「ガイハートの力、使いこなしてみせる!」
概要
CV:新井良平(アニメ『デュエル・マスターズVS』 / DUEL MASTERS PLAY'S) / 梶裕貴(ドラゴン・サーガ編CM)
初出はDMR-12『エピソード3 オメガ∞マックス』にて登場した《爆闘剣士グレンモルト》。
エピソード3にて一旦の終幕を迎えた旧超獣世界の物語に代わる新たな舞台、ドラゴン・サーガ世界(以下、DS世界)の背景ストーリーにて主人公の一人を務める。
父親が遺した爆流剣術を《爆師匠フィディック》の下で学んでいる。同門に幼馴染でもあるストラスアイラがおり、彼女からは淡い恋心を寄せられている。
『DUEL MASTERS PLAY'S』ではDMPP-22『龍解紅蓮伝-BEGINNING SAGA-』にて、シークレット版《龍覇グレンモルト》の獲得特典としてアバタースキンが同時実装予定。
容姿は切札一族を思わせる髪型をしており、サムライを彷彿とさせる和風の鎧姿。また、トレードマークのバイザー越しに瞳が薄っすらと見えており、エピソードシリーズにて解禁された「メカクレではない、瞳が見える人型クリーチャー」のデザインも受け継いでいる。
一人称は「オレ」。漫画『デュエル・マスターズ紅蓮』では非武装時は「ボク」になっている。
性格は真面目かつ熱血で一直線。何処かコミカルな一面もあったそれまでの勝太編の主役カードと比べると優等生のようにも見えるかもしれない。一方で、自分よりも強い相手や競争相手に対して対抗意識や敵意を露わにする、使い手である切札勝太を思わせる一面もある。
また、『デュエル・マスターズ紅蓮』では、我々がよく知るカードに描かれているモルトは火のマナを利用した肉体強化によって変身している姿であり、本来の姿は小柄で線の細い少年として描かれている。実際のカードイラストでも、《超戦龍覇モルトNEXT》にパワーアップした際に一気に大人びた姿に変化していたのも同様の理由と推測される。
背景ストーリーでは切札勝太の動向と連動しているような部分も見られ、両者共に幼馴染でもあるヒロインと結ばれている。
『ドラゴン・サーガ編』と『デュエル・マスターズVS』自体が人気を博した為か、背景ストーリーの主役カードとしてはかなり優遇されており、DMX-22『超ブラック・ボックス・パック』ではイラスト違いで4種類収録され、それぞれ誕生・入学式・結婚式・老後の姿が描かれている。
尚、結婚式と老後でも、トレードマークであるバイザーは肌身離さず身に着けている。
活躍
ドラゴン・サーガ
《龍世界ドラゴ大王》が討たれ、かつての威信を失ってすっかり疲弊しきった火文明を再興すべく、村に伝わる「龍王の剣の伝説」に一縷の望みをかけて、伝説の剣を探す旅に出る。旅の果てに伝説の剣である《銀河大剣ガイハート》を発見。
モルトがガイハートを引き抜こうと柄に手を掛けた時、彼の真に勝利を求める心によって、ガイアールの魂がガイハートに宿り、龍の友に認められし者・ドラグナーの力を得て《龍覇グレンモルト》となる。
更にモルトにガイハートが共鳴し《熱血星龍ガイギンガ》の龍解にも成功。火文明最後の砦である《天守閣 龍王武陣》へトドメの一撃を刺そうとした《龍覇メタルアベンジャー》の撃退に成功する。
時を同じくして、10年に一度の武闘レース、『デュエル・マスターズ』の開催が決定される。優勝者には至高の栄誉が与えられるこの大会に、ドラグハートの力を得た火文明は参加を表明。火文明の威信を賭けてモルトもこれに参加する。
そして始まった武闘レース、モルトはガイギンガと共に快進撃を続ける。
しかし、まだドラグナーとして未熟でありながらガイギンガ、そして二振り目のドラグハートである《将龍剣ガイアール》の二大ガイアールと心を通わせすぎた結果、ガイギンガにモルトの魂が取り込まれ《暴龍事変ガイグレン》に変貌し暴走を始める。ガイグレンの暴走は競争相手である他文明だけではなく味方にまで及び、この事態を見た師匠《龍覇スコッチ・フィディック》とその盟友《爆轟マッカラン・ファイン》が立ち上がった。彼らはかつて、モルトの父であるグレンリベットが《将龍剣ガイアール》の力に呑まれかけた姿を見て、再び「龍」の力が暴走する時に備えていたのだった。
フィディックによって、モルトはなんとかガイギンガに完全に取り込まれることを免れた。
フィディックはモルトにドラグハートに相応しい男になるまで修行することを命じ、《銀河大剣ガイハート》と《将龍剣ガイアール》をモルトの体内に封じる。
