クマリン

くまりん

複数の意味を持つが、ここでは桜の葉など多くの植物に含まれる香り物質と、アニメ『GON』のキャラクターについて解説する。

曖昧さ回避

1. 桜餅の香りとして知られる有機化合物。本項で解説。
2. テレビアニメ『GON』の登場キャラクター。本項で解説。
3. 任天堂のゲームソフト『ゼノブレイド2』の登場人物ナナコオリが従えるシロクマ。
4. テレビアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』に登場する架空の惑星。→惑星クマリン
5. ホロライブ所属のバーチャルYouTuber『宝鐘マリン』が創作した亜種キャラクター。→宝鐘クマリン

クマリン（香り物質）

ポリフェノールのフェノール酸系に属するラクトンの一種。桜の葉の特徴的な香りの主成分だが、セリ科、ミカン科、マメ科、キク科をはじめとする植物に、防御物質として多く含まれている。

ただし、植物が生きている状態では細胞内の液泡にクマリン配糖体として蓄えられているため、匂いは感じにくい。植物体が食害されるなどして破壊されると、クマリンが細胞内の酵素グルコシダーゼで分解されることにより、o-クマル酸となり、さらに脱水閉環反応を起こしてクマリンが生成され、防御物質としてはたらく。

抗酸化作用および抗菌作用がある一方で肝毒性や腎毒性もあるため、大量摂取は望ましくなく、日本では香料など食品添加物としての利用は禁じられている。また、血液凝固防止作用があるためワルファリンとして血栓防止薬に用いられるほか、殺鼠剤（摂取したネズミの内出血を引き起こして殺す）として用いられている。

また紫外線に反応し発光する性質を持つため、不正軽油の識別目的で灯油とA重油に百万分の1(ppm)の濃度で添加されている。

関連タグ

ポリフェノール　桜の葉　抗酸化物質　香料

クマリン（GON）

CV:藤田咲

アニメ版の10話に登場した子グマ。

無邪気な空気でゴンのペースを乱し、遠ざけられそうになったところで島中に聴こえるほどの大声で泣き出してしまう。

関連タグ

GON　熊　無邪気