デーボ・バーカンス
でーぼばーかんす
「あ~正気はいけませんねご婦人、貴方もホリデー人間になってフラダンスなさい!」
ブレイブ31「バーカンス!えいえんのホリデー」に登場する「夏休みが終わらない人間は喜ぶ」と言う考えの下、「夏休み」の人間を更に堕落させて「喜び」の感情を集めようとしたキャンデリラによって生み出された……筈だったのだが、8月に誕生して以来すっかり彼女に存在を忘れ去られていたデーボモンスター。
南の島その物と言っても良い頭部をしており、左右から生えたヤシの木がそのまま飛び出た目となっている。更に頭部の左右には貝殻が付いており、口はバリ島のお面、首からもハイビスカスの花飾りを掛け、右手は麦わら帽子から生えたロブスターの鋏、左手はアイスクリームのコーン、胴には浮き輪がそれぞれ付き、そして下半身はサンゴ礁の海その物と言う姿を持つ。頭部の中央に生えたビーチパラソルもしかる事ながら、全体的にユーモラスな印象を受ける。
その能力は人間を怠惰に変える物であり、当たった者をダラダラな「ホリデー人間」にしてしまう「ホリデービーム」を照射し、右腕の「ユースクリームアーム」から繰り出すバカンスグッズの虜にしてしまう。また直接的な攻撃方法として、3体に分身して左腕の「アイスクリームアーム」で同時攻撃を仕掛ける「トリプルドリルクリーム」と言う必殺技を持つ。
特に「ホリデービーム」は直撃すると人間だけでなく、物体も脱力して脆くなってしまうと言う厄介な技であり、劇中ではノブハルがよけたビームが彼の乗る「まるふく」のトラックに当たってしまい、そのせいで荷台がボロボロになってタイヤもパンクする程であった。
劇中ではキャンデリラ産のデーボモンスターらしく「喜び」の感情を集める筈が、その能力をドゴルドに魅入られ、「怒り」の感情も集める事となる。
能天気に別の作戦を考えていたキャンデリラの前に姿を現し、既に夏休みも終わった時期に登場する自分は役立たずだと意気消沈するが、「バーカンスとハサミは使いよう」と称するドゴルドの提案で作戦に出る。
ドゴルドの立案で、当初のキャンデリラの目論み通り「ホリデービーム」を散布して人々を「ホリデー人間」にして「喜び」を集め、同時に残った真面目な人間が腑抜けた人々を叱責することから来る「怒り」も収集する。
残暑が厳しい中、理香や町の人々、さらにはソウジとアミィまでもが不真面目にしているのを目にしたノブハルに作戦を嗅ぎつけられて交戦。
ドゴルドの援護や攻撃を弾く謎の防御力、さらにブレイブする気力を失って足を引っ張るアミィ達を利用して単身のブルーを追い詰めるが、トリンの助太刀で取り逃してしまうが、残るダイゴ達もちゃっかり「ホリデー人間」に変えていた。
実は本物のバーカンスは作戦決行時から既にスクスクジョイロで巨大化して衛星上に潜伏し、太陽の陰から無防備な人間達に「ホリデービーム」を照射していたのだ。キャンデリラ達と同席していたのはビームを拡散させる「鏡」の役割を持った分身で、ブルーの攻撃を跳ね返したのもその為であった。
しかし、「秋祭り」の準備に疲労して昼まで熟睡していた自分と優子、倉庫で働いてた町内会長、さらにベースで待機していたトリンと、「屋内にいた人間だけがホリデー人間にならなかった」という手がかりからノブハルにタネを明かされてしまう。
だが、それでもドゴルドの加勢や「ホリデー人間」になった他のキョウリュウジャーをフラダンスで誘惑させるなどして翻弄するが、「ホリデー人間」に侵された理香を連れて帰ろうとする正気の優子も「ホリデー人間」にしようとした矢先、ブルーに妨げられる。
更にそのブルーの勇姿を前にして尚、何時までも怠けているレッド達に堪忍袋の緒が切れた優子が一喝。その覇気でレッドが正気に戻ってしまう。
その後、宇宙に隠れていた本体がレッドが操るプレズオーに見つかってしまい、「トリプルドリルクリーム」で応戦するが、敢え無く返り討ちにあって地上へと落下。これにより他のキョウリュウジャーや理香も正気に戻ってしまう。
ラッキューロのシュクシュクボールで等身大に戻って再度応戦するが、勢揃いしたキョウリュウジャーたちに太刀打ちできず、最後はキョウリュウレッド・カンフーカーニバルの「獣電カーニバルフィニッシュ」を受けて爆散した。
モチーフは他にもパラソルや花輪、太陽、貝殻が含まれている他、全体はカニとトロピカルジュースのイメージとのこと。
名前の由来はそのままバカンスから。
彼が繰り出した必殺技の「トリプルドリルクリーム」は、3年前の『海賊戦隊ゴーカイジャー』の巨大戦力である豪獣神の必殺技である「トリプルドリルドリーム」のオマージュである。
獣電戦隊キョウリュウジャー デーボス軍 キャンデリラ デーボモンスター
ヤメタランス:同じく人間を怠け者にする能力を持ったウルトラ怪獣。
ムシカゴロイド:『特命戦隊ゴーバスターズ』に登場する、中の人&夏休み繋がりの戦隊怪人。
バカンスワルド:バカンスをモチーフにした偉大なる後輩怪人で運用法も人々を夏休み気分にさせ堕落させた点も共通している。
ただし、こちらは偶然に目的を達成させた事に加え戦隊側の後始末の指示を受けたが、自分達もバカンスに楽しんだその行為が上官の怒りを買い謀殺されたという特徴を持つ。
実験闘士エノキラーギン:『地球戦隊ファイブマン』の怪人で、こちらも人間を怠け者にしてしまう。
タマゴ怪人:『バトルフィーバーJ』の怪人で、こちらも自身の卵料理で人間を怠け者にする作戦を行った。
日曜クラブ:本作の出演者の一人である千葉繁氏がTVアニメ版のNEWで演じたそのお話のお客様の悲惨な末路は、「もしも毎日が日曜日や夏休みと同じ状態になってしまって人間が怠け者になってしまったら…」の答えの一つとも言える。
ヤラネーダ:『トロピカル〜ジュ!プリキュア』に登場する怪物で、こちらも人間を怠け者にしてしまう能力の持ち主。デザインコンセプトも南の島でトロピカル繫がりでもある。
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VSデーボ・バーカンス(獣電戦隊キョウリュウジャー)
今回は獣電戦隊キョウリュウジャーからキャンデリラ産のデーボモンスター、デーボ・バーカンスです。 8月に誕生させたデーボモンスターなのですが、キャンデリラが存在をすっかり忘れてしまってことですっかり秋の季節に。 しかしある場所からホリデービームを人間達に浴びせたことでギジェラやヤメタランスも顔負けの人間達をダラけさせるという戦法をやりました。 皆さんはこのホリデービーム、浴びてみたいと思いますか?3,672文字pixiv小説作品