曖昧さ回避
名前
実在
シリル・アビディ:元・キックボクサー。現役時代にはよくK-1に出場していた
架空
- 『ハリー・ポッターシリーズ』のシリウス・ブラック×リーマス・ルーピンのBLカップリング。本記事で解説。
- ゲーム『シャイニングフォースイクサ』の登場人物。女性。 →シリル・クランフォード
- ゲーム『ソールトリガー』の登場人物。 →シリル(ソールトリガー)
- ゲーム『ロマンシングサガ』の登場人物。 →シリル(ロマサガ)
解説
別表記「犬狼」犬はシリウスの動物もどきの変身姿、狼はルーピンが人狼であるため。二人共にイヌ科である。
『アズカバンの囚人』
二人共に初登場(シリウスは名前のみ『賢者の石』で登場済み)。
終盤叫びの屋敷にて再会。12年前の事件から関係は断絶していたが、ルーピンがその目を見つめ、いくつかの質問にシリウスが頷いたことだけで和解をし、倒れているシリウスを助け起こして兄弟のように抱き合う。その後ルーピンによってシリウスを含む悪戯仕掛け人4人の過去が語られる。
人狼を隠して入学したルーピンの秘密を見破ったシリウスとジェームズ・ポッターは彼を見捨てず、さらには満月の日でも共に居るため「動物もどき(アニメーガス)」となるために3年の年月を費やした。その後4人は忍びの地図を作成し、ルーピンはムーニー(月)、シリウスはパッドフット(足の裏の肉球)とあだ名を付けた。シリウスは言わずもがな星の名前であり、月のあだ名と星の名を持つ二人であると言える。シリウスがセブルス・スネイプを暴れ柳および満月のルーピンの元に誘い込んだ過去も語られるがルーピンはこれを揶揄いで片付けたり、お互いに敵のスパイだと思い込んでいたことを軽口を交えて謝罪するなど、気心の知れた関係であることが判明していく。
回想を終えると二人は息の合ったコンビネーションでピーター・ペティグリューを追い詰め殺そうとするが、「父親の親友を人殺しにしたくない」と言うハリー・ポッターに説得され顔を見合わせながら杖を下ろす。
『炎のゴブレット』
事件が終わり、シリウスはアルバス・ダンブルドアの指示でルーピンの元で潜伏生活を送ることになる。
『不死鳥の騎士団』
不死鳥の騎士団の本部としてブラック邸が使われることとなり、外出を禁じられた家主のシリウスとルーピンで一緒に住んでいる(ルーピンは任務で長い間家を空けることもあった)。
シリウスとモリー・ウィーズリーが言い争いをした際、子どもたちは発言者の方へと忙しなく顔を往復させたが、ルーピンはシリウスの方だけを見つめている描写がある。ルーピンは穏やかに口論を宥めるが、モリーがシリウスを冤罪で貶めた際はモリーを厳しい口調で窘め、シリウスには「座るんだ」の一言で場を収めた。その後ハリーへと状況の説明をする際は二人を進行役とし会議は進んだ。
ロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーの監督生就任を祝してパーティーが行われた際、学生時代のルーピンが監督生であったことが明かされる。シリウスは「ルーピンはいい子だったから監督生バッジをもらった」と評した。
クリスマスではハリーに二人共同でプレゼントを贈る。
スネイプの最悪の記憶では、学生時代のシリウスがルーピンにややブラックジョークを交えた話を振り、それに対してルーピンは軽口を叩いたり「それより僕の試験勉強の手伝いをしてくれ」と変身術の教科書をシリウスに差し出したりするが、シリウスは「(変身術の教科書の中身は)全部覚えているから要らない」とこちらも軽口で返事をする様子が見られる。その後シリウスとジェームズ主犯によるスネイプいじめ事件が起こりショックを受けたハリーは、現在のシリウスとルーピンに真相を聞こうとする。二人は若気の至りだった、ジェームズの態度は上級生になると改善された、とハリーを説得しつつも思わず学生時代の思い出に耽ってしまいハリーを困惑させている。
『死の秘宝』
ブラック邸のシリウスの部屋には悪戯仕掛け人の4人の学生時代の写真が貼られている。蘇りの石を使用した際はピーターとリリー・ポッターが入れ替わる形となり、ジェームズとのポッター夫妻とシリウス&ルーピンの4人が若い姿でハリーの前に現れ彼を勇気付ける。
余談
- ポッターモアにて、シリウスとジェームズがルーピンの穏やかなユーモアのセンスと誰にでも親切なところを気に入りすぐに仲良くなったと記載されている。ピーターもルーピンの親切により加入、4人組となったが、ルーピンの説得がなければ二人はピーターを相手にすることはなかったとされている。
- 映画版『アズカバンの囚人』では、緊迫した場面にもかかわらずスネイプから"Oh, listen to you two, quarreling like an old married couple."(お前達、まるで熟年の夫婦喧嘩のようだな)と揶揄されている(映画版のオリジナル台詞)。
- ルーピン役のデヴィッド・シューリスは役作りする際、ルーピンをゲイだと思い、そのつもりで演技していた、ということを『死の秘宝Part2』公開の際に明かしている。また『アズカバンの囚人』の監督であるアルフォンソ・キュアロンから"gay junkie"として演技するように指導を受けていたという。
- 原作に於いてルーピンはニンファドーラ・トンクスと結婚しているが、トンクスはシリウスの従姉アンドロメダ・トンクスの娘であるため、この結婚によってルーピンはブラック家の親戚となった。