注意
本作はあくまでファンが作成した非公式の作品である。
くれぐれも原作の知識と混同しないよう留意して欲しい。
概要
ロックマンのファンメイド作品の一つでシステムはロックマン5、6に近い仕様となっており、スライディングやチャージショットは初めから使用可能(更に進めて行けば本家では実現されていないラッシュ、ビート、タンゴの三体を使用できる)。難易度は原作より低いが(設定で原作並みに上げることも可能)、プレイヤーを飽きさせない工夫に富んでいる。
各ボスは原作の公式ボス達を拘束しており、救出することで彼らも使用可能となる。
また、弱点武器は倒したボスから得られるもののほかに、公式ボスのものが設定されている。
黒幕がワイリーでないもの本作の特色ともいえる。
因みに「ロックマンX」との繋がりは考慮されていない。
ストーリー
20XX年。
ワイリーを倒し、地球はついに長きに渡る平和を手に入れていた。
将来の脅威に備えてロックマンは8体のロボットで部隊「ロックフォース」を結成し、ライト博士はロックマンを補佐する為にロックマンの能力と彼の正義心のプログラムをベースにしたロボット、「ジャスティスマン」を開発した。
ある日、ロボットの一団が反乱を起こし、それを鎮圧する為にロックフォースを送り込んだが、誰一人として帰って来なかった。
ロックマンとジャスティスマンはロックフォースの救出と反乱の鎮圧の為に出動するが、ジャスティスマンが反乱軍のメンバーの一体であるショックマンの電撃を喰らい、精神基盤を損傷させられてしまう。
果たしてロックマンは反乱軍を鎮圧し、ロックフォースのメンバーを救出出来るのか?
人格が変わってしまったジャスティスマンはその後どうなるのか?
登場キャラクター
本家シリーズからの主要キャラクター
本作オリジナルキャラクター
ジャスティスマン
ライト博士がロックマンの能力と正義の心をプログラムした本作最新のライトナンバーズ。ロックマンをサポートするべく開発されたが序盤ステージで負傷してしまい、終盤まで登場しない。しかし、この怪我で彼の精神は異常をきたし、ある行動をするようになる。
ロックフォースのメンバー(出典)
メンバーは原作の一部のボスで構成されており、ワイリー純正のロボットはいない。
ローリングカッターは手元に戻らずに反対方向の画面外まで飛ぶようになり、通常版は水平に、上入力で上方向に向かって弧を描き、下入力で下方向に飛ばしながら床に触れた場合は這うようになった。また壁ジャンプが使用可能。
ファイヤーストームはボス戦の時の縦長のタイプで、一体目の敵は貫通する。また、上入力で頭上に火炎弾を飛ばし、下入力で下にストームを発射して多段ジャンプが可能。また水中だと何故かバブルスプラッシュのような浮かぶ泡を連射する攻撃に。
攻撃方法はサンダービームのみだが移動速度が早く、壁に触れて垂直にジャンプし続ける事ができる。
ハイパーボムは何かに接触した瞬間爆発し、真上に飛ばせる他、スライディング時に即座に爆破させ、ハシゴを使うと足元に落とすように。またダメージを受けた際にも時々爆発を起こす。
水中では機動力上昇。地上での通常攻撃はロックバスターと大差無いが、水中だと3wayになる。武器エネルギーを消費することで追尾ミサイルを発射、または無敵状態の回転頭突きで水平移動が可能。
ナイトクラッシャーは通常は水平で、撃ち分けは斜め上方向のみとロックマンのものより使い勝手は劣る。代わりに攻撃、スライド、ハシゴの上り下り時以外では正面に盾を構えており、ほぼ全ての飛び道具を防ぐことができる。(ブルースシールドのように反射はしない)
ボタン長押しで大ジャンプが可能。通常攻撃はカットマンのような水平に飛ばして反対方向に戻って画面外まで飛ぶジャイロ。エネルギー消費でトルネードブローを発動できる。また下半身にトルネードを纏わせて敵を踏みつけたり、連打することでゆったりと滑空するようなホバリング移動が可能。
ホイールカッターは上入力で弧を描いて飛ばせるように(この時のカッターは即座に最高速度で転がる)。またバイクに変形してダッシュや助走による大ジャンプ、壁登りが可能。ダッシュは衝突に攻撃判定はあるものの、チャージキックのような無敵判定は無いため、一撃で倒せる雑魚敵以外は蹴散らすことはできない。
ボスキャラクター
ロボットマスター
反乱軍を結成し、人間と敵対しているワイリー製ではないロボット達。
・JMN-001 クリプトマン
元々はある名家の墓所で働いていた墓守ロボット。陰気な職場に嫌気が差しており、活躍の場を求めていた。
弁が立つので反乱軍のスポークスマンを務めており、オープニングでは宣戦布告の演説をする姿も見られる。
