ゴーティス
ごーてぃす
遊戯王マスターデュエルで2023年5月10日に追加された新規セレクションパック『ザ・シンクロナイズド・コスモス』で登場したカテゴリー。
元々は遊戯王TCGでカテゴリ化されたカード群で遊戯王OCGに先んじての実装となった。
後にOCGでも2023年9月23日に『WORLD PREMIERE PACK 2023』で収録されることが決定。
現時点で実装されている全てのカードが収録されていることも判明した。
所属するモンスターは全て水属性・魚族で統一されており、魚族と除外に関する効果を持ったカードが多いのが特徴。
チューナーモンスター
(1):(固有効果)
(2):このカードが除外された(固有のタイミング)に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):このカードを特殊召喚した(固有のタイミング)に発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材として魚族Sモンスター1体のS召喚を行う。
所属するチューナーモンスターは共通して除外された場合に特殊召喚することが可能であり、相手ターンに特殊召喚した場合、それぞれ固有のタイミングでシンクロ召喚できる。
基本的にメインフェイズ中であれば任意のタイミングで発動できるため、状況に合わせて柔軟に動くことが出来るのが強みだが、ゴーティスの紅玉ゼップのみ特殊召喚した直後にシンクロ召喚する必要があるので発動タイミングの見極めが重要となる。
所属するモンスターは深海生物と宇宙がモチーフとなっており、そのグロテスクながらも幻想的な雰囲気に魅了される決闘者も多数存在している。
また、所属するモンスターの名前は最果てのゴーティス以外、『ゴーティスの〇〇+(固有の名称)』と言う命名規則が存在し、モンスターの名前は海や魚に関する単語のアナグラムとなっている。
基本的にはレベル2チューナーの効果で自分・相手ターンにシンクロ召喚を行い、各種シンクロモンスターの効果で展開と妨害を行うのが主戦術。
特に相手ターンにシンクロ召喚された場合にお互いのフィールドのカードを全て除外する最果てのゴーティスによる豪快な除去が強力であり、あちらはモンスターゾーンから除外されると次のスタンバイフェイズに帰還し、自身の効果でパンプアップも可能となっている。
加えて、ゴーティスは除外状態からの帰還手段も豊富なため自軍も巻き込んで除外されるデメリットは無いに等しい。
ただし、所属するレベル2チューナーの効果で相手ターンにシンクロ召喚できるのは魚族限定となっているので、他のカテゴリと混ぜる場合はその点に注意。一方で、自分ターンにシンクロ召喚する場合は特に制限やデメリットは無いのでフルール・ド・バロネスや相剣大公-承影など魚族以外のシンクロモンスターも採用を検討できる。
カテゴリ外では【白闘気】や【シャーク】などの魚族中心のデッキと好相性で、白闘気白鯨を相手ターンに出せば相手の攻撃表示モンスターを全滅させることも可能。その他にも水属性であることを活かして【氷水】や【海皇】などのサポートを受けられ、決闘者の腕次第で様々なカスタマイズができるのもゴーティスの魅力の一つ。
基本的には魚族モンスターや除外に関するカードと好相性。
上述の通り相手ターンにシンクロ召喚出来るのは魚族のみだが、自分ターンにシンクロ召喚する場合は特に制限はかからないので採用できるカードは意外に多い。
揺海魚デッドリーフ
デッキから同名以外の魚族を墓地に送ることが出来る下級モンスター。
ゴーティスの妖精シフを墓地に送ることで、あちらの効果でパンプアップ→次のターンに帰還してシンクロ召喚という流れが作り出せるのでゴーティスでは事実上の一枚初動となる。
アビス・シャーク
自分フィールドにいるのが水属性モンスターだけという軽い条件で特殊召喚できつつ、同時にレベル3〜5の魚族をサーチできる上級モンスター。手札に下級モンスターが1枚あればこれで上記のデッドリーフをサーチできる。ゴーティスの灯ぺイシスがフィールドにいればそのままデッドリーフに繋げられるので好相性。召喚したターンは水属性モンスターのみの縛りが課せられるがそれ以外は特にないためリンク素材にしてもよし、レベル4として扱ってNo.4猛毒刺胞ステルス・クラーゲンのエクシーズ素材にしてもよし、レベル5である事を利用し氷結界の龍トリシューラなどのシンクロ素材にしてもよし。
アビス・オーパー
リンク召喚成功時に手札から魚族を召喚する効果と、自身以外の魚族と相手のカードを除外する効果を持つリンク2の魚族モンスター。上記のアビス・シャークでデッドリーフをサーチした後はこのカードに繋いでデッドリーフを特殊召喚することが多い。
ただこのカードにはリンク召喚されたターンはリンク素材にできないという制約がある上攻撃力も貧弱。邪魔な場合はゴーティス・チェインなどの効果のコストにして早々に除去しておく事。
相剣大公-承影
除外に反応して相手の墓地とフィールドを除外しながら相手モンスターを弱体化させ、疑似的な破壊耐性も保有する相剣のエース。
特にゴーティスでは除外ギミックによって事実上フリーチェーンで除去効果が発動できる上、モンスターカードを除外することで最果てのゴーティスを間接的に強化できると非常に相性が良い。
スーパイ、死神官-スーパイ
手札コストは必要だが手軽にレベル6シンクロを出すことが出来る為、ゴーティスの大蛇アリオンポスを即座に出せる。
ただし、ゴーティスデッキは手札にやって来たスーパイを処理する手段に乏しく事故要因になることもあり一長一短。
ホップ・イヤー飛行隊
相手メインフェイズに手札から特殊召喚し、そのままシンクロ召喚できるレベル2チューナー。
ゴーティスは偶数レベルのシンクロモンスターが中心で相手ターンにシンクロ召喚できる点も含めて相性が良い。
遊戯王TCGでカテゴリ化された際の名称は『Ghoti(ゴーティ)』。
英単語の綴りと実際の読みの不規則さを揶揄したスラングが元ネタで「laugh(ラフ) の gh」「women(ウィミン) の o」「nation (ネイシャン) の ti」で、合わせて「フィッシュ」と読めるというもの。
つまり魚を意味する「fish」と全く同じ読みをしながらも実際の綴りは全く異なるという皮肉となっており、所属するモンスターが魚族で統一されているのはおそらくこれが元ネタと思われる(なお、あくまでそう読めるというだけで実際に「フィッシュ」と発音するわけではなく、遊戯王TCGにおいては上述の通り「ゴーティ」と呼ばれている)。
ちなみに魚族の統一カテゴリは非常に珍しく、フィッシュボーグに次いで2番目となる(シリーズカードとしては他に【白闘気】が存在している)。