パイロウ星人コラチェク
ぱいろうせいじんこらちぇく
「ハッピーバースデイ・トゥ・俺〜!ヒーヒヒヒヒー!年の数だけキャンドルを燃やせ〜!」
体そのものが炎と酷似した性質を持つパイロウ星人のアリエナイザー。
長年正体を知られることなく放火を繰り返してきた特キョウ指定アリエナイザーであり、機械のボディから炎を繰り出して攻撃するが、実はロボットのように見える外見はエージェント・アブレラが作った特殊スーツ「フレイムギア」を着ぐるみのように着込んでいるだけのデコイであり、上記の通り放火や戦闘に用いている炎そのものが彼の本体である。
もちろん犯行時にフレイムギアを脱ぎ捨てた本来の姿は火災現場で燃えている普通の炎と区別がつかないため、フレイムギアだけを置いて回り込めば、フレイムギアをまとった姿しか知らない相手は確実に油断して不意打ちを食らってしまう。
非常にハイテンションな性格で、自分の誕生日が近づくと建物をバースデーケーキのろうそくに見立てて放火し暴れ回る。
両腕の銃からは「ジェットフレイム」などの強力な火炎技を出す。
パイロウ星人は基礎体温が2500度と極めて高温で、熱血漢な性格の持ち主が多い。
地球に来てから放火を繰り返して暴れており、テツの上司であるリサ・ティーゲル/デカブライトも性質を利用した不意打ちを喰らわせて翻弄。
だが、逃走する途中で怪我をさせた少女の証言からデカブレイクにパイロウ星人であることを気づかれ、不意打ちを見破られてカウンターを受けてしまう。
窮地に陥ったため、アブレラが特注で作った超LLサイズフレイムギアに乗り移って炎の威力を上げ、摂氏3000度を超える「バーニングインフェルノ」等の強化された炎技で暴れ回る。
だが迎撃に現れたデカウイングロボは、バンの「こんなもんちっとも熱くねえ! なぜなら俺たちの心の中には、正義っていうもっと熱い炎が燃えているからだ!!」という超精神論でバーニングインフェルノを正面突破。
その鉄拳を食らって吹き飛ばされてしまい、さらに宇宙空間へと放り出されてしまう。
最後は「23件の惑星放火を含む合計4103件の放火の罪」でジャッジメントを受け、判決は当然のごとくデリート許可(放火は現実世界でも殺人よりも罪が重く、江戸時代では即死刑であった)。
フレイムギアをデカウイングキャノンのファイナルバスターで破壊され、宇宙空間に放り出されたコラチェク本体は「寒い……消えるぅぅぅ……」と宇宙の真空と超低温状態の中で霧散して消滅。人生最後の誕生日を迎えることなく、文字通り「鎮火」される形でデリートされた。
出身星及び名前の由来はその能力と実態からおそらく『パイロキネシス』と「核(core)+チャフ(chaff)」から。
声を担当した島田敏氏は『忍風戦隊ハリケンジャー』にてサタラクラの声でレギュラー出演しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は2年ぶり。また、本作のEpisode.24にてバリス星人アッティカ・アルパチの声を担当している。
さらに2年後の『轟轟戦隊ボウケンジャー』では邪悪竜ターロンの声を担当した。