タイヤロイド
たいやろいど
エンターがとある場所に置いてあった自転車のタイヤに「走る」のメタウイルスをインストールした事で誕生したメタロイド。両腕が自転車のタイヤの様になっており、頭部にも自転車のペダルの様な物が付いた姿をしている。
元になった器物の性質通り、「チャリンチャリン」が口癖で猛スピードで走行、何処までもターゲットを追跡して行く(※自転車の癖にタイヤでは無く足で走る)。また、タイヤに撃ち込む事でその乗り物を暴走状態に陥らせる光線を放つ能力を持つ。
前回のニードロイドとの戦いでエネトロンタンクが破壊された西沢地区に、1500tのエネトロンが輸送される事となった。これを受けてエネルギー管理局・特命部はゴーバスターズに輸送トラックの護衛を指示。一方、1500tのエネトロンの輸送を受けてエンターは「何と何と何と、私の為にあんなにエネトロンを用意して頂けるとは!」と歓喜。強奪の為に近くの自転車に「走る」のメタウイルスをインストールし、タイヤロイドを製造する。
誕生したタイヤロイドは早速輸送トラックを狙って追跡。追跡に気付き「変なの来た〜!!」と叫ぶヨーコの銃撃に一時こけるも、直ぐに態勢を立て直し「チャリンチャリン!チャチャチャチャチャチャチャチャ…!!!」と猛追。巧みに続く銃撃を避け回りながら追って来る。
護衛をヒロムに任せると、残る2人はタイヤロイドと交戦。対するタイヤロイドはバグラーと共に応戦し、自身も銃撃でブルーの左足を負傷させる。そのまま高速移動攻撃で翻弄するが、ブルーの怪力で動きを止められるとそのまま握力で両腕を破壊されてしまう。「手が…手が…何じゃこりゃぁ~~!!?」と大昔の刑事ドラマの様な台詞を吐いて驚愕するタイヤロイドだが、そんな彼の目に飛び込んで来たのは能力の使い過ぎによる熱暴走で粗暴になったブルーの姿だった。「さぁ~て、今度はこっちの番だぞ!」と駆け寄るブルーに寄って容赦無くタコ殴りにされ、膝蹴りの連発を喰らう等のリンチに遭ったタイヤロイドは、そのまま力任せに空中へ投げ飛ばされて落下して来た所へソウガンブレードを背中に突き立てられ、敢え無く爆散した。
彼の敗北後、同個体のデータをスピード戦闘に特化したタイプαにダウンロードされたタイヤゾードが登場。ゴーバスターエースで出動したレッドとニックから脚部に付いたタイヤの事で「何でタイヤ付いてるのに歩いてるの?」だの「ただの飾りか?」だのと言われたが、当のタイヤゾードはそれを使いローラースケートの様に高速で走行しながらエースと交戦。
戦闘用の武装が乏しい所為でそのまま追い詰められるが、運悪くレッドが鶏の看板を見た事でフリーズしてしまった為、その隙に輸送車の元に向かい襲撃した。
然し其処へイエローの駆るバスターマシンRH-03ラビットが現れて迎撃。アニマルモードに翻弄された末に蹴飛ばされ、吹き飛んだ先で動きの止まったエースに激突。これを受けてレッドのフリーズが解け、そのままエネトロンをチャージしたバスターソードの斬撃を受け爆散した。
モチーフは自転車のタイヤだが、それと切っても切れない自転車其の物も含まれている。
識別ナンバーのT-18もタイヤで「タ(Ta)イ(1)ヤ(8)」となる。
タイヤをモチーフにした怪人は『百獣戦隊ガオレンジャー』のタイヤオルグ以来の登場であり、こちらの組織の怪人も器物がモチーフ。
声を演じた大西氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となる。次の出演は6年後の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』におけるカンクス・ブチルメルカプタン役である。
タイヤオルグ:『百獣戦隊ガオレンジャー』に登場したタイヤ繋がりの先輩。
ゴローダーGT:『炎神戦隊ゴーオンジャー』に登場した、タイヤから変形するロボット。但しこちらはヒーロー側の戦力。
チャーリーバグスター:5年後のライダー作品に登場する自転車繋がりのライダー怪人。