概要
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』で初登場した敵キャラクター。
長い舌で家畜の内蔵を抜き取る未知の吸血動物。見た目は橙色をした細身の人型生物。
元ネタはそのまま南米原産の吸血性未確認生物(UMA)【チュパカブラ】。
また海外版の名称は「Cave Troll(ケイブトロール)」。即ち、直訳で「洞窟妖精」である。
北欧神話に登場する妖精の一種と言う扱いであり、UMAとして扱われるのは国内版のみ。
共通する性質としては、コチラから接近するか攻撃を受けるまでは自分から動き回る事は無い。
必ず小ジャンプで移動しつつ、攻撃方法は立ち止まってから舌を真っ直ぐ伸ばしての突き刺し。
その場で上空に大ジャンプして空中から舌による狙い突き刺し。周囲に放電攻撃を行う等々・・・
随分とまあ芸達者なUMAがいたものである。そして下手な魔物よりも格段に手強いのが特徴。
ちなみに力を溜めて身体から放電する際の攻撃モーションはなかなかにかっこよかったりする。
月下の夜想曲
逆さ城の上層エリア『天井水脈』にのみ出現する(一応、SS版では『地獄庭園』にも出現する)。
弱点は炎属性。耐性は水属性。素早い動きと高い攻撃力を併せ持つ終盤の強敵と言う位置付け。
更に『天井水脈』エリアは動き難い狭い地形かつ、敵が密集して処理落ちが多発してしまうため、
プレイヤー側は攻撃を避け辛いのに、相手はお構いなしに攻撃してくる理不尽な状況になりがち。
幸いにもHPは88と低めなので、攻撃に移る前に高攻撃力で一気に撃破すれば被害は少ない。
・・・と言いたい所なのだが、それはチュパカブラが1匹しかいなかった場合の話。現実は厳しい。
『天井水脈』には高威力の遠距離技を連発してくる妖花『ブルー・アルラ・ウネ』も出現する。
彼女と一緒に相手をしてしまうと、処理落ちと相まって成す術無く串刺しにされてしまうだろう。
そのため安全に進むなら多少面倒でも、必ず1匹ずつ誘い込んで各個撃破していく事を推奨する。
無理に弱点属性を狙わずに、ここはリーチの長い武器で挑もう。尚、水耐性は無視して問題ない。
ドロップアイテムは消費アイテム『ニュートロンボム』とアクセサリ『ブリーシンガメン』。
『ニュートロンボム』は爆弾系の武器としては威力が30と少々心許無く使い勝手はイマイチ。
『ブリーシンガメン』はDEF(物理防御力)をなんと+15も上昇させる固有のドロップアイテム。
アクセサリ枠で終盤の防具並みに高い防御力を得られるため、狙う価値は十分にあると言える。
尤も・・・本作は防御力よりも攻撃力を重視した方が有効な場面が多いので性能を活かし辛いかも。
蒼月の十字架
月下時代の見た目そのままで久しぶりの登場。『魔導研究棟』と『地下冥府』に出現する。
弱点は突属性と斬属性。耐性は打属性。本作では中盤から登場するため、性能は若干控え目。
攻撃方法は『月下の夜想曲』と全く同じ。出現数が1匹から2匹とかなり抑えられている他、
出現する場所も広い部屋で戦う事になるため、過去作よりも十分戦い易くなっていると言える。
特にもう処理落ちによる理不尽要素を心配する必要がないのは、かなり嬉しい改善点である。
ドロップアイテムはHP回復アイテム『パエリア』のみ。回復量は+120となかなかに優秀。
・・・え?何で南米原産のUMAがスペイン料理を持っているのかって?実は理由はあったりする。
チュパカブラの名前はスペイン語で「山羊の血を吸う者」と言う意味を持つから。以上。
・・・ただのこじつけじゃないのかって?だからと言って血の滴る生肉を落とされても困るでしょう?
