概要
機動武闘伝Gガンダムに登場するネオ・シベリアのモビルファイター。機体番号はGF11-042NSB。
まんまメカ化したマンモスにガンダムの顔が付いただけというあまりにも潔すぎるデザインをしている。なお、ガンダムウォーでカード化された際のイラストを見る限り、口が存在する模様。
本編から12年前の、第11回ガンダムファイト決勝進出機体。
本編での活躍
ネオ・ネパール所属のキラル・メキレル回でもある、28話「狙われたドモン!殺し屋ファイターの必殺剣(1994年10月28日放送)」内の回想シーンで登場。
上述通り第11回ガンダムファイトに出場したが、まだ目が見えていた頃のキラルのタントラガンダムと交戦。タントラガンダムのビームクロウの斬撃を受け、直立状態のまま三枚卸しにされて敗北。
本編での目立った登場は、このワンカットのみである。
それまでガンダムと言えば、人型、最低足はなくてもマニピュレーターくらいは存在していた。しかしそれを覆すような奇抜すぎるデザインは、(ネーデルガンダムとは別のベクトルで)強烈なインパクトを与え、視聴者の記憶に焼き付くこととなる。
アニメは見てなくても、ガンダムシリーズを特集した雑誌などのGガンダムの記事にて。『奇抜なデザインのガンダム』の代表格として、挿し絵入りで紹介されたりしているので、知っているという人もいるだろう。
ネオ・デンマークが所有する母艦ホセフィーナから出撃するイカガンダム、カニガンダム、エビガンダムといった各機体同様、Gガンダムの特異性を如実に表しているガンダムの一体と言える。
その後出番はなく、第13回ガンダムファイトにも出場していない…と思われたが、本編終盤のデビルガンダム打倒に、各国家が総集結した最終決戦で、モブ機体の一体として再登場。
何と12年後も現存していた(あるいは、後継機かもしれないが)。
パイロット
不明。というか、ワンカットしか出てないのにわかるはずがない。
もちろん名前の方も不明である。
武装
大きなきばをぶきにする。(出典:『テレビマガジン1995年1月号』)それ以外は不明。鼻の先にビーム砲の発射口に見えなくもない穴があるが、後述の別のメディアミックスでの攻撃方法から、武器ではなく、排気孔等の別途の機器か単なる飾りなのかもしれない。
ちなみに出典であるテレマガのピンナップ、ゴッドガンダムの前に立ちふさがる敵として、マンダラガンダム、マーメイドガンダム、コブラガンダム、ガンダムゼブラ、タントラガンダムに紛れて、何故かこいつの姿もいた。
強さ
一応決勝ラウンドにまで勝ち残れる強さはある。一体どうやって勝ち抜いたのかは不明だが、第11回当時は重火器真っ盛りの時代だったので(※)、遠距離兵器を無効化出来るだけの分厚い装甲を持ったモビルファイターほど、優位に立てていたのかもしれない。
※当時のガンダムファイトは、既に二連覇済みだった、ネオ・イングランドのブリテンガンダムのロングライフルの脅威により、「接近戦・格闘戦よりも、射撃・砲撃戦」の方が盛んであり、各コロニーで軍拡の話が出るほどだった。
なお機体番号からしても、第10回での成績は芳しくはなく、決勝まで勝ち抜いた事実だけでも地元ネオ・シベリアは大いに湧いたことだろう。
立体物
なし。我が国では出なかったモビルファイターまでMIA化しているアメリカでも、さすがに商品化はされなかった。ワンカットしか出てないから当たり前だが。
ただしSDガンダムのガンプラでは、「巨神象」という明らかにこいつをモデルにしたBB戦士がセットで商品化されている。
ゲーム
初めてアニメで姿を見せた1994年当時は当然登場はなし。がザ・グレイトバトルⅥでは雑魚敵の一体として登場している。
そして本放送から20年後の2014年、ガンダムブレイカー2でまさかの登場を果たす。乗り物枠での登場で、攻撃方法は持ち前の巨体で敵を蹴散らすというもの。
その巨大さは半端ではなく、宇宙世紀でも大きい部類のモビルスーツであるクシャトリヤですら小さく見えるほど。間違いなくマンモスガンダムが最も輝いているメディアミックスであろう。
…だが、その奇抜さ故に原作なしの、ガンブレのオリジナル機体だと誤解する人も続出した。Gガン本編でも超マイナー機体な上に、登場から20年も経過しているのだから当然っちゃ当然なのだが。