誇り高い性格で、ロックマンがダメージを負っている状態でボス戦に入ると先に回復させてくれる。
特殊武器は、発動すると敵に反応されなくなり、着地時に発生する衝撃波で攻撃も可能な「クリプトクローク」。
・JMN-002 パルスマン
心血管系をモデルにした新型水素燃料システムの試作実験機として作られたロボット。一度は学会の注目を集めたものの、結局システムの開発が頓挫したために管理していた工場ごと放棄されてしまっていた。
特殊武器はリング状の弾を発射する「パルスストッパー」。8方向に撃ち分けが可能で貫通性能を持ち、さらにはバリアとしても使える非常に優秀な武器。
・JMN-003 ウイルスマン
感染症の拡大防止を目的に作られた医療用ロボット。人間・ロボットのどちらのウイルスにも対応できる強い免疫力を持つ。
明るい性格だが内心では自分の仕事にかなりの重圧を感じていたらしい。
特殊武器は優れた貫通性能と耐久性を両立するバリア「ウイルスアウトブレイク」。
・JMN-004 ブームマン
砂漠での発破工事の現場で警備員として働いていたロボット。時々その能力を見込まれて発破作業に参加することもあった。
男らしい性格だが、アピールが強すぎる上に何かと女性を口説きたがるせいで周囲からは少々うんざりされていたらしい。
特殊武器は自在に軌道を変化させられ、着弾すると大爆発を起こす「ファントムブーム」。
ちなみに公開当初は「ヒューズマン」と名付けられており、特殊武器も「ファントムヒューズ」名義だったが、後に本家ロックマン11」のボスとして同名の「ヒューズマン」が登場したことで名前を変えられている。
・JMN-005 フォトンマン
太陽光発電の機能を持つ電力供給用ロボット。再生可能エネルギーの開発に命を燃やす熱血漢だが、それゆえに太陽光発電のみに特化した設計をされたことに不満があった様子。
特殊武器は全画面攻撃の「フォトンフレア」。
・JMN-006 ショックマン
水力発電所の管理用ロボット。導線が破断した際に自分が導線の代わりになるというハードな職務を任されており、そのせいで一度故障した上に職場復帰の後も周囲から避けられるようになってしまった、という辛い過去がある。
特殊武器は貫通力が高く、アイテムの回収にも使える「ショックガントレット」。
・JMN-007 サーキットマン
回路製造工場で働いていたかなり旧型のロボット。時代遅れの存在であることにコンプレックスがあり、お払い箱にされてしまうことを恐れている。
特殊武器は前後2方向を同時に攻撃でき、火力にも優れる「サーキットブレイカー」。
・JMN-008 シャレードマン
撮影や舞台に参加できなくなった俳優の代役を務めるために作られたパフォーマンス用ロボット。他人の演技を完璧に模倣することができるが、模倣に特化しているせいで自分自身の演技ができないことに不満を持っている。
ステージ選択画面での表情やポージングがコロコロ変わる、ステージ開始時のメッセージが「READY」ではなく「BREAK A REG」になっている、ステージ道中にも登場してクイックマンやシャドーマンを模倣したパターンで襲ってくるなど色々と特別感のあるボス。
特殊武器は自由に操作できる分身を作り出す「シャレードクローン」。分身を動かしている間は本体は無敵になり、さらに好きなタイミングで今分身のいる場所にワープすることもできるので、即死トラップのある場所でも安全に先に進める。
フュージョンマスターズ
ロボットマスターが全滅した後に登場するロボットたち(立場的には「ロックマン3」のドクロボットK-176に近い)。ロボットマスターのメンバーを倒す順番によってメンバーが変更され、全員と戦うことはない。ロボットマスターの時と違い、特殊武器は入手できない。
フュージョンと名前に付いている事や登場時にアイコンが重なる様子からロボットを2体ずつ融合させたものだと誤解されがちだが、実際は黒幕が破壊されたロボットを部品取りにして全く別のロボットを復活させたものである(一部のメンバーは生い立ちさえ設定されている)。
・JMN-009 テラーマン
腕と足が四本あるロボット。クリプトマンとブームマンのパーツを集めて再生された。
廃品置き場の警備ロボとして活躍していたが、見た目の時点で人間・ロボ問わず、侵入者は逃げ出してしまうくらい、恐れられていた。
そのような扱いを受け続けるにつれて、自身をモンスターだと思い込むようになり、より相手を怖がらせるために自ら狂暴になってしまう。
最終的に、人間をロボットと間違え、事故死させてしまったため、廃棄処分となった。
