「家畜に神はいないッ!!」
概要
五十年戦争時の不名誉な理由で潰された没落貴族の家の出身で、上級貴族の力を利用して働きつつ自分の家の再興を最大の目的としている。貴族でも平民でもないという自身の境遇から来るコンプレックスゆえか、平民を見下す意識が非常に強く、感情的になるとチンピラのような粗暴な言動が多くなる(PSP版ではそんな微妙な立場のせいで仲間内からは冷遇され、平民からも白眼視されてきたと語っている)。
PS版本編では第1章のみの登場。結果的にラムザとディリータの運命とイヴァリースの運命にすら影響を与えた男だったりする。別に彼がいなくてもザルバッグとその仲間が担当していたのでラムザとザルバッグとの確執が出来る事以外、ティータの運命は変わらない。
当初は助けられ、侯爵の救助に協力してくれたラムザとディリータと同行し、同年代の友人兼仲間ポジションを形成しつつ、前述のコンプレックスが表面化した結果、後述の名言の数々によりプレイヤーに強烈な印象を与え、色んな意味で高い人気を得ており、PSP版ではエルムドアの部下だったという経緯からか「ルカヴィの眷族アルガス」として復活した。
ちなみに彼との初遭遇時に「彼を助ける」を選んでアルガスが戦闘不能になるとゲームオーバーになる。その一方で「骸旅団の殲滅」を選ぶと勇気が10上がる効果があり、アルガスが戦闘不能となってもゲームオーバーにはならないので2周目以降はこの選択を選ぶ者もいる。
やがてラムザ、ディリータとの溝は修復不能なまでに広がり、後にザルバッグの命令もあったとはいえディリータの妹ティータを結果的に殺害したことで両者とは完全に敵対した。彼との戦いでは「オートポーション」で回復されるので生半可な攻撃では倒す事ができず、彼を助けずに躯旅団ごと袋叩きにしストレス解消したプレイヤーは早めに彼を倒さないと任務を優先した事を指摘してラムザの勇気を10下げてくるので、全員黒魔術師ロッド装備か、全員弓使いなどの総攻撃の高火力攻撃でさっさと倒そう
ちなみに彼を助けていた場合は「今度は見殺しにするんだな」という開き直る台詞を聞いた時点でラムザのブレイブが10上がる効果があり、味方の育成具合によっては白魔道師のホーリーでアルガスを瞬殺可能だったりする。
なので、初期の時点で「骸旅団の殲滅」を選んで勇気を10上げて、奴を速攻で始末する方がお得である。
2周目以降での扱われ方
前述の通り極めて毒の強いキャラであるため、プレイヤーによっては2周目以降ではまともに扱われず散々弄くり倒される傾向が強いのも特徴。
アルガス見殺しルートの一例
アルガス使い潰しルートの一例
PSP版
「今まで俺をバカにしてきた連中は皆殺しにしてやる!」
4章のメズドラーマ・エルムドアが待ち構える魔物と亡霊の住処となったランベリー城でルカヴィの魔物達を引き連れたデスナイトとして待ち構えており、魔物化してもその口汚なさは相変わらずである。
「ラムザを倒したら地下にいる妹を始末する」と相変わらず他人の妹に攻撃的な言動をするが、これはエルムドアがラムザをおびき寄せる為についた嘘であり、本人はそれを聞かされていなかったのか、知っててラムザを引き込むためにそれに乗ったのかは定かではないが多分知らなかったのだろう。
戦闘時には遠距離から攻撃と回復を同時に行ってくる「暗黒剣」に加えて「瀕死回復」とジョブ特性の「防御力UP」で生半可な攻撃をほぼ無効化してしまい、彼の汚い台詞を聞く羽目になるが、雷神シドがいれば彼を倒すのに何の問題もない。「メンテナンス」の所為で装備は盗めずリフレクがかかっており、スロウを無効化する性質がある。時間と人生が勿体ないという人はさっさと倒し、彼をサンドバッグにしたいという人は戦技でステータスをブレイクしよう。
倒すと母にすがるかのような言葉を残して二度目の死を迎えるが、これに対するラムザの反応は特に無い。同じく敵対したガフガリオンには一言別れの台詞があったにもかかわらず、「妹を始末する」発言を聞かされたラムザは嫌いを通り越して無関心になったのか、もはや小石程度の障害にしか捉えていなかった。
共同戦線「つむじ風」