そして色んな意味で気になるソウルの能力だが、やはりと言うか「舌を伸ばして攻撃」。
レベルアップで攻撃力と射程(舌の長さ)が伸びる他、消費MPも+8と燃費は良く貫通性能もある。
・・・19歳のイケメン大学生が口から鋭利な長舌を伸ばして怪物を突き刺す光景に目を瞑ればだが。
また初期レベルだと射程が短剣系の武器より短く、それがリアルに生々しくて余計に気持ち悪い。
しかも舌が戻らないと再度発動できないため、リーチの長さが逆に欠点でもあると言う有様・・・
ちなみに序盤に訪れる『魔導研究棟』エリアにも出現するが、最初の内は出会う事はできない。
何故なら『地下冥府』側から扉を開ける必要があるため。故に出会う時期は中盤以降になる・・・
はずなのだが、実は突剣系の武器『カタール』または『チンクエディア』の必殺技を利用すれば、
無理やりコチラ側から開閉ボタンを押す事ができたりする(勿論バグ技なので使用は自己責任で)。
武器の入手時期を考えると、チュパカブラを狩る事自体は、その時点でも十分に可能である。
しかし2段ジャンプの能力を入手せずに『地下冥府』エリアまで進む事は絶対に止めた方が良い。
2段ジャンプの能力で進む事前提のフロア設計になっているため、下手をすれば詰んでしまう。
尚、ユリウスモードではアルカードの必殺技で代用するため特に問題は無い(進む意味も無いが)。
ギャラリーオブラビリンス
本作では通常のエリアには一切出現せず、隠しエリア『悪魔の巣窟』にのみ出現する。
弱点は鞭属性、剣(斬)属性、炎属性。耐性は打属性。久しぶりに炎属性が弱点になっている他、
前方に勢いよく大回転ジャンプしながら舌を振り回して広範囲を薙ぎ払う攻撃が追加された。
その他の仕様は『蒼月の十字架』と全く同じ・・・なのだが、その脅威度には雲泥の差がある。
月下時代と同じく終盤のザコ敵に返り咲く・・・所か更に凶悪になって帰ってきてしまったのだ。
隠しエリア相応に強化された高攻撃力とHP320は脅威の一言。そして最大で9匹同時に出現する。
もう一度言う。強化された9匹のチュパカブラと必ず戦わなければならない部屋があるのだ。
接近しないと動かない仕様はそのままだが、裏を返せば動き出したら最後、死闘は免れない。
更にハードモードでは防具の性能にもよるが、一撃300以上のダメージを受ける事も珍しくない。
下手に攻撃して動き出されたら素早い動きと高威力の技で翻弄されるため、必ず瞬殺するべし。
基本的にはまず剣(斬)属性のデュアルクラッシュ『サウザンドエッジ』で纏めて一掃しよう。
使用できない場合は、先ずシャーロットの魔法攻撃で遠距離から安全に処理していきたい。
画面内の敵なら自動的に連鎖爆発する魔法『エクスプロージョン』が弱点を突けてオススメだ。
パートナーのジョナサンには鞭系の武器とサブウェポン『やぎゅうしゅりけん』を装備させれば、
もし一撃で倒しきれずに敵が動き出してしまっても、追加攻撃で止めを刺す事ができるのだ。
ドロップアイテムはHP回復アイテム『イベリコぶたの生ハム』と『ペキンダック』。
『イベリコぶたの生ハム』の回復量は+140。『ペキンダック』の回復量は+250。美味しそう。
ドチラも固有のドロップアイテムでしかも上記の通り、複数の個体で出現する事があるため、
入手できる確率は高い。しかも優秀な回復量なので、もし手に入ったら攻略が楽になるだろう。
しかし吸血生物がガッツリお肉系のアイテム持ちとは、それって血抜きができていないのでは・・・?
奪われた刻印
DS3部作皆勤賞。本作では最速だと『ティメオ山脈』の右上層フロアで出会う事になる。
時期的には『葬送の骸窟』で2段ジャンプを習得した後、記者『マルセル』を救出した頃。
その後、彼からチュパカブラをカメラで撮影するクエスト『激写ガール』を受注する事ができる。
「あ、な~んだ。中盤のザコ敵に降格したのか、よかった~。」なんて思ったそこの貴方。
強さは『前作(ギャラリーオブラビリンス)』から据え置きですよ?(無慈悲)
そう、本来の出現場所は終盤のエリア『悪魔城』と隠しエリア『大鍾乳洞』の2か所。
『ティメオ山脈』に出現するのは時期的にもかなり場違いなクエスト達成用の個体であり、
当然、その頃のレベルや装備では簡単に倒せる相手ではない。しかもドロップアイテムは無し。
ドロップアイテムのために倒す価値も無い、正に最凶最悪のお邪魔キャラと化しているのだ。
そして上記のクエストだが、奴が居るのはフロア左上の木の上。絶対に接近し過ぎないように。
カメラの射程範囲ギリギリに立てばOKなので下手に相手をしないよう細心の注意を心掛けよう。
もし見つかってしまったら・・・全力でエリアチェンジしよう。逃げる間も決して油断しない様に。
倒す事も不可能ではないのだが、上記の通り倒しても見返りがないため完全に無駄の時間である。
弱点は斬属性と炎属性。また状態異常として毒属性と呪属性も有効となった。耐性は打属性。
安全に倒すなら『武器』系+炎属性の『イグニス』系の合成印術を使って一気に撃破したい。
悪魔城突入後なら『スケルトンビーマー』から入手できる光線の印術『ニテンス』がかなり有効。
合成印術で光属性のレーザーブレードで切り裂くか、極太レーザーで焼き尽くすのが良いだろう。
また呪属性もかなり優秀。アルバスから入手できる怨念を撃ち出す印術『アケルブス』なら、
高い連射性能と貫通効果で纏めて攻撃できる上、更にチュパカブラの動きを遅くする事ができる。
本作のチュパカブラは広い場所に出現する事が殆ど無いため、素早い動きを抑制さえできれば、
後は「動く前に瞬殺すべし」と言う前作の対処法と変わらない。一気に確実に仕留めてやろう。
Harmony of Despair
チュパカブラ堂々の参戦。何気に見た目が初登場した月下時代から一切変化していないため、
プレイヤーからは「ああ・・・またか」と半ば諦めムードで迎えられる事に。勘弁してくれ・・・
本作では第3章『混沌の終わり』、第4章『暴虐のエスキース』、第5章『渇望の刃が刻む旋律』、
そしてDLCステージである第8章『多くにして、一つなるもの』に登場する(何か多いような・・・)。
弱点は突属性、斬属性、氷属性、毒属性、呪属性、石化属性の6種類。耐性は打属性。
過去作では弱点だった炎属性が何故か氷属性に変更された他、石化属性も有効となっている。
『ギャラリーオブラビリンス』や『奪われた刻印』のような凶悪さは本作では抑えられているが、
ハードモードでは容赦のない高攻撃力が脅威となる。基本はやはり攻撃される前に殺る事になる。
ドロップアイテムはアルカード専用の回復魔法『ダークメタモルフォーゼ』のみ。
一定時間敵の返り血を浴びるとHPが回復するチュパカブラのイメージにもピッタリな魔法だが、
第2章『傀儡の王』の宝箱からでも入手可能なので、固有のドロップアイテムではない(残念)。
そしてチュパカブラと言えば当然、あの能力も勿論登場している。・・・え?一体何の事なのかって?
