概要
『ウルトラマンネクサス』にてお守りとして初登場したマスコット。
その後円谷プロダクションが製作に関与したGRIDMAN_UNIVERSE作品『SSSS.GRIDMAN』及び『SSSS.DYNAZENON』にも、ポーチやぬいぐるみとして登場している。
このマスコットと関わった女性キャラクター(生みの親を含む)は、殆どが殺害されたり事故死したうえで亡霊のごとき存在になっている為、一部特撮ファンからは死亡フラグや特級呪物のように扱われている。
上記全作品にはシリーズ構成として長谷川圭一氏が参加しているが、『SSSS.GRIDMAN』におけるガンバルクイナくんの登場は氏のセルフオマージュではなく、背景スタッフが自主的に仕込んだ小ネタだったようだ。
ウルトラマンネクサス
本作では2話で登場。新しい職場へ赴任した孤門一輝(主人公)を励ます為、彼の恋人・斎田リコが手作りのお守りとしてプレゼントした。しかし、リコは孤門と初めて出会った夜に家族もろとも殺害されており、ガンバルクイナくんを制作した時点で生ける屍だった。彼女は孤門を絶望させるための道具として翻弄され続けた挙句、最期はスペースビースト・ノスフェルの爪に突き刺され、孤門の眼前で二度目の死を遂げてしまう。
更に黒幕の溝呂木眞也(ダークメフィスト)は、その後もリコの幻影を利用した精神攻撃を仕掛けてきたが、孤門はガンバルクイナくんを踏み潰して羽を破壊したことで正気を取り戻し、窮地を脱している。
もちろんガンバルクイナくんが幻影の発生源だったわけではなく(むしろ欠けた羽を修復すると共に光が放たれ、リコの幻影を討ち祓っている)、リコが死してなお孤門を救ったと解釈できるシーンではある。後にウルトラマンネクサスがピンチに陥り、孤門がリスクの高い救出作戦を任された際にはガンバルクイナくんを見つめて覚悟を決めるシーンもあり、この時点では決して負の存在としては描かれていなかった。……と同時に男性キャラには死亡フラグとしての作用がない源流ともなった。
また、プレイステーション2版『ウルトラマンネクサス』では記憶容量画面のマスコットキャラクターとして採用されている。
SSSS.GRIDMAN
1話で問川さきるが身に着けるポーチとして登場。放映前のPVにも映っていたので『ネクサス』ファンの中にはその時点で話題に上げる者もおり、同時に彼女の安否を心配する声も多少見られた。
そして案の定、問川は新条アカネの逆鱗に触れてしまい、彼女が差し向けた怪獣グールギラスによって爆殺された挙句、記憶改竄によってその死が中学時代の事故によるものと改竄される悲劇を迎えてしまった。
この時点で「ガンバルクイナくん=女性キャラの死亡フラグ」のイメージが確立したと言える。
SSSS.DYNAZENON
1話に登場。南夢芽の姉で、故人である南香乃の部屋にぬいぐるみとして置かれていた。香乃は劇中から5年前の9月に、水門付近で事故死したとされる(享年16)。香乃の部屋の処置が両親の夫婦喧嘩の一因となっていたり、死体を見た夢芽のトラウマになっていたりと、彼女の死が残した暗い影は長きに渡って南家を蝕んでいた。
7話でも夢芽の回想シーンで登場した。