ナイトクローラー
ないとくろーらー
- UMAのナイトクローラー
アメリカのカリフォルニア州ヨセミテ公園近くで2011年頃から撮影されている、1.2mほどの大きさの文房具のコンパス型の白い怪生物。地元のインディアンの伝承によると、沼地に覆われた星からやってきた平和の使者であるという。
なお2014年にはオハイオ州において、同一視されることもあるカーメル・クリーチャーと呼ばれる怪生物が目撃されている。
- 映画『ナイトクローラー』
2014年にアメリカで撮影・公開されたダン・ギルロイが初監督した、主演ジェイク・ジレンホールの犯罪スリラー映画。犯罪や事故を撮影して生計を立てる、自身も犯罪者であるフリージャーナリストを描いた作品である。
本名はカート・ワグナー。1975年にメンバーリニューアルの際に初登場。ウルヴァリン、ストーム、コロッサスとは同期の間柄であり、X-MENの中でも古参メンバーの一人として活躍している。また、シャドウキャット(=キティ・プライド)とは兄妹もしくは親友の様な関係である。
短距離のテレポート能力と特異な外見(青い肌、尻尾)を併せ持つ。こう見えて敬虔なクリスチャン。
英語表記は「Nightcrawler」。
青い毛皮・青い髪・尖った耳・黄色い瞳・鋭い牙、そして先端が三角に尖った尻尾という、キリスト教における悪の象徴を彷彿とさせる容姿を持っている。手が三本指、脚が二本指で踵には指のような突起がある。
非常に信心深いクリスチャンである彼にとって、自身の姿がどのようなものであるかは言葉にするまでもないだろう。
実写版では全身に彫り物があり、自ら身体に刻み込んだ模様。「罪を一つ犯すたびに一つ刻んだ」と語っており、「大天使ガブリエルが、人間がひとつ罪を犯すごとに傷を刻んでいく」という聖書の描写をもとにしている。
初期はホログラム機器を用いて、普通の人間として他のミュータントや一般人と接していた。しかしとある事件で自信を持ち、以後は素の状態で街にもくり出すようになった。
その外見により奇異の目にさらされることも多い彼であるが、見た目に反して性格は温厚。繊細な心の持ち主で、MARVELヒーローの中でも穏健派。
媒体によっては好戦的な面も見せるが、基本的には戦闘や殺生を嫌い、他人を進んで傷つけようとすることもしない。しかし、いざというときは勇敢な一面を見せる。
女性に対して丁重な振る舞いを見せるが、実は結構遊び心に溢れ、いたずら好きな性格。人を驚かせたりすることが好きで、その性格と能力により「トリックスター」と呼ばれることも。幼少期は成り行きでサーカスに所属していた。
冒頭でも記したように、彼は非常に信心深く敬虔なキリスト教信者であり、行動の一部は聖書に基づいている。また緊迫した場面では祈りを諳んじることも。
「無知な者に対し慈悲深く在る」ことを好んでいる。
周囲に他のX-MENメンバーがいない時は、チームのパイロットや衛生兵の役割を果たしていた。彼とウルヴァリンは長い間、ジェット機・ブラックバードのメカニックでもあった。
そのためウルヴァリンとは仲が良く、任務では良くコンビを組んで行動していた。ウルヴァリンも彼を、「エルフ」の愛称で呼んでいる。
なお、MARVELコミック世界にもダークエルフは存在するが、彼とは「エルフ耳+青肌」という外見上の共通点が有る。
自身の能力や社会との関わりなどで悩む者達が描かれるMARVELにおいて、彼もまた、その外面と内面の皮肉な二重性がよく挙げられている。
彼の最大の能力は短距離のテレポートである。
目に見える範囲の離れた場所へ瞬時に移動することができる。これは瞬間的に別次元へと移動し、行く先に再び現れるという行動を瞬時に行うもの。自分だけでなく、自身に触れた物体や他人も同時に移動が可能。体積にはある程度の限界がある。
予備動作やタイムラグも一切抜きで発動でき、彼の並外れた身体能力も相まって、そのトリッキーな動きを捉えることは非常に困難である。
発動時には煙と僅かな硫黄の臭いが残るのが特徴で、これは通り抜ける次元の大気がその場に流れ込むから。「bamf」という効果音がよく使用されている。
実写版では紺色の濃い霧に似た状態となって、空間に瞬時に溶け込むような表現となっている。
最長で2kmほどの距離を移動できるようだが、距離が長くなるほど疲弊が伴う。彼自身は度重なる戦闘とトレーニングにより負担を軽減しているが、彼とともにテレポートする他の人物は勿論その限りではない(次元を移動しているのだから当たり前であるが)。
そのため彼の戦法の1つは「相手を巻き込んだ状態でテレポートしまくる」こと。これにより大抵の相手は極度の疲労状態に陥り弱体化。場合によっては気絶することすらあるため、瞬時に追いつめることができる。
尚、とある場面では50マイル(80km)を移動したことも。
優れた空間知覚能力の持ち主でもあり、移動先に別の物体がないことを瞬時に感知してテレポートを行っている。しかし一歩間違えれば「気が付いたら壁の中に突っ込んでました」なんて事態もあり得るため、基本的に目ではっきりと認識できる範囲、もしくは自身のよく知っている場所でしか能力は使わない。ちなみに移動先の固体や液体といった流動的な物体は自動的に排除されている。
