クランチュラ「おいコラ、ヨドンナ~! どこで何してるんだ! 私が計画した、『東京ミニチュア化作戦』を…」
ヨドンナ「知るか」
データ
身長/68.3m
体重/1655.0t
闇獣/ダガメス
邪面/ピンチイン・アウト→指で広げたりつまんだりして画面表示を拡大縮小する地球の操作方法
ハッシュタグ/#歯ごたえのない邪面師 #ピンチインアウト #スーパーロボ #キラメイジン #マグマドリラー #ギガントドリラー #おもちゃがしゃべった
概要
クランチュラが、タガメに似た闇獣・ダガメスに地球のスマートフォン操作方法「ピンチイン・アウト」を模した邪面を被らせた邪面獣。
邪面は牙の意匠が付いたスマホを持った手を模しており、右の頭がスマホの画面をつまむ右手、左の頭が広げる左手となっている。更にそれぞれの指関節の根元に目が一つづつ置かれ、大顎でスマホを咥えた怪物の顔へ見える様にもなっている。
また、画面にはヨドンヘイムの紋章が描かれている。
邪面の指を実際に動かす事で左の邪面からは物体を大きくする『ピンチアウトビーム』、右の頭からは物体を小さくする『ピンチインビーム』を発射する能力を持ち、これで手近な建造物を大きくして足止めさせる、相手を玩具サイズに縮小して無力化する等、敵の意表を突くトリッキーな戦闘が得意。
当初はクランチュラが東京自体を縮小化させて混乱を招く、『東京ミニチュア化作戦』の為に繰り出したが、その能力に目を付けたヨドンナがそれを横取りし、彼女の作戦の為に利用される事となる。
だが、ダガメスを素体にした事でビームを放射する度に大量のエネルギーが必要で、燃費が悪過ぎるのが欠点(※数時間程度の休眠で復帰出来る様なので、燃費効率自体は以前のダガメス個体と比べてマシにはなっている)。
また拡大・縮尺率の微調整は出来ないらしく、玩具サイズへ縮小化した相手に追撃を掛けようとしても小さくなった対象を探し出すのは困難であり、小さくなった相手がいると思われる場所を複数人で虱潰しに探さなければならない新たな難点も発生している。
活躍
クランチュラが計画した『東京ミニチュア化作戦』の為に市街地に出現。
充瑠と宝路以外の4人が遅れて不在の上、初期のキラメイストーン5体以外のキラメイ魔進達が、アタマルドでオラディンとの親睦会に興じていた為、対になる邪面師を倒したばかりの2人だけで出撃する事に。
充瑠/レッドがキラメイジンを駆り、シルバーもギガントドリラーと魔進変形して向かって来るのを、ピンチアウトビームで映し出された道路標識を巨大化させて阻害。更にピンチインビームを照射する事で2体の縮小化に成功するも、エネルギー切れを起こした為にその場は地面に潜って撤退する。
一方、縮小化されたレッドはファイヤ達5体と、ギガントドリラーのままのシルバー共々、近くを通りかかった母子家庭の少年・龍生に拾われており、縮小した魔進達を甚振り潰そうとしたヨドンナからの追跡を免れていた。
その後、エネルギーを蓄えて活動を再開すると、ジャグチヒルドンの時と同様に巨大戦力を欠いた状況のイエローとブルーの両名を圧倒し、2人を同じ様に縮小化しようとして連発したピンチインビームで手近な建造物や車を小さくして行く。
だが、紆余曲折を経てキラメイジンに乗ったまま、龍生の元からCARATに戻って来た充瑠は無鈴にキラフルゴーアローを元のサイズに戻す事を要請。無事にキラフルゴーアローを元通りの大きさにすると、それを絶体絶命のブルー達の元へ送り届けた(※キラフルゴーアローを預けた直後、充瑠はキラメイジンに再度乗ってCARATから龍生の元へとんぼ返りした)。
斯くして、ブルーがキラフルゴーアローを使って魔進オラディンを召喚し、イエロー共々ゴーキラメイジャー化した事で形勢は逆転。ハコブーと合体したグレイトフルフェニックスにピンチインビームを浴びせようとするも、かわされた上でゴールデンアックスの連撃を浴びた挙句、最後はグレイトフルプロミネンスによって一刀両断され、敢え無く敗北・爆散した。
