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概要
2020年1月から始まった遊戯王第11期のカードストーリーに登場する勢力・教導(ドラグマ)に属する設定のカード群。
カテゴリとしての特徴はアンチエクストラデッキであり、エクストラデッキへのメタ(墓地送り)や、フィールドに存在するエクストラデッキから特殊召喚されたモンスター(融合/S/X/L)に対応して発動する効果を中心とする。
反面、エクストラデッキそのものを嫌うため自分自身のエクストラデッキからの特殊召喚を禁止する制約効果や、エクストラデッキのモンスターを召喚用ではなくコストとして使い捨てるような内容が多い。
そのため、テーマとしてはメインデッキに入る効果モンスターや儀式モンスターが主力となっている。
これはストーリー上の対立を表現しており、アルバスの落胤は融合召喚を、シンクロ召喚は相剣と氷水を、エクシーズ召喚はスプリガンズを、リンク召喚はトライブリゲードを主力としている。
ドラグマは、これらの勢力と敵対的であることを暗に示している。
また、アルバスの落胤の融合体は墓地に送られることを条件として発動するメリット効果を持ち、ドラグマはエクストラデッキをメタる側でありながら、主人公であるアルバスの落胤には突破されてしまうというデザインになっている。
戦術
デッキタイプとしては単体では展開をあまり行わず、相手に対する事前と事後の二本立ての妨害を主軸とする中速のデッキ。
ドラグマモンスターは効果モンスターと効果付きの儀式モンスターの二種類が存在する。
効果モンスターは相手のフィールドにモンスターが存在するときに手札から特殊召喚できる効果を持っており、シンクロ召喚登場以降の遊戯王で主流となったエクストラデッキから主力モンスターを立てて展開するという動きに呼応して戦うものになっている。
それだけでなく、相手のエクストラデッキを直接破壊する効果も存在し、妨害中心で戦うのが基本のメタビート的な動きをすることになる。
こちらの効果のコストとして自分自身のエクストラデッキも墓地に送られてしまうことや、制約効果でエクストラデッキからの特殊召喚が封じられるため、自分は展開を行うことができない。これは多くのメタビートに共通するデメリットといえる。
他、アルバスの落胤、デスピア、烙印、ビーステッドとも横のつながりがあり横断的に組まれる。
エクストラデッキメタであるが、自身も融合モンスターに頼ることが多い。
主流の構築は烙印・デスピア軸にドラグマの妨害を組み合わせる融合型、
儀式モンスターで相手を妨害する儀式ドラグマ型
などがある。
特に儀式軸の純ドラグマであるとエクストラデッキの破壊が中心となり、他のデッキとは違った戦略が取れる。
デスピアや烙印と言った墓地に送られると効果が発動するテーマには逆効果だが、大抵のエクストラデッキに依存するテーマに対しては圧力になるだろう。
サーチャー
基本的なサーチャーは以下の通り
- 教導の聖女エクレシア……カテゴリ内のなんでもサーチ
- 凶導の聖告……儀式関連とカテゴリ内のなんでもサーチ
- 天底の使徒……カテゴリ内のなんでもサーチ。これ自体はドラグマに属さないが「アルバスの落胤」がテキストに書かれている
アタッカー
- 教導の騎士フルルドリス……ドラグマデッキのメインアタッカー。パンプアップと妨害付き
- 教導の神徒……サブアタッカー。
エクストラデッキ
融合軸の場合は展開用のモンスターを、
儀式軸の場合はコスト用のモンスターを大目に採用するのが基本となる。
墓地送りで効果のある灰燼竜バスタード、旧神ヌトスはどちらの構築をするにも汎用性が高く、複数積みが基本。
他、儀式軸で組みたいときは虹光の宣告者も複数採用することが多い。
回し方
儀式系の場合、エクレシアや天底からドラグマータやマクシムス・ドラグマをサーチして展開していくのが基本。
儀式の下準備も重要なサーチャーとなる。
相手ターンに備えて、初手ではパニッシュメントやフルルドリスを構えておきたい。
融合軸の場合、ドラグマカードによる制限を回避するため、初手で烙印融合を撃ったり赫の聖女カルテシアを起動するところから始まる。エルシャドール・ミドラーシュや氷剣竜ミラジェイドなどを立てに行きたい。
天底の使徒はこのデッキにおける最強サーチであり最高の初動だが、これ自体はドラグマのカテゴリに含まれていないため素引きする運が必要。
よって、ドラグマータやエクレシアも多めに採用してデッキが回るようにしたい。
弱点
エクストラデッキメタというデザインのため、相手が全くエクストラデッキを活用しないようなタイプだとこちらの目論見が外れてしまい、効果の意味がなくなる。
それだけでなく、相手のエクストラデッキを破壊する効果そのものが相手を利してしまうことも少なくない。
特に、ストーリー上で敵対するアルバスの落胤系統の落胤デッキは逆に相手の展開を助けてしまう。
第11期の環境では烙印ギミックは出張として仕込まれることも少なくないため、裏目に出ることも多い。
また、墓地送りで追加効果を得るので次元の裂け目などの全体除外も天敵。
ドラグマテーマそのものだけでは展開力が低く、制圧は苦手である。
こういった点から、出張パーツとしてのドラグマはかなり有用であるものの、デッキのメインに据えるとなると相手次第で強弱が変わる受動性や展開力の低さなどで後れを取りやすい。
設定
烙印世界も参照。
第11期世界の設定内において「深淵」と呼ばれ外部から隔絶されている大陸に存在する支配的な国家が「ドラグマ」である。
祭政一致国家であり、国家中枢は信仰的な中枢である教導枢機テトラドラグマ、教団および政体の中心人物である教導の大神祇官が国家を司っている。
ドラグマは、トライブリゲードといった大陸内でその威信に服従しない勢力を邪教と認定して抗争を行っている。
内部勢力として教導騎士団という軍事力を抱えており、暗殺者(ハサシン)も存在する。
国民には「聖痕」が与えられており、カードの人物で確認することができる。
教導の大神祇官には秘められた野望があった。彼は凶導の福音を引き起こし、聖痕と偽って国民に与えてきた「烙印」によって、異空間から湧き出る力を介して国家全体を魔の存在であるデスピアに変貌させ、自らもデスピアの大導劇神へと変化する。
すなわち、国家そのものが野望のために存在させられていたのである。
妖眼の相剣師と軒轅の相剣師は元々ドラグマの騎士団に所属していたが、出奔した人物である。
カードテキスト
下級モンスター
このカード名の(1)(Y)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):EXデッキから特殊召喚されたモンスターがフィールドに存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(X):このカードはEXデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない。
(Y):(固有効果)
カード一覧
効果モンスター
効果モンスター(特殊召喚モンスター)
儀式モンスター
「ドラグマ」と名のついた魔法・罠カード
永続魔法
フィールド魔法
装備魔法
儀式魔法
通常罠
「ドラグマ」に関する効果を持つカード
その他
相性のいいカード・デッキ
自ら墓地に送ることでデッキサーチが可能。
自ら墓地に送ることで除去が可能。
自ら墓地に送ることで牽制が可能。
デッキコンセプトが丸ごと【ドラグマ】と噛み合う。