武器を失ったモルトであったが、これを見た《爆熱勝利バトライオウ》は自らの体をドラグハートへと変化させて、《爆熱剣バトライ刃》となり、彼の成長を見守ることにした。
モルトは修行を続け、《龍覇グレンモルト「爆」》に成長する。
《爆熱剣バトライ刃》の最大限のパワーを引き出す術も掴み、《爆熱DXバトライ武神》への3D龍解に成功。
それでも力に溺れてしまったことを悔いるモルトは、ドラグハートを完全に使いこなせるようになるまで更なる修行に励む。その修行の末、今度こそ完全にドラグハートの力を制御できるまで成長し、ドラグハートを使った二刀流を身に着けた。
また、この時にドラグナーとドラグハートの力の源である超次元の力も完全に物にしており、別世界の勇者を助っ人として呼び出す技も獲得している。
フィディックの封印から解放されたガイギンガもそれに応じるように真の力を解放し、《最強熱血オウギンガ》へと変化を遂げる。
そんな最中、原初のドラグナーである《龍覇ザ=デッドマン》に《始原塊ジュダイナ》を奪われたサソリスがモルトに協力を求めて来た。
モルトはサソリスからドラグハートの真実を告げられ、ドラグハートに封印されている魂は元々普通のクリーチャーであったこと、ザ=デッドマンに利用されるべくクリーチャーの姿を失ってしまったことを知る。
ザウルピオを親友として慕うサソリスの言葉を聞いたモルトは、その姿に自身とガイギンガを重ね、ジュダイナを取り返すためザ=デッドマンに戦いを挑む。だがあっさりとジュダイナを取り返す。既にザ=デッドマンはジュダイナのドラゴンを生み出すパワーで最強のドラグハート、《極真龍魂オール・オーバー・ザ・ワールド》を造り上げていた。
5文明の力を持った《極真龍魂オール・オーバー・ザ・ワールド》に対抗するためには、5文明のドラグナーの力が必要だった。しかし、ドラゴ大王が討たれてからは各文明ともに譲らない情勢が続いており、それは代理戦争と言える『デュエル・マスターズ』参加者たちも例外ではなく、5文明の団結は絶望的かと思われていた、がしかし……
この未曽有の危機に唯一抗う術が、自分たちが何よりも尊ぶ「他者と手を取りあうこと」だと気づいた水文明の尽力と、モルトの魅力にひきつけられた大会参加者たちの輪によって、決して交わることの無かった5人のドラグナーが手を取りあったのだった。
ジュダイナの力でザ=デッドマンを復活させてしまったサソリスは、自らの失敗にけじめをつけるべく、大量のドングリが持つ「力を生み出す力」によって、火と光と闇のドラグナーを『最終龍覇』へと目覚めさせた。
そして、水文明の艦隊と全ドラグナーによる後方支援を受け、3人の『最終龍覇』はオール・オーバー・ザ・ワールドの撃破に成功する。
世界の命運をかけた激戦は5文明連合の勝利に終わり、これで世界は救われたと誰もが思ったその時、力を使い果たした5文明の前に現れたのは、オール・オーバー・ザ・ワールドと共に潰えたはずのザ=デッドマンだった。
もはや対抗する力を持たない各文明のドラグナーをドラグハートに封印しようとするザ=デッドマン。しかし、5文明の友情の力が、モルトを最終のその先の力、《超戦龍覇モルトNEXT》へと至らせた。
「モルト、いや、モルトNEXTよ!お前こそが全ドラゴンの希望!ザ=デッドマンのような悪を次世代に残してはいけない!」
モルトの熱い心は、ギンガとラオウの二大ガイアールの力を一つにし、《超戦覇龍ガイNEXT》を生み出す。ガイNEXT、そしてモルトNEXTは全員の思いをその力として、遂にザ=デッドマンを打ち倒したのだった。
ザ=デッドマンによってドラグハートに縛り付けられていたドラゴンたちは解放され、それぞれのドラグナーと別れを惜しんだ後、帰るべきところへと帰っていった。
そして、モルトは残された4人と共に新しい『デュエル・マスターズ』の始まりを宣言し、ゴールを目指してひた走るのだった。
「ギンガ!お前の魂はいつまでもオレと一緒だ!」
革命編
ドラゴン・サーガ編の激闘から数年後、《オール・オーバー・ザ・ワールド》との戦いを経て5文明の結束が為されたことで、平和になった世界でもアイラと共に武者修行の旅を続けており、彼らがランド大陸を訪れるところから物語は始まる。
実質的な主人公の座は《燃える革命ドギラゴン》に譲り、アイラと共に狂言回しとして活躍しているが、《海帝ダイソン》率いる『海帝の侵略者』の襲撃を受けた水の革命軍に加勢し、その際に正体不明の存在と遭遇する等、先代主人公らしい大立ち回りも見せている。
