風紀の乱れにチェーンナックル! 八高・鋼鉄の生徒会長、ラビリス!
概要
テレビの中を探索する自称特別捜査隊の前に立ちふさがる、謎の少女。八十神高校の制服を着ており、「八十神高校の生徒会長」と名乗る。テレビの中の八十神高校とよく似たダンジョンに現れる、自称「生徒会長」。彼女の目的とは一体…? (以上、公式サイトより) |
『P4U』に登場するオリジナルキャラクター。
アーケード筐体稼働当初は、NPCキャラクターとしてプレイヤーの前に立ちはだかる存在だったが、後にプレイアブルキャラクターとして解禁された。
関連イラスト
関連タグ
個別
共通点があるキャラクター
タカヤ、白鐘直斗:後述の通りアルカナが同じであるペルソナ使い。
稲葉正男、チドリ、奥村春:こちらも後述の通り斧が武器であるペルソナ使い。
ディエゴ:同じシリーズにおける青髪ポニーテールのキャラクター。
中の人つながり
filia:格ゲー出身で声優が同じ、精神体が独立した別キャラが存在する等共通点が多いキャラ。
注意。下記からP4Uのネタバレ要素が強くなります
ゲームをネタバレなしで楽しみたい人は閲覧しない事を勧めます。
その外見の通り、正体は「対シャドウ特別制圧兵装五式 ラビリス」。
アイギスと同じ、桐条グループが開発した対シャドウ制圧用の兵器。
アイギスとは実質姉妹機であり、2世代前という事でアイギスからは「姉さん」と呼ばれる。
本編では記憶を失っており自らを人間と思い込んでいたらしく、彼女もまた『ペルソナ4』の登場人物達と同様、自らのシャドウに悩まされる事となる。
詳細は、家庭用版『P4U』のラビリスのストーリーモードで明らかになっている。
実は「ペルソナ3」のドラマCD「Moonlight」で名前がちらりと出ているが、ビジュアルは本作が初。
アーケード筐体稼働当初は、アーケードモードでNPCキャラクターとしてプレイヤーの前に立ちはだかる。
人物
一人称は「ウチ」(心の中では「私」)、口調は京よりの関西弁。
起動直後にもかかわらず、P3初期のアイギス以上に感情が豊かな少女。
しかし、前述のとおり生真面目な性格と経験の低さから子供っぽさが滲み出る。
当初は特別捜査隊メンバーを「変なイベントを勝手に開いてる問題児」と誤解し反目的だったが、根は素直なため誤解が解けると仲良くなれる。
特に千枝と雪子は名前で呼び合う仲となり、クマも人ならざる存在でありながら人に憧れる者同士として良き理解者となる。
対シャドウ制圧兵装でありながらもシャドウを生み出しシャドウに脅かされるのは、ひとえに彼女が確固たる「心」を持つが故。シャドウに抵抗できるのはペルソナのみであり、そのために人格を宿した彼女たち特別制圧兵装シリーズもまた心を持つ限り、シャドウの存在を払拭はできない。後継機であるアイギスも、己の心の影が生んだ存在から逃れることは出来なかった。
しかし当時の技術力では1から人格や心を作ることはできなかったため、五式シリーズはとある少女を元として疑似人格が開発されており、その際元々「人間」である心が「機械」たる己に矛盾を起こさぬように、「自分で自分を騙す」特殊なシステムが組まれている。これがP4Uで黒幕に利用され騒動の一因になっているのだが…
なお、その少女は関西弁を話しているが、五式は基本的に標準語になるよう調整されているようで、たまたま元の少女の人格が色濃く残ったラビリスは若干イントネーションのズレた関西弁で言葉を話すようになってしまっている。
また同型機である機体番号024との出会いと別れ、託されたモノを始め、機体選別という名の残酷な殺し合い、研究者達の心無い言葉、そんな境遇から生まれた深い悲しみと怒りも、彼女とその影に大きく影響を及ぼしている。
ラビリスの心が非常に成熟しているのはこういった経緯に拠る。
その黒幕の目論見で自分を人間だと偽った結果、今までの過去全てから目を背ける事となり、マヨナカテレビに自分のシャドウを生み出してしまう。
シャドウによって自分の正体が暴露された後は機械である自分に絶望すると共に、容赦なく過去と現実を突き付ける彼女を否定してしまうが、これまでに出会った仲間達に激励を貰い、過去と向き合い自分を受け入れる覚悟を決める。
