「集める物:子供!吸着!」
CV:小関一
登場話数:第三十八章「ヒュウガの決断」
概要
宇宙海賊バルバンの4軍団のうち、バットバス魔人部隊に属する魔人の一人。
全体的に曲線主体の装甲と、頭側部から大きく上方へと突き出た馬蹄型の角が外見上の特徴で、その赤と青のカラーリングから磁石をも連想させるものともなっている。そうした面は持ち前の能力にも表れており、角とほぼ同形状の穂先を持つ刺股は磁力を発し、ダイヤル操作によって任意に人間や武器・宝石など、様々な物体を吸着するという効果を発揮する。また刺股には機関銃も備わっており、これによる銃撃も可能である。
作中での動向
ゴビースによる星獣の心臓移植作戦が頓挫した裏で、生き延びていたブクラテスが不気味な蠢動を見せつつある中、立ち直りの早い(※)バットバスは早くも次なる作戦の発動を、実行役のマグダスへと下知する。
マグダス「俺達は!」
ヤートット「バットバス魔人部隊!」
マグダス「ヨロヨロなのは!?」
ヤートット「ギンガマン!」
マグダス「ぶっ飛ばすのは!」
ヤートット「俺達だ!」
彼等に下された作戦内容は、「ダイタニクスの血管掃除に必要な子供を確保する」というもの。ビズネラ曰く、宇宙を飛び回っている内にダイタニクスは吸い込んだ塵が血管に詰まってしまっており、それを除去して血の巡りを良くすることで、心臓の活性化を促すのがこの作戦の狙いであるという。
こうして市街地に繰り出したマグダスとその部隊は、手始めに幼稚園バスを襲撃すると刺股からの磁力で、乗り合わせていた園児達を次々吸着。ダイタニクスの血管の内径よりも小さい子供を選んでは袋詰めとし、駆けつけたギンガマンに対してもダイタニクスの心臓が既に動き始め、その復活も近いことを意気揚々と明かして動揺を誘ってみせた。が、肝心の子供の確保という目的は黒騎士の乱入によって阻止され、自身も黒騎士からの攻撃に遭って一時撤退を余儀なくされてしまう。
とはいえ黒騎士もただギンガマンを助けた訳ではなく、助け出した子供からある野草(※2)をもぎ取って再び行方をくらましており、このことがさらなる波紋を呼ぶこととなる。
一方、遊園地にて作戦行動を再開したマグダスは、先程と同様に刺股からの磁力を活用して子供達を確保しようと躍起になっていたが、そこに先の行動の真意を巡ってヒュウガと対峙するリョウマを残し、駆けつけてきた他の4人によってまたしても確保した子供達を奪還されてしまう。度重なる妨害に怒り心頭のマグダスは、刺股による打撃と銃撃で容赦なく4人を追い詰めてみせるも、ヒュウガとの対峙に「一応の」決着を付けたリョウマまでもが駆けつけると、その優位もたちどころに覆された末に銀河の戦光の前に敗れ去った。
しかしマグダスも負けっぱなしで終わるつもりもなく、巨大化して超装光ギンガイオーと相対するや、刺股からの磁力によって超銀鎧剣を強奪。そのまま2本の武器で執拗な連撃で追い詰めにかかるのだが、救援に入ったギガライノスの鉄壁の防御力の前にはそれすらも意味をなさず、超銀鎧剣を取り戻されると銀河大獣王斬りで今度こそ撃破されたのであった。
(※1 その立ち直りの早さは、シェリンダからも皮肉られているものの、バットバスは「それが俺達のいいところ」と自慢げに即答してみせていたりもする)
(※2 その野草の正体は、ギンガの森において禁断の薬草とされている「沈み草」であり、これを煎じたエキスを飲んだが最後、二度とアースを使えなくなるという致命的な効果を持つ代物である。ヒュウガはとある事情から、沈み草を利用してアースを捨てることを決断しており、結果としてリョウマ達と已む無く袂を分かつ格好となった)
備考
デザインは頼兼和男が担当。前述した角や得物など、分かりやすく磁石をモチーフとしたシンプルなデザインとなっているが、そうしたシンプルさと反比例するかのように実際のデザイン作業についてはリテイクの連続であったようで、「これは結構迷いが出ている」「今見たら、いくら磁石でももうちょっとやりようがあるだろう」と、後年のインタビューの際に振り返っている。
デザイン画稿では角のみならず、全身が赤と青のツートーンを基調とした色分けとされているが、造形の段階で他の軍団員に近い黒と金のカラーリングへと改められた。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 魔人(宇宙海賊バルバン)
バラマグマ キノコネジレ:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、CV担当を同じくする戦隊怪人達
マグネット怪人 マグネメガス 磁石神父 磁石忍者ジシャックモ ジシャクナゲンゴロウ ジシャクバンキ ジシャクロイド:こちらはスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、磁石モチーフの戦隊怪人達