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概要編集

ロサンゼルスを舞台に、爆弾魔とSWAT隊員、民間人との攻防を描いたノンストップ・アクション・ムービー。主演のキアヌ・リーブスサンドラ・ブロック、そして本作がデビュー作となった監督のヤン・デ・ポンが一躍有名になる切っ掛けとなった作品。


制作費が3000万ドルという低予算で制作されながら、興行収入は北米だけで1億2000万ドル、全世界で3億5000万ドルという大ヒットを記録、1995年アカデミー賞において2部門を受賞するなど高く評価され、『ダイ・ハード』以降低迷していたアクション映画業界において大きな反響をもたらした。


因みに、実際のSWAT隊員にも愛用者が多い、カシオ腕時計G-SHOCK DW-5600シリーズが別名「スピードモデル」と呼ばれるようになったのは本作がきっかけ(劇中でキアヌが着用していたのはDW-5600C-1V)



1997年続編である『スピード2』が公開された。監督ヤン・デ・ポンが続投したが、主演のキアヌ・リーブスは諸事情により降板。代わりに本作でヒロインを演じたサンドラ・ブロックに交代した。本作の3倍以上の1億6000ドルをかけ製作されたが結果はお察しください


あらすじ編集

ロサンゼルスのオフィスビルのエレベーター爆弾が仕掛けられ爆発、急降下したが安全装置により停止し、乗客が閉じ込められた。犯人は身代金として300万ドルを要求。1時間以内に用意できなければ残りの爆弾を爆発させるという。ロサンゼルス市警察SWAT隊員であるジャック・トラヴェンは同僚のハリー等と共に爆弾を排除、乗客達を救出する。さらに身代金を要求してきた犯人を追い詰めるが犯人が自ら自爆し死亡したかに思われた。


後日、エレベーター爆破事件の件でジャック達は表彰され、テレビでも大々的に報じられた。その様子を笑いながら、犯人:ハワード・ペインが見ていた。


翌日、休日を楽しんでいたジャックの目の前で路線バスが爆破される。戸惑うジャックの横で公衆電話が鳴り響いた。ハワードからだった。何年もかけた計画を潰したジャックに対してゲームを仕掛けるという。内容はベニス発ダウンタウン行き2525番の路線バスに爆弾を仕掛け、ジャックに対応させると同時に身代金370万ドルを要求するものだった。信管は速度測定系に連動、バスの速度が一度でも時速50マイル毎時(約80Km/h)を越えると安全装置が解除され、更に、速度がこれを下回ると爆発する。聞き終わると同時にジャックは走り出した。


同時刻、通勤先へ急ぐアニー・ポーターはベニス発ダウンタウン行き2525番の路線バスに乗車する。


しばらくしてジャックがバスに到着したが、不審がられて乗車に失敗。そしてついに、バスの速度が50マイルを越える。




絶体絶命、

男と女、

とびきり熱い胸騒ぎ…。


死の境界線は時速80㎞-さあ、どうする!


主な登場人物編集


ジャック・トラヴェン/演:キアヌ・リーブス編集

日本語吹き替え:宮本充(テレビ朝日版)/江原正士(フジテレビ版)/山寺宏一(ソフト版)

主人公。ロサンゼルス市警察SWAT隊員であり、人命を救うためなら苦労を厭わない正義感溢れる青年。ただし脳筋というわけではなく、緊急時に機転を利かせたりできる頭も良い。

エレベーター爆破事件でハワードを追い詰めたが取り逃がしてしまい、執着されるようになる。友人を含めた罪のない人々を目の前でバスごと爆殺され、更には自身も爆弾バスに乗り込む羽目になってしまう。


アニー・ポーター/演:サンドラ・ブロック編集

日本語吹き替え:松本梨香(テレビ朝日版)/一城みゆ希(フジテレビ版)/戸田恵子(ソフト版)

ヒロインでありもう一人の主人公。ロサンゼルスに住む一般市民である。普段は自家用車で通勤していたが、スピード違反により免許停止となったので仕方なく利用したバスに不運にも爆弾が仕掛けられてしまう。

大変な状態でも冗談を言える明るい性格の持ち主。


“ハリー”ハロルド・テンプル/演:ジェフ・ダニエルズ編集

日本語吹き替え:古川登志夫(テレビ朝日版)/羽佐間道夫(フジテレビ版)/大塚芳忠(ソフト版)

ロサンゼルス市警察のSWAT隊員でジャックの相棒。エレベーター爆破事件ではハワードの人質にされるがジャックが狙撃したため開放されている。爆弾処理を専門としていて、警察署から電話を通じてジャックに協力する。


ハワード・ペイン/演:デニス・ホッパー編集

日本語吹き替え:野沢那智(テレビ朝日版)/青野武(フジテレビ版)/穂積隆信(ソフト版)

本作の全ての事件の犯人であり爆弾魔。何年もかけた計画を潰したジャックを逆恨みし、執着するようになる。頭脳派。


意外な日本との関係編集

本作と類似した「一定のスピードに落ちると爆発する爆弾を仕掛けられた公共交通機関」を題材にした映画は日本でも製作されている。

それは1975年の『新幹線大爆破』。実は2作はある種の兄弟と呼べる作品である。

『新幹線大爆破』は黒澤明が原案を手掛けた『暴走機関車』(実際に公開されたのは1985年(日本では1986年))をヒントに企画が立ち上がったとされ、『新幹線大爆破』には『暴走機関車』で構想されたが実現しなかった場面をもとにした描写がある。

一方本作の脚本を手掛けたグレアム・ヨストは、父親が『暴走機関車』の映画化に関与していたために同作の話を聞き、同作の脚本を図書館で読んで思いついたと語っている。

『新幹線大爆破』では新幹線は時速80kmを下回ると爆発するという設定だが、本作のバスも約時速80kmを下回ると爆発するという設定である。


関連項目編集

洋画

アクション映画

20世紀フォックス

峠MAX 最速ドリフトマスターCAVE開発・ATLUS発売のレースゲーム。ストーリーモード終盤で本作のパロディがあり、登場する路線バスも本作のと同じである。

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