もしかして→クライマックスヒーローズ
ボクとガンダムが、戦争にトドメを刺す。
概要
別冊コロコロコミックにて連載されていた『機動戦士ガンダムAGE』のコミカライズ。
著者は『ロックマンエグゼ』で知られる鷹岬諒。原作のキオ編と三世代編を漫画化したもの。
全5話で構成されているためとにかくのテンポが早い。第2話でいきなりAGE-3が退場することから、その異常なまでのテンポの良さがわかっていただけるだろう。
裏を返せば短い連載期間に話を収めるために、短くまとめる上で無駄とも言える部分を徹底的に削ぎ落としたとも言える。
また、各登場人物も子供向けに合わせて性格が改変されている。
かのボンボン版F91やVガンダムを思わせるが、流石にあちらのようなぶっ飛んだアレンジや迷台詞はなかったりする。ただしVガンにあった伝説の技の披露や所々ギャグテイストを取り入れるなど、漫画ならではの遊び心は忘れてはいない。
ちなみに今作のキャッチフレーズはAGEが参戦したスーパーロボット大戦BXにキオの台詞として登場する。
登場人物
主人公。ガンダム愛が強い。テレビ版以上に努力家として描かれている。
AGE-3がヴェイガンに解析されそうになった際にはヴェイガン兵士とリアルファイトを繰り広げた。
バーストモード披露の回では腹がはちきれるまで食べたため、本当に腹がバースト寸前になってしまった。
ヴェイガン憎しだった原作とは異なり、戦果を挙げたキオに対して「さすがわしの孫じゃ!」と喜びながら褒めるなど全体的に好々爺となっている。
最終回ではノーマルスーツも着ずにAGE-1に搭乗した。
息子と父のキャラが強すぎたのか若干空気気味。しかしいいところはしっかり持っていく。
ヴェイガンのスパイではなく、最後まで連邦軍の兵士。第1話でキオを庇って戦死。
キオの良き兄貴分。原作とは異なりやや熱血漢。キオの無殺行為に対して批判するどころか関心していた。またザナルドに殺されそうになった所をキオに救われているため最後まで生き残る(その時に「戦争が終わったらでみんなでどこかへ行こう」と言う死亡フラグを立てているのだが)。ついでにその他アビス隊の皆様も死亡しない。
まさかのラスボス昇格。
原作以上に有能で、シドを撃墜するなど戦果を多く挙げている。
4話からガンダムレギルスに乗り込み、自らの信念のために最期の戦いに挑む。
「気に入らないねえ!」が口癖の連邦を裏切ったエースパイロット。原作同様Xラウンダー能力を暴走させるが、ゼハートに救われ生き残ることに。
ただの脳筋バカに改変。連邦軍のモビルスーツをボコボコにしてセリックにトドメを刺そうとした所を、AGE-FXのバーストモードを発動させたキオに倒される。
ヴェイガンの指導者。キオにヴェイガンの真実を教える。特に目立った改変はない。
そのほかナトーラ・エイナス、オブライト・ローレイン、ジョナサン・ギスターブ、デレク・ジャックロウも登場するが、一方でウェンディ・ハーツ、ウットビット・ガンヘイル、ディーン・アノン、ルウ・アノン、フラム・ナラ、ゴドム・タイナム、ゼラ・ギンスは登場しない。
メカニック
キオの愛機。1話ではMSの残骸を起爆させゼハートのギラーガを撤退させることに成功する。しかし次の2話で拉致され、レギルスにデータを流用された末に最終的にはコアファイターを除いて大破してしまう。そのためフォートレスとオービタル形態は未登場。ただしその2話でウッソ流ハラキリ戦法を披露、油断していたイゼルカントのレギルスを中破させた。
キオの後半の機体。2話のラストから出てくる。基本的にTVシリーズと同じだが、ザナルドに殺されそうになったセリックをバーストモードで救うなど、ヒーロー然した活躍を終盤まで行った。
パイロットのアセムと共に(いろいろな意味で)おいしいところをかっさらっていく。
フリットがノーマルスーツも着ずに乗り込みプラズマダイバーミサイルを構えるも壮絶な出オチに終わる。なお、フルグランサでの登場はなし。
派手に登場するが、レギルスに瞬殺される。そのためヴェイガンギア・シドにはならずに終了してしまう羽目に。
ラスボス。2話でイゼルカント、4話でゼハートが搭乗する。特にゼハート搭乗時は悪鬼のような活躍ぶりだった。