武器は身の丈以上の大きさを持つ両刃の大型アックス。6基のブースターを内蔵し、見た目通りの重さを持つが、彼女はこれを軽々と振り回す。
普段は羽のように背部の6連ブースターとして背負われており、単独で飛べない彼女に飛行能力を与えるが、分離して柄を延伸させることで斧となる。ブースターは振り抜く速度を高める際にも用いられる。さらに攻撃を続けることで「アックスレベル」が上昇し、エネルギーが高まりダメージ出力を強化できる。
また、両腕はロケットパンチの要領で発射できる、鎖による有線制御の飛び道具「チェーンナックル」となっている。飛ばした腕で目標を掴んだり、自他を引き寄せたり、斧のリーチを大幅に拡張したりと、ただのロケットパンチではできない応用も効く。
なお、上記の通り物理的な武装しか持っておらず、アイギスのような火器を一切装備していないが、これは試験運用に際してのエルゴ研の判断によるもの。そのため中〜遠距離はチェーンナックルとアリアドネのスキルに頼ることになる。
アイギスが大火力による単騎制圧ならば、彼女は大質量による圧倒的パワーの一撃に特化させたとも言える。
プレイアブルキャラクターとして
2012年3月22日にプレイアブルキャラクターとして解禁された。
彼女のアーケードモードは、上記のアーケードモードの最後で彼女のシャドウと同一化しペルソナ能力を獲得した後という設定でバトルが繰り広げられる。「P4」のキャラクター達とは一連の事件を通じて仲間とも呼べる間柄になり、また「P3」のメンバーとも親しげで、バトル後には一部の対戦相手を除いて親しげに話しかける様子が見られる。
戦闘スタイル
使用武器は上記の通り斧。
なおP4組のペルソナは日本神話に因んだものが殆どだが、ラビリスはP3同様にギリシャ神話がモチーフとなっている。
戦い方も非常にパワフルで、スキルによっては攻撃時にアーマーが付与されていたりもする。
中でも、覚醒SPスキルのブルータルインパクトは弱ボタン強ボタンの押しわけで打つタイミングをずらせる(打つ前の溜め時間と溜めた後の移動距離が違う)、強ボタンでガード不能しかも、強ボタン弱ボタン両方にアーマー付与され、当たるとキャラによっては半分近く体力を持っていかれる。
ペルソナQ2のDLCにてアリアドネが追加ペルソナとして(Lv15で価格は200円)販売され、デザイン違いの『アリアドネ・賊神』も登場。敵1列を魔・力・速の封じ状態にする「アリアドネの鎖」を固有スキルに持つ。
『ペルソナ5』でも賊神と共にDLCとして登場。こちらでの固有スキルは物理属性の超特大ダメージを与える代わりに攻撃デバフがかかってしまう『ストリングアーツ・猛獣』(赤い糸で靴を作り出して殴る)。使用時にラビリスのセリフをジョーカーが発するという演出がある。
おそらくストリングアーツは「martial arts」(武芸)と「arts」(芸術の複数形)に引っ掛けたネーミングだと推測される。
なお、アルカナが「運命」とされているのは攻撃方法にも採用されているアリアドネの糸玉のエピソードに由来するものと思われる。
糸(及び紐)は世界各地で運命の象徴として用いられ、ギリシャ神話では運命の三女神が糸を用いて人間の命運を定めており(※)、東アジアでは男女を結ぶ「運命」を赤い糸に例えたりする。
(※)オーストラリアの伝承でも虹蛇エインガナの持つ紐が手放される時が生き物が死ぬ時だと語られている。
ラビリスのシャドウ
我は影、破壊の権化 『皆殺しの猛牛総統』シャドウラビリス
『P4U』の事件を引き起こした張本人。アーケードモードのボスも務める。
2012年4月19日にシャドウラビリスもプレイアブルキャラクターとして解禁された。
口調は標準語、性格は暴力的で好戦的、とある勝利ポーズや一部台詞がそこはかとなくセクシー。と、かなりラビリスとは異なっている。
戦闘後台詞から「仲間」「絆」そして「桐条」を憎んでいるらしいことがわかる。
戦闘スタイルは斧。一部モーションはラビリスのコンパチとラビリスに似通った部分はあるが、後ろに控える大型シャドウ「アステリオス」を操り、本体と挟み撃ちなどの連携をしてコンボを繋いでいくのが主な戦術となるため、ほとんど別キャラ。ラビリスとはまた違った楽しみ方が出来る。