変態蒼真君再び。突属性かつ広い射程範囲を誇るが、使い勝手がイマイチなのは相変わらず。
舌を伸ばす際の変な踏ん張りポーズも当時のままである。蒼真君、1回鏡を見た方が良いよ。
・・・当時もそうだったが、蝙蝠やらゾンビやら衛生的に使ったらマズイ相手だろうと平気だし、
何より絵面的にもかなり強烈なこの能力を人前でも使える彼の鋼の精神には思わず脱帽である。
ロードオブシャドウ
「ははは よう見つけたな」「自分 近視ちゃうか?」
「チュパカブラ」新生。世界観が一新されたロードオブシャドウシリーズにも(何故か)登場。
そして日本語版の監修はあの小島プロダクション(現コジマプロダクション)である。
そのため登場人物のCVはメタルギアシリーズに関わった声優陣で固められた訳なのだが、
チュパカブラの声はなんとビックリ、小島秀夫(!?)その人である。・・・監督一体何してるんですか。
さて、本シリーズにおけるチュパカブラの設定だが、やはり従来の作品とは全く異なっている。
なんとチュパカブラは種族の事ではなく、不老不死の身体を持った唯一無二の個人だと言う。
森に棲む悪戯好きな謎の存在が世界中を気ままに渡り歩いたため、世界中で目撃情報があり、
しかも出会う旅人にはしつこく付きまとって破滅させると言う迷惑極まりない奴だったのだ。
・・・そもそも何でシリーズ新生を謳った本作にコイツが登場したのかは本当に謎である。
そしてチュパカブラは道中を妨害してくるだけで、どこの勢力にも属さない無関係な相手。
妙に甲高い棒読み気味の関西弁で煽りつつ、ガブリエルの装備品を謎の電撃光線で盗むなど、
兎に角やりたい放題なお邪魔キャラクターであり、しかも絶対に倒す事はできないため、
どれだけしつこく煽られようが、尻振りで挑発されようが、最後は煙の如く消えてしまう。
一応、妖精に夢中になってしまう隙はあるのだが、捕まえても逃げてしまうので意味がない。
そんなわけで、見た目の不細工さと腹の立つ仕草、冗談では済まない悪戯の数々によって、
プレイヤーからは壮絶なヘイトを集める事になり、主人公のガブリエルもエンディング後、
チュパカブラを魔法障壁付きの牢獄に封印した模様(絶対に殺せないのでこうするしかないのだ)。
ちなみに海外版での名称である「Cave Troll」は本作では別モンスターとして登場している。
コチラは大柄な見た目通りのパワータイプであり、獣の血を吸う設定なども特に持っていない。
ロードオブシャドウ2
「さて・・・私めのショップ お気に召しましたでしょうか?」
新生チュパカブラ再び。尚、英語音声のみになったため監督の声ではなくなってしまった(残念)。
本作ではチュパカブラの力でないと先に進めないという理由で仕方なく解放される事になり、
更にはドラキュラ城の中に(勝手に)店を構えてサポートする事を約束するなど実に自由気まま。
しかも解放してから開店までの時間が実に早い。手作りの看板まで出す手の凝りようである。
『前作』には登場しなかったのに本作で出す辺り、開発スタッフには愛されている・・・はず。
ご主人様と言うように一応は下僕として振舞っているのだが、接客態度は余り良くはない。
主君を前にして鼻をほじったり、盛大に欠伸をしたり、鼻歌交じりに掃除に夢中だったり、
相変わらず態度が舐め腐っているにもかかわらず、やはり触れる事もできないのがもどかしい。
また古代から生き続け、世界中を旅した知識からか古代文字の解読はコイツしかできない。
そのため本作のショップ事情もあってか、今回は嫌でも協力する羽目になるのだ(くそぉ)。