ~」
概要
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - E】
第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する片桐安十郎(アンジェロ)のスタンド。
凶悪犯だった片桐安十郎が刑務所に収監されていた際に、虹村形兆にスタンドの矢で射抜かれ発現したスタンド能力。水分と混ざり相手を攻撃したり、体内に侵入した人物を操る事が可能な物質同化型スタンド。
本来の姿は全身に無数の目を持つ人型だが、劇中脚は描写されなかった(アニメでの立ち絵やアイキャッチでは脚を確認できる)。その大きさは水分量に比例し、本体と視覚共有が可能。
能力
シンプルな能力のスタンドだが、液体に同化したタイプならではの特性を持つ。
液体同化
水分が含まれているものであれば幅広く同化でき、水道水や熱湯、牛乳といった液体の飲料はもちろん、雨や水蒸気、湯気などにも同化することができる。このため「水道水を飲まない」「水回りに近付かない」などといった対策を立てても、完全に侵入を防ぐのは困難。
更に色などを変える(物質同化型なので、スタンドを使えない生物にも見える)ことで、自分の入った瓶をブランデーに偽装することもできる。本来の人型は別にあるので、ただの水に潜んでいる時点でその姿を変化させて擬態しているとも取れる。
人体操作
基本的な攻撃方法。飲用されることで体内に侵入し、その人物に取り憑いて操ったり、体内を破壊して殺害したり出来る。内側から無理やり操るためか、犠牲者は明らかに挙動不審なゾンビのような行動を取る。
本体が飼い犬に食いつきその血肉を飼い主の口に流し込むことで、スタンドを体内に侵入させて殺すという、残忍かつ衝撃的な使い方もされた。
ハイエロファントグリーンを思わせるこの能力だが、ジョジョの第3部と第4部冒頭における、主人公の初戦が以降の仲間(アヴドゥルと承太郎)、次戦が人体に侵入し操る敵という、故意にも見える同じ展開での共通項となっている。
弱点・戦闘能力
物質同化タイプのスタンドなので自由に消すことが出来ないこと、パワーが低いためガラスはおろかゴム手袋すら破ることが出来ないのが弱点。
密閉された容器に閉じ込められるとスタンド自身のパワーで脱出することはほぼ不可能な上に、本体はスタンドを自由に消せない。それでいて本体へのダメージフィードバックは発生するため、一旦スタンドが捕らえられると、容器を激しく振ることで本体にも衝撃が伝わり為す術が無くなってしまうため、両者を一網打尽にできる。
一方で人体を内部から破壊できたり、体表に裂傷を与えたり出来るため、水を操る能力の応用で、水分を多く含む人体のみを切断できるでは?との考察もある。もしそうなら、いかにも殺人鬼らしい能力とも言えるが…。あるいは、同化している水分量に物理的なパワーが比例するのかも知れない。
また防御面では、そこそこの俊敏性(スピードはC評価)と液体との同化の反映で、直接攻撃に対する高い耐性を持ち、無敵のスタープラチナのパンチ攻撃が殆ど効果を見せなかった。
余談
これらの能力でどうやってアンジェロが絞首刑から逃れたのかは不明。しかし射程距離はA評価と高く、視覚共有も可能のようで、上手く使えばかなりの汎用性を誇ると思われる。絞首刑逃れや脱獄ではこれらの能力をフル活用したのだろうか。しかし本体が殺人以外に興味のない人間の屑であったため、策士の空条承太郎を苦しめる場面はあっても、殺人以外で有効活用されることはなかった。
なお、アンジェロが岩と融合させられた後は消滅した様子。
また、ジョジョでは珍しく名称の元ネタが不明瞭なスタンドの一つ。
一説にはSantanaの楽曲"Aqua Marine"(1979年発表"Marathon"収録)とも言われている。
関連画像
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片桐安十郎(アンジェロ) ジョジョの奇妙な冒険 4部 ダイヤモンドは砕けない
ハイエロファントグリーン…他者の体内に潜入し体を操る事が出来るスタンド。
ザ・グレイトフル・デッド…5部に登場した全身に目があるデザインが似ているスタンド。