ボスを務めるだけあって、好戦的で暴力的だが、家庭用版エリザベスのストーリーモードでエリザベスに無視されて「こっち見ろ!」と癇癪を起こしたり、一部台詞が「バイバーイ☆」「あたしが一番強いんだー!(覚醒時)」など可愛らしいものであることなどが手伝って萌えキャラ扱いされることもあり、「シャビリス」「シャビちゃん」などと親しげなあだ名まである。
『P4U2』では、家庭版PVですごくイイ笑顔で斧を持ち「クソガキ」と煽るシャビリスのCGが公開され、家庭版ストーリーモードに登場することが確定となった。
なお、ストーリーモードでは更なる萌え属性も獲得した。気になる人はゲームをプレイしよう。
ちなみに名前にシャドウとはついているものの『P4U2』から導入されたシステムのシャドウ暴走は使用できないので注意。
アステリオス
彼女の扱うシャドウ。
ギリシャ神話のミノタウロスが元ネタであり、牛骨を被っている黒い大男という姿で表現されている。
アリアドネ同様にアルカナは「運命」。先述のアリアドネのエピソードを鑑みれば納得のチョイスだと言える。
召喚する際に「リバースペルソナ!!」と発する事があるが、これは元々は『ペルソナ2』で登場した主人公たちのシャドウが召喚したペルソナのことを指す(「P4U」シリーズではシャドウもペルソナを扱えるという仕様である)。
ただし、姿は全くの別物である以上は立ち位置はプシュケイに近しい。
『ペルソナ5』や『ペルソナQ2』にて主人公が使える"ペルソナ"として登場しており、この作品の事に関しても触れられている。
また、デザイン違いとして『ペルソナ5』仕様になった「アステリオス・賊神」も存在している。
『ペルソナ5』シリーズでの固有スキルは敵全体に火炎属性の特大ダメージと恐怖状態を与える「ティタノマキア」で、ギリシャ神話繋がりでか物理系スキルである「ギガントマキア」も覚える。
なお、この「ティタノマキア」は本家メガテンシリーズでは敵全体に物理ダメージを与えるスキルとして登場している。
ちなみにアステリオスはギリシャ語で星、雷光を意味し、ミノタウロスの人間としての本名でもある。(更にちなみにミノタウロスは「ミノス王の牛」という意味)
彼女の名がラビリス=ラビリンス(ミノタウロスを閉じ込めている、入れば二度と出られない大迷宮のこと)であったり、その迷宮を攻略する文字通りの糸口が「アリアドネ」の糸であったり、ミノタウロスの武器として有名なのは彼女が振り回しているような両刃の大斧なので彼女のモチーフはやはり、ミノタウロス伝説から取られているとみて間違いないだろう。
また、ミノタウロス自体はアルカナ「刑死者」の敵シャドウとして『P3』、『P4』、『PQ』シリーズに登場。物理攻撃が主体の強敵である。
なお、「刑死者」はペルソナシリーズにおいては自他問わず「犠牲」に関するペルソナが所属するアルカナとされる(原典の神話においても、ミノタウロスの住む迷宮には生贄としてアテナイから少年少女が捧げられた逸話を持つ)。
『P4U2』
続編『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』にも引き続き参戦。
P4U後、自分と特別捜査隊のみんなを貶めた犯人を追うべく「シャドウワーカー」に加入。
後日、犯人の手によって行方不明となった美鶴やアイギスを救出すべく、岳羽ゆかりや天田乾、コロマルらと共に再び八十稲羽に降り立ち、タルタロスそっくりになった八十神高校を目指す。
家庭版ストーリーモードの「side:P3」では実質 主人公。
塔の中腹で出会った青年 皆月翔に自分と近しいものを感じ、その意味と彼の真意を探るため、そして崩壊の迫った世界を救うため、仲間達との絆を胸にラビリスは最上階へと駆け上がる。
ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト
DlCとして参加。P4U2エンディング曲「Today」を軽快に踊る。
フィーバータイムではアイギスとの姉妹ダンスを披露する。