ムシカゴロイド
むしかごろいど
身長:189㎝
体重:248㎏
製造モチーフ:虫かご
メタウイルス:「隠す」KAKUSU(青)
識別ナンバー:M-45
推奨動作環境:複雑に入り組んだ建物
オーダー:生体プログラム研究の権威・工藤博士をゴーバスターズに見つからないように隠す
エンターが生体プログラム研究所の工藤博士の研究室にあった虫かごに「隠す」のメタウイルスをインストールする事で製造されたメタロイド。ダークブルーの縦長の虫かごにそのまま手足が生えた様な姿をしており、両肩と両腕にはカメラの意匠、そして四肢にはストライプ模様が見受けられる。頭部にもメタウイルスの名称と識別番号として赤く「KAKUSU M-45」と書かれているのも特徴。
取り外し式監視カメラシステムを搭載し、施設内のあらゆる侵入者を監視する能力を持つ。
このカメラはダミーの壁の映像を投写する事によって相手を迷わせ、隠したい物を完璧に隠す事が出来る他、鋼鉄の虫かごのような鉄格子を発生させ、自身を守る事も可能となる。但し、鉄格子の耐久力は然程高くなく、本人も見た目に似合わずかなり臆病な性質で策が破られると動揺し易い。
劇中ではメサイアの更なる進化を目論むエンターの意を受け、上記のオーダーを実行した。
「おぉ~トレビアン!このプログラムを使って我がマジェスティ・メサイアの進化を促進しアップデートをすれば…」
生体プログラム研究所に白衣姿で現れたエンターは、件の研究の第一人者である工藤博士の「有機物の進化研究」を悪用し、エンターはメサイアの更なる進化を目論んでいた。
博士の娘を人質に取り、対ゴーバスターズ用の時間稼ぎとして製造される形でムシカゴロイドは誕生。
バグラーを率いてゴーバスターズの前に現れると、そのまま相手をバグラーに任せて逃走。ゴーバスターズを撒いた後、上記の能力で幻影の壁を設置してビート以外のゴーバスターズの研究室への到着を妨害する。エンターもエンターで、折しも脱走した博士の娘とブルーが合流した事を受け、ムシカゴロイドにそのままゴーバスターズを閉じ込める様指示すると、娘のミサキが人質に取られていると嘘を吐いて博士に作業を進ませていた。
だが、3手に分かれた彼等にそれぞれの理由からトリックを見破られ、ブルーに工藤博士の研究室への侵入を許してしまう(※ブルーはミサキから壁を手で伝って行けば辿り着けると教えられてトリックを見破った)。「邪魔させませんよ」と阻むエンター相手にブルーは挑みかかるも、そのまま吹っ飛ばされて戦闘不能状態に陥り、そのままミサキにもエンターの魔の手が伸びる。だが、「娘に手を出すな!!」と工藤博士はミサキを守ろうとエンターに立ち向かう。その姿を見てミサキは父の愛情を感じ取ると共に、リュウジから言われた「子供に興味が無い親なんていない!」と言う言葉を思い出し、「あいつ」呼ばわりしていたのを「お父さん」と呼び改めた。
程無くして立ち直ったブルーは再びエンターに立ち向かい、インストール完了寸前にコンピューターのコードを切断。作戦が失敗に終わってエンターは「もう少しだというのに…」と言って撤退した。
一方のムシカゴロイドも逃げながらレッド達3人を鉄格子で閉じ込めて抵抗するが、悉くその全てを破壊されて追い詰められて行く。そしてイエローのイチガンバスターとスタッグのモーフィンブラスターの援護射撃に怯んでいると、その隙にレッドはワイヤーで側面に回り込んでエネトロンをチャージ。渾身のソウガンブレードの斬撃を喰らい、「もっと自分を隠しておけば~!」と叫びながらムシカゴロイドは爆散した。
敗北後、ムシカゴロイドのデータをパワー戦闘に特化したタイプβにダウンロードされた敵メガゾードたるムシカゴゾードが亜空間から現実世界に出現し、疑似亜空間を展開する。
対するゴーバスターズもグレートゴーバスターで侵入するも、次第に圧縮されて狭まって行く疑似亜空間の特性に大苦戦。それを良い事にムシカゴゾードはカンシマシンガンの連射で追い詰める。
だが、マサトが事前に開発していたグレートゴーバスターの補助プログラムによって擬似亜空間を一時的に無効化された為に形勢は逆転。デモリションスラストを叩き込まれ、敢え無く爆散した。
戦いの後、メサイアに進化プログラムをインストールする作戦は失敗に終わったと思われていたが、次回で亜空間内に大きな異変が発生する事となる。
モチーフは当初牢獄で、監視カメラの他に胴体に監視モニターの意匠があり、その後虫かごに設定変更された。
識別ナンバーのM-45の由来はそのまま「虫かご」で、む(Mu)し(4)かご(5)となる。
声を演じた高戸氏はスーパー戦隊シリーズでは常連の声優で、昨年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』でもダイヤール役で出演していた。翌年の『獣電戦隊キョウリュウジャー』ではデーボ・バーカンス、そして今年の深夜枠で放送された『非公認戦隊アキバレンジャー』でも塚田Pの声で出演しており、こうした点から如何に彼が東映に欠かせない存在になっているかが分かる。後に、高戸氏は本作でビート・J・スタッグを演じる中村悠一氏と後年の戦隊でそれぞれ敵幹部として共演することになる。
CCチャッコー:『激走戦隊カーレンジャー』に登場する怪人で、同じく虫かごがモチーフの戦隊怪人。
コピーロイド(メタロイド):こちらもカメラがモチーフのメタロイド。