邪面獣が倒れた事で縮小・巨大化したものはすべて元のサイズに戻り、キラメイジンとギガントドリラーも充瑠諸共無事元へ戻った。そしてその姿のまま、母親の七緒に自分の願いを伝えて叶えて貰った龍生の、眩しく輝く笑顔を見届けるのだった。
余談
本編において最後のダガメスを素体にした邪面獣となった。
『完全読本』によれば、スマホを扱う手と、中世のガントレット風の鉄仮面と、指を開閉する動作から連想した鳥の顔とを混ぜてデザインしたとのこと。
この以前に登場したタガメス系のジュウタクローンダガメスにも言える事だが、今回『ピンチイン・アウト』と言う電子端末の動作その物をモチーフとした怪人は前代未聞である。
また、上記にもあるように今回の邪面獣の対となる邪面師は本編開始の時点で既に倒されているが、以前にも似た様なケースが存在するにもかかわらず今回は一部分どころか名前すら出てこないまま退場するという、昨今の番組事情を考慮したっていくらなんでもあまりにあんまりな扱いを受けている(しかもその際、宝路からは「歯ごたえのない邪面師だった」と吐き捨てられている。軽減したとはいえ邪面獣の中でも比較的にコストが高いあのダガメスを単体で召喚出来たにもかかわらず……である)。
pixivではこの回で倒された邪面師を想像した作品が投稿されている。
エピソード31は本物が小さくなったと言う設定でDX玩具がそのまま登場し(一部墨入れ塗装はされているが)、子供に遊ばれるというこれまでにないダイレクトな販促回となっている。
なお、今回はこれでもかとウルトラマンネタが登場している。
ちなみに、キラメイジャーレギュラーキャストの中に杉田智和氏がいるが、彼の出演したウルトラマン作品はウルトラマンや怪獣が人形にされてしまうと言う内容であり、そちらでも意識を持ったまま人形になったヒーローがいる。
また、来週には動画限定の完全新作ウルトラマン作品が公開される為、恐らくこれも狙っていると考えられる(更に言えば杉田氏は今回悪役ポジションで登場する)。
因みに1時間前の第25話でも、同じ様に小学生の子供にヒーローサイドのキャラがお持ち帰りされると言う、今エピソードと非常に良く似た展開となっており、しかも母子家庭で母親が殆ど家にいない設定まで共通している。
ところで、東京のあちこちを縮小化させたり、キラメイジャーを小さくして無力化する為に生み出された今回の邪面獣だが、よくよく考えれば極端な形とはいえ「生物無機物問わずに巨大化、縮小化させる能力」がある時点で、元々からヨドン軍に備わっていなかった「怪人を巨大化させる手段」を得ているわけなのだから、わざわざ小さくさせてから倒す等と回りくどい真似をせずとも、最初から邪面師やベチャットを巨大化させるなりして戦力を強化した方が戦略的にも効率良く侵攻を進められたはずではなかっただろうか。さすがのヨドンナやクランチュラも功を焦るあまりに冷静な判断ができなかったのか、それとも単純に誰も思いつかなかったのだろうか……。
いずれにしても、幹部共の不仲のせいで非常に有用な能力持ちの邪面獣が永久に失われた事実は、どう足掻いても覆らないだろう。
関連タグ
クラウドヒルドン:同じくコンピューター利用形態をモチーフにした邪面獣(ただしクラウドヒルドンはコンピューター本体に対してピンチインアウトダガメスはスマホがモチーフに使われている)。
ダイSDワルド:翌年登場した巨大戦力でこちらも戦隊ロボの大きさを自由に変える能力を持つ
オオニュウドウ:同じく生物無機物を縮小化する能力を持つ戦隊怪人。
ビッグライト、スモールライト:ピンチインアウトダガメスの能力はこの二つのひみつ道具を内蔵した様な物だと考えれば解かり易いだろう。
怪獣人プレッシャー:同様にヒーローを玩具サイズにまで縮小させた敵キャラつながり。