ナヴィ(ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ)
うるばとのなゔぃ
CV:茅野愛衣
『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』(略称『ウルバト』、以下こちらで表記)のナビゲートキャラであり、女性型のロボット。よく見ると目が怖い。
本ゲームの舞台である惑星ウルバトの管理者であり、怪獣の生態調査のために活動するブリーダーたちに色々と説明をしたり、助言を行ったりする役目を持つ。
表情こそないが、機械とは思えない感情豊かな性格の持ち主。
穏やかな口調や悪事に対して怒りを見せる性格だが同時に毒舌な一面が見られ無言で圧力をかけてくるような言動も度々ある。
実体化した怪獣が暴走した際にブリーダーに押し付け高みの見物を決めたり、「MACのダン隊長のような気持ち」とブリーダー口を滑らせたり、一度限りで失敗は許されないと前置きしたクエストのバックアップがあることを隠していたり、惑星に訪れた宇宙人を散々煽っておきながら「場を暖めた」と発言するなど(無論、迎撃はブリーダーに丸投げである。)、つかみどころのない言動でブリーダーを振り回すことが多く、本人も自覚がある様子。
クエストの合間の台詞から、推し怪獣はガラモンらしいことが推測できる。
反対に苦手なのはキングジョーで、同じロボットでも恐ろしくて処理が止まってしまうとのこと。
ウルトラマンや防衛隊には好意的で好みのウルトラマンは風来坊タイプ。
しかし、何故かウルトラマンゼロに対しては一応本人は礼儀正しい性格のつもりなのか口や行儀の悪さを指摘してやや辛辣で名前をボカすことも多々ある。ゼロがイベントで登場した際にはゼロへの口の悪さを認めた上で(フォローはありつつも)やはりボロクソよりな説明をしている。
なお、そのときゼロを「私なんかより、はるかにヒヨッ子」と述べており、それを考慮すると相当長い期間稼働している可能性もある。ただゼロは地球人換算で高校生相当なのでそういう意味合いでは一概には言えないが。
また、惑星に訪れた宇宙人との会話によると、ウルトラマントレギアとは関わるどころか認知されたくもないようだ(そりゃそうだ)。
ちなみにロボット怪獣達のように重武装することに憧れているとのこと。
怪獣のデータにも詳しいだけあって出てくる小ネタにはウルトラゾーンやウルトラ怪獣散歩なども含まれる。
「EXゴモラやEXレッドキングの変化はその怪獣に元々備わっていた能力ではないか」「ギエロン星の過酷な環境を考えるとR1号のギエロン星獣への影響は突然変異ではなく能力の開花を早めさせられたのでは」といった独自の見解を述べることも。
マグマ星人にローランのことを持ち出したり、キリエロイドをティガにジェラったと紹介したりその知識すらも時々黒い一面に反映される。
また、悪事に怒ってもデータについては興味を持つ傾向がある。ダークリングを欲しがった際には「私が宇宙で一番、邪な心を!」と思い至りつつもプログラムの自身では邪な心について今の段階ではピンとこないと語っていた。
自身とデザインが似ているからかギャラクトロンが実装された際には、かなりべた褒めしていた(さらに「私たちのギャラクトロン」という意味深なセリフを残したりも……)。その後もその関係者が来ると意味深な発言を繰り返しており、実はあの惑星と関係があるのでは?という意見も……。なお、ナヴィ自体は生存競争を認めていると発言しており、その点は生態系すら否定したギルバリスとは異なる。
そして、その真実とは……
以下、作中の世界観の根幹にかかわる内容を含むため注意
2021年3月24日、『ウルバト』の同年5月26日でのサービス終了が告知され、同時に実装された最終イベント「さらばバトルブリーダーズ!」にて、ナヴィの正体がついに明かされた。
本ゲームの舞台である惑星ウルバトは本来、ギルバリスが生命体の生態調査の目的で製造した『セクター』と呼ばれる人工惑星であり、各セクターにはデータ体として再現した生命体の生態調査を実行しその結果を上位の存在(ひいてはギルバリス)に報告するための存在である管理プログラムが存在していた。
ウルトラマンジードが劇場作品「つなぐぜ!願い!!」にてギルバリスを倒したことでセクターも機能停止したのだが、そのうちのいくつかが何らかの理由で活動を再開。
司令塔であるギルバリスを喪ったことで各セクターの管理プログラムが自律行動を始めたようで、この結果、とあるセクターの管理プログラムは自身の記憶データが無いまま人格を形成、より多くの怪獣の生態データを効率よく集めるため、『ウルバト』のアプリを介して他の惑星の住人をブリーダーとして協力させるようになった。
これこそがナヴィという存在である。
しかし、管理プログラムを束ねる上位の存在「統括者」(ナヴィに似た姿だが色はギャラクトロンMK2に似ている)が記憶データを保って活動を再開し、やがて惑星ウルバトに接触、ナヴィに対し恭順と権限委譲を要求する。
当然ナヴィはこれを拒否するも、「統括者」はギャラクトロン軍団で強襲をかけ、さらにナヴィのプログラムを強引に削除して権限を奪い、ブリーダーたちにも闇の巨人の軍団を差し向け従うよう迫った挙句、自身のセクターを利用して惑星ウルバトそのものの消滅を目論んだ。
だがそこはナヴィのこと、「統括者」もあずかり知らぬところで消滅を免れ、「統括者」と再び対峙。
「統括者」が差し向けた最強最悪のラスボス軍団とブリーダーたちの戦闘を陽動に用い、その隙に「統括者」の人格を乗っ取ったうえ目論見を逆に利用し、惑星に大きな被害を受けつつも相手のセクターを破壊し返り討ちにした。
戦闘後、惑星ウルバトをギルバリスが利用していたサイバー空間に退避させ修復し、完了後に他のセクターを捜索するつもりであることをブリーダーに語る。
まだ生態調査を行っていない存在が多数あることを惜しみつつも、ブリーダーたちに別れを告げ去っていった。
余談
- その正体を踏まえると、ギャラクトロンMK2やギルバリスが実装されていなかったのは、既にデータを有しておりそもそも調査の必要自体が無かったためと考えられる。同じく調査が不要なはずの通常のギャラクトロンが実装されたのは、他の勢力に改造されたり力のみを利用されたりするケースが多発したためかもしれない。
- 『ウルトラマンZ』第16話にてカブラギ・シンヤことセレブロがギルバリスの破片から生成した怪獣メダルにレッドキングやジラースなどの明らかにギルバリスの配下でない怪獣のメダルも含まれていたが、これについて「他の素材も入れて生成したせいで出た」「ギルバリスが滅ぼした星々の生命体だった」という従来の説の他に、「セクターから送られた生態研究のデータがメダルとして実体化した」可能性が新たに浮上した。