「拙者の磁石はくっ付けるだけが能では御座らぬ!」
データ
身長:207㎝
体重:264㎏
製造モチーフ:磁石
メタウイルス:「くっつく」KUTTSUKU(青)
識別ナンバー:G-49
推奨動作環境:鉄の多い所
オーダー:強烈な磁力で様々な物をくっ付けたり、反発させたりし、人々を混乱させる
概要
エスケイプが小学生の少年のランドセルの中に入っていた磁石に「くっつく」のメタウイルスをインストールする事で製造されたメタロイド。彼女に製造されたメタロイドとしてはこれで2体目である。
黒いホウキ頭に青い装束を纏った忍者の様な姿を持ち、一人称も「拙者」、語尾に「御座る」を付ける等、如何にもそれらしい立ち振る舞いをする。胸部に自身の識別ナンバーがこれ見よがしに書かれているのも特徴。
名前通り磁石を司る能力を持ち、頭部磁石に髪の毛のようにくっ付いている「砂鉄針」を飛ばす事で自身の能力を行使する。
この砂鉄針は、刺さった者の身体に磁力を帯びさせる事で忍術の様に自在にくっ付けたり、引き離したりする事が可能となる。対象をくっ付けたり引き離したりするのは如何にも磁石らしい能力だが、こうした自身の機能は額に付いたヴァグラスのマークで制御している為、額のマークを破壊されると周囲の磁力は忽ち無効化してしまうのが弱点。
劇中ではメサイアへの快楽欲求を満たすべく、上記のオーダーに基づき人間達に混乱を齎そうとした。
活躍
メサイアの欲求を満たすべく、エスケイプは近くの小学生のランドセルを強引に奪って中身をぶちまけると、出て来た磁石にメタウイルスをインストールしてジシャクロイドを製造する。
誕生したジシャクロイドは上記の能力で人々を磁石化して混乱させるも、駆け付けたレッドの銃撃によって針を破壊されて一時磁石化は止まったかに見えた。然し、直ぐにまた磁石化してくっ付いてしまう。ゴーバスターズ出現を受けてジシャクロイドは自身の能力をヒロムとニックにも行使し、そのまま磁力を帯びさせてくっ付け合い、変身解除に追い込む。
そこへ残るメンバーも参戦。バグラーを嗾けて応戦する中、ブルーとスタッグにも砂鉄針を命中させてくっ付かせる。
だが、ビートが額のマークで磁力をコントロールしている事を見抜き、イエローのイチガンバスターの援護射撃を受けて突撃。これに怯んだジシャクロイドは一瞬の隙を突かれてゴーグルの左側をビートのドライブレードで傷付けられ、狙いが定められなくなった為に撤退する。
その後、エスケイプに蹴られながらもゴーグルを修復すると、改めて人々を磁石化しようと活動を再開するが、そこへヨーコとマサトが駆け付ける。
「ゴーバスターズか?何の真似でござるか?」と問うジシャクロイドに対して「見てのお楽しみでござるよ」と返すマサトは、ジシャクロイドの能力を遮断する為に作られたプロテクター(※但し、変身した状態では使用出来ない試作型)を2人は装備。果敢にも立ち向かって行く2人だったが、参戦したエスケイプの銃撃でプロテクターを破壊されて行く。何とか物陰に隠れるも、絶体絶命の状況に変わり無い中、自身を子供扱いするマサトに対して戦士としての強い意地を見せるヨーコは敢然と特攻。プロテクターを破壊された所へジャンプして変身し、エスケイプに肉薄する。更にその場にくっ付いた状態のヒロムとニック、リュウジとJが突っ込んで来てエスケイプに直撃した為、「何これ?ふざけてるわ!全然いいモノじゃない!」と悪態を吐いてエスケイプは撤退。
一方、残ったジシャクロイドは跳躍するイエローに砂鉄針を放つが、マサトの投げた腕のプロテクターに阻まれ、その隙にイエローに額のマークを破壊されてしまう。これによって能力が解除され、他のメンバーが自由の身になると形勢が逆転(※同時にジシャクロイドも禿げ頭になる)し、最期は5人揃ったゴーバスターズがエネトロンをチャージして放ったイチガンバスター・スペシャルバスターモードとモーフィンブラスターの射撃を同時に受け、「無念…!」と言い残して爆散した。
その頃、既に出現していた敵メガゾードであるジシャクゾードは15%ものエネトロンをタンクから強奪していた。ジシャクロイドの能力によってゴーバスターズとバディロイドがくっ付けられてバスターマシンが動かせない状態だったが、ジシャクロイドが倒されてその能力が解除されたのを受け、ゴーバスターオーとゴーバスタービートが立ち向かう。
ビートの策の下、ゴーバスターオーによってジシャクゾードは羽交い絞めにされ、ゴーバスタービートが流した電気によってタンクごと電磁石化させられる。そうして奪ったエネトロンを全て戻されると共に、止めのディメンションクラッシュを喰らい爆散した。
余談
モチーフは磁石以外に忍者も含まれている。
識別ナンバーのG-49の由来もそのまま「磁石」でじ(G)し(4)ゃく(9)となる。
デザインはメガゾードのコクピットのそれを担当したK-SuKe氏が手掛けている。因みに今作において彼がデザインしたメタロイドはジシャクロイドとファンロイドの2体だけである。
スーツは次回作の『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場するG-BOに改造された。
声を演じた草尾氏もデーボ・スポコーンの役で出演している。
関連タグ
マグネットマン:偉大な先輩。
ジシャクバンキ/デンジシャクバンキ:『炎神戦隊ゴーオンジャー』に登場する、同じく磁石繋がりの戦隊怪人。
マグネット怪人、磁石神父、マグダス、磁石忍者ジシャックモ、ジシャクナゲンゴロウ:過去の磁石モチーフの先輩達。
ジシャクワルド:砂鉄を毛に利用した外観を持ち、周囲の物をくっ付ける悪さを行った磁石モチーフの戦隊機械怪人の後輩(但し、ジシャクロイドは忍者モチーフに対してこちらは鎧武者モチーフ)
ドロロ兵長:中の人&忍者繋がり。