ランド大陸に到着して早々、ランド大陸が侵略者によって蹂躙されている光景を目にする。モルトとアイラも侵略者の襲撃に巻き込まれ、ドギラゴンが治める『火の国』に身を寄せる。
その後、ランド大陸での修行にて革命の力を会得。ドギラゴン率いる革命軍と共に、《伝説の禁断ドキンダムX》の力を利用して世界を支配し、自らの才能を知らしめようと企む《伝説の正体ギュウジン丸》の野望を止めるべく、ギュウジン丸の根城である古代遺跡へと向かう。
革命ファイナル
ギュウジン丸と対峙し、彼の野望がドギラゴンの《完全防御革命》によって潰えた後は物語からフェードアウトしており、革命ファイナルでの動向は不明だった。
だが、《終焉の禁断ドルマゲドンX》との決戦の折、獲物を銃剣に持ち替えた《龍の極限ドギラゴールデン》から、《蒼き団長ドギラゴン剣》時代の愛刀である《龍剣星王紅鬼勝》を託されていたことが後に判明する。
龍覇爆炎
数々の激闘を制し、一人前の剣士に成長したことで、グレン家が代々師範を務める爆流剣術道場を臨時の師範代を務めていたフィデックから継いでいる。
ランド大陸で繰り広げられた侵略者、禁断、そしてドルマゲドンXとの戦いを経て、厳しい修行の中で傍らにいてくれる人の大切さに気が付いたモルトは、アイラへ思いの丈を告白する。今までずっと両片思いだった二人。アイラからの返事は皆まで言わずとも明らかだろう。
「うれしい……わたしでいいの?」
-幸せな時も、辛い時も、彼女はいつも横にいた。そして、これからも。-
その後はアイラとの間に双子の姉弟を授かっている。
王来篇
別の世界線である王来篇では、かつての宿敵《龍覇ザ=デッドマン》と合成され、ディスペクター《DS電融ザ=デッドNEXT》として、火文明に奇襲を仕掛ける。
内容はリンク参照。
その後の王来MAXでは、火文明のマスターである《罰怒ブランド》に力を与えて、《ブランドNEXTSTAR》として、レクスターズの勝利に貢献した。
一覧
爆闘剣士グレンモルト
龍覇グレンモルト
モルトの熱血の心にガイギンガが応えたことでドラグナーの力に目覚めた姿。
暴龍事変ガイグレン
《熱血星龍ガイギンガ》と《猛烈将龍ガイバーン》の二大ガイアールの魂に触れたことで龍の力に取り込まれ、ガイギンガを巻き込んで暴走状態となった姿。
龍覇グレンモルト「爆」
《暴龍事変ガイグレン》の後に再修業を経て、《爆熱剣バトライ刃》を装備出来るようになった姿。
次元龍覇グレンモルト「覇」
《「爆」》に続く修行の成果。安全措置として体内に封印されていたガイギンガが開放されたのと同時に、次元を超えて《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》と《勝利宣言 鬼丸「覇」》を共闘に呼べるようになった。
二刀龍覇グレンモルト「王」
グレンモルトが二刀龍解を可能にした姿。
二刀龍覇グレンモルト「双」
月刊コロコロコミック2015年1月号付録のプロモーションカード。《「王」》の前形態に当たる姿。そのため、こちらは呼び出せるドラグハート・ウエポンのコストが2以下となっている。
王・龍覇グレンモルト「刃」
最終龍覇グレンモルト
《極真龍魂オール・オーバー・ザ・ワールド》の暴走を止める戦いの折、サソリスから託された大量のドングリが持つ「力を生み出す力」によって覚醒した姿。
超戦龍覇モルトNEXT
『デュエル・マスターズ』終盤、《龍覇ザ=デッドマン》との決戦の中で「最強の武器は自分自身」という結論に至ったモルトへ、5文明の友たちとの結束が生み出した5文明の力が流れ込んだことで到達した姿。
爆勝グレンモルト「魂」
『デュエル・マスターズ超全集D・S(ドラゴン・サーガ)』の限定付録カード。
ドラグハートの呪縛から解放されたガイギンガと別れた後、『デュエル・マスターズ』優勝の座に輝いたモルト。その手には1着の証であるゴールテープが握られている。
ドラグハートを手放したことで種族からドラグナーが消えており、ヒューマノイド爆のみになっている。
爆剣豪グレンモルト
ドラゴン・サーガ編の激闘から数年後、アイラと共に武者修行の旅を続けており、革命編の舞台であるランド大陸を訪れる。
爆革命グレンモルト
ランド大陸での修行で革命の力を会得した。
爆剣士グレンモルト剣
《蒼き団長ドギラゴン剣》から愛刀である《龍剣星王紅鬼勝》を託された姿。
爆炎龍覇モルトSAGA
ドラゴン・サーガから20年後、グレン家が代々師範を務める爆流剣術道場を継いでおり、アイラとの間に双子の姉弟を授かっている。
関連タグ
ヒューマノイド(デュエル・マスターズ) ドラグナー(デュエル・マスターズ)