ルカヴィが厳選して育成したと思われる「ルカヴィの眷族アルガス」が10体養殖されて現れるステージがある。ルカヴィの眷属になった影響でステータスは不明だが、HP999、MP990位と推定されている。全個体に「高低差無視」が付いており、特に「ダメージ分配」や「MPすり替え」を持っている厳選個体が厄介。だが、呪いの指輪(アンデッド化による暗黒剣対策)+バレッタ(状態異常対策のリボン)+ハメドる(攻撃される前に攻撃)+精神統一(対象の回避率を無視して攻撃できる)の組み合わせがあれば楽に駆除できる。
名台詞
「家畜に神はいないッ!!」
FFTでは最も有名な暴言で、後年のFF14では技名にさえなっているほど。骸旅団(五十年戦争末期に平民出身の義勇兵によって結成された骸騎士団の残党。戦後、国家の財政難から報償もなしに解散させられ、職を失ったために革命を起こそうとした)所属の女騎士ミルウーダが「私たちは貴族の家畜じゃない」「神の前では何人たりとも平等のはず」と訴えたのに対して放たれた台詞。
また、ミルウーダとの戦闘中はこれ以外にも「同じ人間だと?フンッ汚らわしい」「生まれたときからお前たち平民は俺たち貴族の家畜なんだ」などと、アルガスのコンプレックスが滲み出た名(暴言)が連発される。
「ヤツとヤツの妹はここにいてはいけなかった!花でも売って暮らしていればよかったんだよッ!」
貴族でありながら平民出身のディリータを親友と称するラムザに対して放たれた台詞。この前後の一連の出来事・会話がラムザとディリータを決別させ、ディリータの「イヴァリースの王になる」という野望を喚起させた。第一章「持たざるもの」からその後の物語へ続く鍵となる台詞だといえる。
ディリータにこの発言をした理由はテロリスト集団所属の躯旅団のミルウーダを「彼女を敵とは思えない」とお花畑発言しながら見逃したのがきっかけだろう。ラムザは平民を助けてもよかったが、せめて平民のテロリストは裁くべきだった。
なお、ここでの「花」はふたつの意味を持っていると言われているが、このダブルミーニングを知らない者(学生辺り)には「普通に花を売る職業なんだな」と認識されるので、表現規制に引っかかる心配はない。
「かけなしの報酬でこき使われる気持ちがわかるかッ!!平民にもバカにされそれでも必死に這い上がろうとする気持ちがお前にわかるかッ!!これからは強い奴だけ生き残る。今まで俺をバカにしてきた連中は皆殺しにしてやる!」
PSP版でのデスナイト化したアルガスの追加台詞の一つ。腐っても剣士だった頃はミルウーダの立場をボロクソに罵ったアルガスが今度はラムザに対して没落貴族人生の辛さを訴えるというかつてとは完全に真逆の立場となっている。
「くッ…………何故だッ!!何故こんなヤツなんかに…………」
PSP版でのデスナイト化したアルガスの追加台詞の一つ。彼を弱わらせていくとこういう台詞も聞けるが、その前に彼を倒すケースの方が遥かに多いだろう。
ファイナルファンタジーロストストレンジャー
4巻で禁術倶楽部に所属するメーガス三姉妹やボーゲンらのテロに遭い、アルガスは同じ悪徳貴族のラーグやダイスダーグと共に始末された事が判明した。
FF14
「朕(ちん)はイヴァリースの王アルガスなり!朕の眠りを妨げるはなにゆえか?」
ドゥマの聖石を用いて再転生したルカヴィ「冷血剣アルガス」としてまさかの再登場。
人間体は当時のアルガスがそのまま大人になったような姿だが、ルカヴィとしては巨大な剣を携え、周りに複数の刃を纏った中身のない不気味な鎧騎士の如き姿が特徴。
ルカヴィ化の影響によるものかなぜか自称イヴァリースの王を名乗り、さらに一人称や口調も変化しているなど、FFTの彼を知る者から見てもお前そんなキャラだったかと言いたくなるほどその人格は破綻してしまっている。
オンラインプレイヤー達に倒されると、今際の際に正気に戻ったような台詞を吐き、自分勝手にラムザに助けを求めながら消滅する。
関連イラスト
関連タグ
アルガス・サダルファス 家畜に神はいない 没落貴族 貴族(笑) 小物
FFLS ファイナルファンタジーロストストレンジャー 咬ませ犬
アルガスと関係のあった貴族やルカヴィ
スクエニ作品におけるで似た者同士
カイン・ハイウインド・・・彼に運と救いがなかったらアルガスやストレイボウのような結末が待っていたと思われる。
ザボエラ・・・強者を利用し続ける存在という意味でアルガスに似ている。最期に利用する相手を間違える(ミストバーンや賢くなったワニ)所も似ている。