彼のテレポートは、その気になれば割とエグイ使い方もできる。その一つが、「錐揉みを加えた状態で相手と共にテレポートを行い、相手の肉体の一部分のみをテレポートで持っていく」というもの。好戦的な性格の媒体では、これを用いて対象の首だけをテレポートさせて殺害したことがある。もちろん、穏やかな性格の彼がこんなおぞましい行為を行うことはほとんどなく、その媒体以外で見ることはない。
彼の肉体そのものも、見た目に違わず高いポテンシャルを秘めている。超人的なパワーを持った他のヒーローには及ばないものの、その高い身体能力と反射神経は折り紙付き。どんな健康な状態のアスリートも、彼の変幻自在な動きには敵わない。
その特殊な肢体は某蜘蛛男の如く垂直面をよじ登り、特殊な構造により優れたしなやかさを持つ背骨はどんなアクロバティックな動きでも一切のダメージを負うことはない。特徴的な尻尾は第3の手の如く扱える器用さと、自身や成人男性を持ち上げるほどのパワーを有する。
卓越した剣士でもある彼はその肉体をフル活用し、時に近接格闘で立ち回り、時に両手足や尻尾で武器を操り戦場を駆ける。
そのほかにも限定的ではあるが、度々影に溶け込むことができる能力があるように描写されることがある。彼は作品の中で、例え周囲が日向に居ても自分だけ影の部分から姿を現すことが多いため、その理由がこの能力であるとされる。
初期は実際に影を移動することができると描写されていたが、以降はほとんど触れられなくなったため、現実性は薄い。
実はミュータントテロリスト・ミスティークと「X-Men:FirstClass」に登場したアザゼルとの間に生まれた(なので「X-Men:FirstClass」はある意味「両親の馴れ初め」を描いた作品と言っても過言ではない)。つまり両親ともヴィラン側である。
母からは体色、父からは能力と外見を受け継いだと思われる。そして、チームメイトのローグは義理の兄妹に当たる。実写版ではいずれの作品でも血縁関係の明確な描写はない。
……というのが一応の公式設定なのだが、当初、X-MENの担当ライターは「20世紀の全年齢向けコミックでやるには、あまりに時代に先駆け過ぎている」設定をやろうとして、当然の如く没となってしまった。
詳細は母親であるミスティークの項目の「余談」を参照。
2003年公開の『X-MEN2』に登場。スコットランドの俳優、アラン・カミングが演じた。吹き替えは劇場公開版は後藤敦、テレビ朝日版では坂東尚樹。
冒頭でホワイトハウスを襲撃、大統領の暗殺未遂事件を起こす。能力と高い身体能力をフル活用し、銃火器を装備した護衛数十人を一人で蹴散らした。
その後は能力を用いて逃走を続け、そのあまりに変則的な移動はプロフェッサーXでさえ場所の特定に苦労した。
しかしこれらは敵に洗脳されたためであり、温厚な性格である彼本人の意思ではなかった。X-MENとの誤解が解けた後は彼らと行動を共にし、敵の計画を阻止するために奔走。最終局面では避難や救出などにおいて、重要な役回りを演じた。
なお、ミスティークと会話をするシーンが盛り込まれているものの、原作と同様に2人が母子の関係にあるかどうかは明かされなかった。
また、原作で父親であったアザゼルは、後に『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』で登場している。
ちなみに、映画『X-MEN』の続編にはこれ以降登場していない。
「演者が特殊メイクに長い時間が費やされるのを嫌っていたから」「撮影クルーもメイクにかける時間の割にナイトクローラーの外見が最小限にとどめられており(劇中では常に服を着ていた)割に合わなかったから」など様々な理由がある模様。
因みに演者自身は、メイクこそ大変だったと語ってはいるものの、キャラクターとしてのナイトクローラーは非常に気に入っているのだという。
しかし、2016年公開の映画『X-MEN』シリーズの前日譚にあたるスピンオフ映画『X-MEN: アポカリプス』に若者として登場、こちらはコディ・スミット=マクフィーが演じている。吹き替えは内山昂輝。
人間に捕まり、東ベルリンのファイトクラブでエンジェルと対戦させられていたが、ミスティークに助け出され、エグゼビア・スクールにやって来る。温和で、やや臆病な性格。
前回の映画よりも能力の使用回数が急増。回避や移動だけでなく、相手への攻撃にも転用している。一回の戦闘であまりに多くテレポートするため、目で追うのが非常に困難なスピーディーなバトルを披露している。
目に見えない場所へも最初から移動が可能で、しかも一度に複数人を運ぶことができ、咄嗟の戦線離脱や退却に大きく貢献した。
映画ではミスティークやアザゼルとの血縁関係は特に言及されていない。
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