クランチュラ「おっ、(闇エナジーが)貯まった! いざゆけ、ジュウタクローンダガメス!」
充瑠「ローンに縛られた!」
データ
身長/67.5m
体重/1648.6t
闇獣/ダガメス
邪面/住宅ローン→住宅を購入するために使う地球の金融システム
ハッシュタグ/#スミカエ邪面 #住宅ローン #出動だ充瑠 #ローンに縛られた #俺たちならできる #5人と5体
概要
クランチュラが、タガメに似た闇獣・ダガメスに地球の金融システム「住宅ローン」を模した邪面を被らせた邪面獣。
右の頭部には鋭い牙を生やした憤怒の感情を浮かべた煙突のある家、左の頭部には札束(よく見ると貨幣にクランチュラの顔が印刷されている)がはみ出し、泣き顔に見える表情を浮かべた金銭袋を模した形状の邪面をそれぞれ被っている。
以前のダガメス個体が、邪面師2人掛かりで闇エナジーを充填し、尚かつ燃費に難があったのを反省し、邪面モチーフの解釈により運用コストやリスクを大幅に改善した邪面獣。
恐らくは『住宅ローン』を噛み砕いて『住宅=家』『ローン=支払方法』の要素に分割、そこから2つのモチーフを編み出したと推測されるが、邪面の表情を見るに「住宅ローンを返済するのに泣きたくなるほど追われる心情」を表現しているようにも見える。
戦闘では首の根元に付いた頑丈な枷付き鎖『ロングローンチェーン』を放って相手を拘束する。
但し、運用効率を改善する目的で用意された実験体としての意図が強いのか、ダガメス由来の鉤爪とロングローンチェーン以外に、これと言った攻撃手段を持たないので、総合した戦闘能力は低い。
活躍
対である邪面師スミカエ邪面の『魂住み替え地獄作戦』により闇エナジーは自然と貯まり、スミカエ邪面がキラメイジャーに追い詰められ掛けたタイミングで規定量に到達、クランチュラの手で送り出される。
※概要での推測が正しいのなら、召喚に漕ぎ付けられた時点でクランチュラの実験は成功したとも言える。
これに対してキラメイジャーはキラメイジンを繰り出して対抗。合体元のキラメイ魔進とそのパートナー5組は、スミカエ邪面の策略で魂を入れ替えられた状態だったが、逆にいつもよりもキラメンタルを発揮して団結し奮戦する。
これへ押され出したので、ロングローンチェーンを放って拘束するも、キラメンタルに溢れる相手はチェーンの拘束を力任せに破って攻撃を再開、更に猛攻を浴びてしまう。
結局殆ど何も出来ずに、最後はキラメイダイナミックで一刀両断されて爆散。スミカエ邪面とほぼ同時のタイミングで敗北した。
余談
住宅ローンをモチーフにした怪人は今回が初……と言うより、「家」そのものならともかく、購入時の支払いシステムそのものをモチーフとした怪人は、前代未聞である。
怒り顔の住宅と大量の札束がはみ出している泣き顔の金銭袋が、首輪のついた鎖で繋がれていたり、主な攻撃方法が相手を縛り付けるだったりする等、かなり風刺的なデザインに子どもと一緒に見ていて、気まずくなった親御さんもおられるかもしれない……。
また、この怪人の生い立ちそのものが、この手の金融商品におけるリスクヘッジの考え方(分割や組み替えによるコスト削減等)を踏襲しているとも取れる。
『完全読本』によれば、金と家の邪面を鎖でつないで首が回らない様を表現した塚田英明プロデューサーのアイデアを元に、幸せな家庭を壊すイメージを家側の目と口を壊れた木の壁で表現し、金袋が札束で頬を叩かれて泣く様もデザインに組み込まれている。
また、お札の肖像画にはクランチュラが描かれているのがデザイン画で確認できる。偉人の肖像がヨドン皇帝ではなくクランチュラなのは本人の遊び心と言えよう。
関連項目
ヤシキボーマ、ハウスジゲン、ドールハウスシャドー、ポルターガイストマイナソー:家をモチーフとした歴代の戦隊怪人達。
悪徳金融業者ドゴール:『未来戦隊タイムレンジャー』に登場したロンダー囚人で、金融ローンを用いた悪質な詐欺で金を荒稼ぎしていた。
ATMグルマー:4年後の車スーパー戦隊に登場する銀行に関連した物(こちらのモチーフはATM)をモチーフにした「獣」の名を持つ後輩怪人。