レイ「感じるんだ。レイオニクスの血を」
概要
惑星ハマーにおけるレイオニクス同士の戦いが本格的にスタート。
そしてここからレイは、レイオニクスの宿命に苦悩していく事となる。
あらすじ
ゴメス(S)との戦いの後、レイはこの惑星ハマーにおいて「自分とはまた異なるレイオニクスがいるのではないか」と考察する。
そんな矢先、今度は彗星怪獣ドラコが飛来。レイはエレキングを呼び出して対抗。ヒュウガの助太刀で勝利を収めるも、レイはヒュウガに対し、戦いに水を差された事に怒りをぶつけた挙句、更にはドラコを操っていたと思われるレイオニクス・フック星人を見つけるや暴行まで犯してしまう。
そしてフック星人はレイ達に告げる。この惑星ハマーは、かつてレイオニクスの生みの親であるレイブラッド星人の後継者を決める戦いであり、勝ち残った者は全宇宙を支配できるというのだ。
一方、スペースペンドラゴンに乗っていたハルナ達ZAPクルー達は行方不明になったレイとヒュウガの捜索に当たっていた。そしてスペースペンドラゴンには、宇宙基地の爆破を目論んだ犯人・ダイルが拘束されていた。どうやら彼はレイ達の居場所を知っている様だが…。
登場怪獣・宇宙人
初代マン以来、42年ぶりの登場(一応ウルトラマンパワードにも登場しているが、あちらは海外作品である)。後に登場するコイツを除けば、本作でレイのエレキングと交戦した数少ない怪獣。
当初は優勢だったものの、ヒュウガの援護で逆転され、更には翼をもぎ取られた挙句(しかもこの時のレイは不敵な笑みをこぼしていた)、最後は電撃攻撃で敗北した。
無論、ヒュウガがいてこその勝利であるが、レイは彼に礼を言うどころか、逆に「なぜ余計な真似をした!?これは俺の戦いだ!」と糾弾してしまった。レイオニクスの本能が目覚めかかっていたとはいえ、とんだ恩知らずである。
ドラコを使役するレイオニクス。ドラコを倒された(死亡していない事から直前にリンクを切ったと思われる)挙句、レイオニクスの本能が目覚めつつあるレイに暴行までされるという哀れな宇宙人である。
前話に登場したのと同個体で、本編にてガッツ星人が操る怪獣である事が判明。
そして今回、リトラと42年ぶりに対決を果たした(ただし、あくまでリトラは支援攻撃だけに留めている)。
前話でゴメスを操っていたレイオニクス。ゴメスは倒されてしまったが、死亡はしていない(恐らくフック星人と同様、リンクを切ったと思われる)。
本作における数少ない野生の怪獣(前作における惑星ボリスの生き残りなのかは不明)。
ペンドラゴンに襲い掛かるも、反撃を受けて逃走。最後はダイルが密かに改装したペダニウムランチャーによって小惑星ごと木っ端みじんにされてしまった。
尚、ハルナは前作においてベムスターと因縁があったにもかかわらず、この時のダイルに対し「逃げる相手から無意味に命を奪うなんて!」と非難した(それに対しダイルは「相手は怪獣だぞ!」と反論しているが、そもそも先に襲ってきたのはベムスターの方であり、ダイルの行動が彼なりの正当防衛だと考えると、寧ろハルナの方が理不尽にも思えるが…)。
余談
- 今回のドラコ戦において、「どうしてレイはゴモラではなくエレキングを出したのか?」と疑問を抱いた人もいたはず。
これについては前話においてゴモラが「ゴメスとの戦いで体力を消耗していた」のが一番の理由だと思われるが、その他にもドラコが「メインヒーローと戦わない」「『~キング』と名の付く怪獣に翼をむしり取られる」というお約束、言わばノルマを達成させる為の脚本側の意図だった可能性が高い(実際、ドラコはこれまでにも、出番に恵まれている一方でウルトラマンと戦うチャンスがほとんどなく、後の劇場版においてもウルトラマンとはおろか、レイのゴモラとの直接対決をまたしても逃している。どうしてドラコはこうもメインヒーローとの直接対決に恵まれないのだろうか…?)。
残念ながら、ゴモラとの勝負は実現できなかった(OPでは一瞬だけ実現している)ドラコではあるが、一方でそんなドラコを倒したエレキングに至っても、これが彼の最後の勝ち星回**になろうとは、当時のファンは誰も予想もしていなかっただろう…。
- 本編以降、何かとダイルと衝突が多いハルナではあるが、「ペダニウムランチャーを改装した件を含む本編におけるダイルの行動もあからさま間違いではないのでは?」という意見もある。
今回のベムスターの襲撃の件を含め、宇宙には普段からどのような危険や脅威が潜んでいるか分からないうえ、そもそも最大の戦力であるレイ(及び彼の怪獣)もいないのに、ロクな武器もなしに(それでもベムスターを追い払えるほどの火力は有してはいた)無事に惑星ハマーにたどり着けるかどうかも怪しいものである(最も、仮にレイがいたとしても宇宙空間で戦える怪獣がいないと話にならないが)。
とはいえ、小惑星を破壊できるほどの威力を持つ兵器を安易に利用すれば、それこそこれらの二の舞になるだけであり、次回においてクマノがペダニウムランチャーにロックを掛けたもの正しい判断だと言える(無論、このペダニウムランチャーは後の展開においても、彼らにとって重要な役割を果たす事となった)。
そして何より、ハルナがダイルと口論しつつ向き合っていたのも、前作におけるかつての自分(「怪獣を操れるレイに疑惑を向ける」「怪獣(ベムスター)相手に冷静さを失う」など)と重ねていたからなのかもしれない。
関連タグ
ゴメスを倒せ!、怪彗星ツイフォン:本編において、これらのオマージュといえるシーンが見られた。