カタログスペック
頭頂高 | 23.4m |
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本体重量 | 41.1t |
全備重量 | 75.6t |
概要
航宙船メガラニカに残っていたシルヴァ・バレトを、バナージ・リンクス用にカスタマイズしたモビルスーツ。このため型式番号にはARX-014Sが与えられた。
カラーリングが白からネイビーブルーに変更されていることを始め、脚部がハイヒールタイプ、頭部はカメラアイのカラーリングが紅色になり、マスクの形状も鬼面を彷彿させるものに変更されている。
最大の特徴として、主力装備にRX-0の共通武装であったビームマグナムが採用されている点が挙げられる。
シルヴァ・バレトのジェネレーター出力は、ユニコーンガンダムの1.5倍をマークしているとは言え、試作機専用装備に分類されるビームマグナムでは、一射するだけで射撃による反動により腕部の機部(エネルギー・サーキット系と思われる)に不具合を起こしてしまうため、本来ならば装備運用はされなかった。
しかしサプレッサーは、バックパックの各種武装を撤廃して、代わりにクレーン・フレームを装備。このフレームに交換用の右前腕を4基マウントして出撃し、ビームマグナムの一射毎に右腕を交換することで、マグナム弾1カートリッジの5発に対応可能な機体に仕上げられている。
実質、戦闘でビームマグナムを5発撃つ為"だけ"を目的に改造されたと言っても過言ではない極端なカスタマイズである。
もっとも、過去の戦争でサイコフレームを使ったユニコーンに搭乗し、サイコフレームを使っている複数の機体との戦闘やサイコフレームの危険性などを経験しているバナージからすれば、サイコフレームが多く使われている機体……それも相手が暴走するネオ・ジオングともなれば、ビームライフルなどの生半可な兵器が通用するとは考える筈もないので、非常に合理的な選択だとも言える。
なお、機体名の「サプレッサー」は「対抗勢力に対し、これを抑止・抑制するための機体」という意味を持つとされる。
為を起こすとは思えないので、あくまで立場上ではあるが…)
武装
60mmバルカン
ビームサーベル
グレネードランチャー
ビームキャノン
原型機(シルヴァ・バレト)の装備。
右前腕
元来より第二世代モビルスーツ以降の機体に標準採用されているムーバブルフレームは、メンテナンスやハードウェア・アップデートを容易とする機構となっているが、本機の右肘には戦場でのパーツ換装を可能とする、特殊フレームが組み込まれている。
クランプ構造の肘関節がオープンすることで破損した前腕をパージ、新たな前腕のクランプが噛み込むようにしてフレーム接続され、電装系のセットアップも秒単位で完了してアクティブとなる。
ビームマグナム
詳細はこちら。
サイド6(旧サイド4)のヘリウム3備蓄基地において、ガランシェールJr.の艦上からの長距離射撃でⅡネオ・ジオングの右腕の一本を撃破し、ナラティブガンダムを失ったヨナ・バシュタの窮地を救った。
立体物
HGUC 1/144シリーズにおいて、2019年6月にリリース。
劇中同様の右前腕交換ギミックが再現されている。
外部出演
何度かスポット参戦した後、終盤に加入。スポット参戦時はビーム・マグナムが使えない。加入が遅い割に性能は物足りないので、バナージを主力にするなら空きになっているナラティブガンダムを使うとよい。ユニコーンがあれば…
ちなみに戦闘演出が他の機体と異なり、味方の戦闘開始セリフや演出が行われないまま攻撃アニメーションに移行することがある。無言で敵機の上から降ってきて逆手持ちのサーベルでコックピットを一突きしたり、画面外からいきなりビームが飛んできて敵機を爆散させたりする様は暗殺者か仕事人さながらである。
なお、残念性能と作中でのバナージの役割的に
『こんなんならイアゴ隊長が仲間になる方が良かった』と言われる事も…。
関連タグ
機動戦士ガンダムNT
シルヴァ・バレト ビームマグナム
ロマン武器
バナージ・リンクス
クロスボーンガンダムX2 - 長谷川祐一作「機動戦士クロスボーンガンダム」に登場するMS。ダークブルーを基調に、金色のブレードアンテナ、紅色のカメラアイ、鬼面のようなマスクの形状と共通点が多い。
ザクⅠ・スナイパータイプ - MSの極端かつ合理的なカスタマイズ例。ロングビームライフルを撃つことしかできないザクⅠだが結構な戦果を挙げている。
ガイアガンダム - 同じく非正規の第三軍事勢力が、入手した高性能機をエースパイロット用に改修・運用した機体。