概要
毎年、2月中旬〜下旬にさまざまなスポーツ新聞社から発行される。
プロ野球だけでなくメジャーリーグ、他のスポーツではバスケットボール、ラグビー、大相撲などの名鑑も発刊されている。
同じ出版社からポケットサイズのものと大判サイズのものが2種類発行されるケースが多い。書いてあることは変わらないが、大判サイズの方が写真が大きく、データ量も豊富である。前者は500円、後者は1000円前後で販売される。昔のものはメルカリやヤフオクなどのインターネットショッピングで高値で取引されることがあるが、戦後のものは印刷が粗く顔写真が見えないことが多い。
掲載順として、前年のペナントレースの成績順(日本シリーズを制したリーグが先頭)に並び、各球団の項目は一軍監督→一軍コーチ→二軍監督→二軍コーチ→投手→捕手→内野手→外野手(近年のものは出版社によって最後に育成選手)の順番に掲載されている。また投手から外野手までは、ポジション別に背番号順に並んでいる。
各所詳細には上部に背番号、登録名、出身地、年齢、年数、生年月日、利き手、右端、もしくは左端に選手の顔写真、中部には経歴、年俸、血液型、愛車、理想のタイプ、趣味や特技、下部には番記者寸評や今年の成績やプロでの通算成績が掲載される。
出版社によっては主力選手や黄金ルーキーの選手の写真だけが大きかったり、首脳陣や育成選手の顔写真が割愛されたものもある。
目印として、ドラフトで指名されたルーキーや初めて来日した外国人選手は「◯」、他球団からの移籍で入団した選手は「△」、MLBや独立リーグなどを経て入団した選手は「◻︎」の記号が使われることが多い(引退して監督やコーチになった元選手も同様)。
昔のものはモノクロだったが、東北楽天ゴールデンイーグルスが参入した2005年ごろからは、カラーとなっていった。また、選手の奥さんと子供の名前と年齢(未婚者は好きな芸人か理想のタイプ)や、自宅の住所まで掲載されていたことがある。前者は1990年、後者は2005年に掲載が完全に廃止された。
現在では、過去のものが動画としてYouTubeにもアップロードされている。(関連動画を参照)
選手名鑑を発行している主な出版社
ほか
関連動画
1959年(読売ジャイアンツ。長嶋茂雄が天覧試合でホームラン。馬場正平が在籍している。)
1989年(福岡ダイエーホークス。福岡移転元年。)
2000年(オリックス・ブルーウェーブ。イチロー所属最終年。)