スターファイター
すたーふぁいたー
カリフォルニアの片田舎にあるトレーラーハウスに住む人々が集まって暮らす公園「スターライト・スターブライト・トレーラーパーク」、その公園管理事務所の息子であるアレックス・ローガンはアーケードゲーム「スターファイター」でゲーム内に記録されているハイスコア94万点を軽く超えレコードブレイカーとなる。しかしその喜びも束の間、仕事から帰った母親から大学の奨学金を得られなかったと聞かされ、夢破れて絶望する。
その夜、見たことも無いような車「スター・カー」で現れたゲームの開発者だと言うセントーリと名乗る初老の男から、ゲームが実は宇宙突撃艇「ガンスター」を駆って宇宙を守る有能な戦士「スターファイター」を見出すべく、地球の至る所に設置されたスカウトマシンだと知らされる。
アレックスは宇宙へも行けるその車で、エンデュラン大使の元で結束する宇宙同盟の基地ライロスへと連れていかれる。だが、スカウトマシンの地球への設置は違反行為であり、またアレックスも目の当たりとした異星人の存在や死を賭した宇宙戦争であることを知りファイターになることを辞退する。
アレックスはセントーリと共に地球へ帰還するが、その間に侵略者コダンと手を組んだエンデュラン大使の息子ズアーの放ったスパイにより同盟軍が壊滅、またズアーはアレックスへも刺客を放っていた。
刺客は倒せたもののアレックスを庇いセントーリが負傷、その言葉に諭されたアレックスは、ライロスの生き残りである航空整備士グリッグと共にガンスターの砲撃手としてズアー率いるコダン艦隊との戦いに身を投じる。
原題を「The Last Starfighter」とするアメリカのユニバーサル・ピクチャーズが製作した1984年公開のSF映画。日本では翌1985年に東宝の配給により公開された。
スターファイターおよびその戦闘シーンは、この頃まだディズニーの「トロン」くらいでしか使用されていなかったCGが27分間に及び使用されている。スーパーコンピュータ(当時の最高性能機種Cray X-MP)でレンダリングされたそれは、映画公開の前年にファミリーコンピュータが発売されたのを鑑みれば圧巻の出来であり、今現在見てもあまり見劣りしないレベルである。
スターウォーズブームの中で製作された今作は、やはりスターウォーズと比較された分だけ割を食ったが、推定予算1,500万ドルで2,800万ドル以上の収益をあげており、また映画自体の評価も低くなくアメリカ国内外に未だ根強いファンがいる。
2008年に映画の続編の計画が持ち上がっており、2021年に至っても計画は続行中であるという。脚本を書いたジョナサン・R・ベチュエルは脚本家のゲイリー・ウィッタと共に続編を執筆中だとし、ゲイリー・ウィッタは続編のコンセプトリールをYouTubeに上げている(下記”関連動画”を参照)。
当時、Atariによりアーケードゲーム化される計画があったが、代理店側が売れないと判断し断念されている。その後、Atari8ビットファミリーで家庭用ゲームとしてリリースする計画もあったが、内容をマイナーチェンジされ「スターライダースⅡ」のタイトルでのリリースとなっている。
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