・JMN-010 スリルマン
元はスタントロボット。パルスマンとクリプトマンのパーツを集めて再生された。
スリルマンはかつては一世を風靡した「スリルの王様」だったが、同じくスタントロボットであるニトロマンの活躍によって影を落としていった。
再び返り咲くために全く新しいスタントを始めたが、失敗してしまい、契約を結んでいた会社の経営に大きな打撃を与えてしまった。その後、会社のスポンサーの多くは撤退し、スリルマンは廃棄処分される予定だった。
彼は予定された退職の数日前に少し奇妙な行動を始めたと同僚達は語っていた。
・JMN-011 ペストマン
元々は排水をろ過して浄化する浄水ロボット。ウイルスマンとパルスマンのパーツを集めて再生された。
かつては自身の役目を果たすために世界中を旅しながら濾過作業を行っていた。その後、廃棄物処理施設に移され、終わりが見えない作業でも人類には不可欠な事をしていると自分を言い聞かせていたが、時が経つにつれて絶え間ない廃棄物の流入の原因となった人間に憤慨し始めるようになった。
やがてその嫌悪は強くなり、人間を見かけた際に、ペストマンが「嫌な生き物」とつぶやくのを聞いたと労働者達はしばしば語っていた。
・JMN-012 ウォーマン
以前は戦争シミュレーションゲームで活躍していたロボット。ブームマンとショックマンのパーツを集めて再生された。
剣と盾を持った騎士のような見た目のロボットなのだが、ボスまでたどり着いた時に、玉座に座っている描写があるため騎士というより王様に近い。(おそらく本作に登場しているナイトマンとの差別化だと思われる)
シミュレーションゲーム内での彼は強すぎた為、ある時、不正な改造をしているとユーザーに非難された。調査の結果、ウォーマンは無実であることが明らかになったが、それでも彼は廃業を免れることはできず、廃棄処分を待つ身であったという。
・JMN-013 サーモマン
頑強なボディを持ったロボットで、溶岩の中でも耐えることができる。フォトンマンとウイルスマンのパーツを集めて再生された。
火山学者のために、火山で採取された物質を保存する任務を持つロボット。
だが、彼の頭の中にある冷却システムが不十分だっため、絶えず熱っぽい性格になってしまう。
ある日、溶岩のサンプルを採取した後、彼はあまりの熱さに圧倒され、頭を冷やすために頭を外してしまった。
これを行ったとき彼は研究室にいたため、研究所が放火。研究所の多くが焼け落ちた。
この事件からわずか数日後に彼は処分された。
・JMN-014 パワーマン
元は他の機械に電力を供給するように設計されたロボット。ショックマンとサーキットマンのパーツを集めて再生された。
設計はフォトンマンに似ているが、パワーマンの供給システムは独特で、球形の電磁場に大量のエネルギーを包むことができる。
さらに、これらのエネルギー球を互換性のあるマシンに挿入して、数か月間エネルギー源として機能させることができる。しかし不安定な電磁場は、追加の電磁エネルギーによって簡単に位相がずれてしまう可能性があるため、パワーマンの存在は微妙だった。
パワーマンは常に上司の指示どおりに行動していたが、性格はかなり生意気で、上司に愚かな口調や卑劣な発言を繰り返していたという。
パワーマンの仲間であった労働者は彼の性格を高く評価したが、反面、上層部からの受けはすこぶる悪く、上司はメーカーに連絡し、パーソナリティの要素をカットした新しいICチップを注文した。
彼の最初のチップは取り除かれて、新しいチップを取り付ける前に彼の体が本作の黒幕に盗まれしまう。
・JMN-015 ポートマン
サーキットマンとシャレードマンのパーツを集めて再生された。
ほとんどデジタルネットワーク内で活動していたロボット。隠遁タイプであり、その匿名性を十分に活かしていたため、ポートマンについて知るものはほとんどいなかった。
彼は、大企業向けの新しいシステムのデバッグを支援するために作られたもので、大企業のマシンと広く互換性があった。デジタル化する彼の能力により、彼はほとんどのデバッガーが夢見ることしかできなかった方法でコードとやり取りし、操作することができた。
しかし、非常に多くの情報を整理することで、彼の顧客から違法行為が明らかになった。最終的に、ポートマンはいくつかの腐敗した企業の不正を暴いたが、身元が判明すると、その代償を払うことになった。
・JMN-016 フレアマン
ジャンプ後の着地で地面を揺らせるほどの重量があるヘビー級ロボット。シャレードマンとフォトンマンのパーツを集めて再生された。
炎の力士としても知られるフレアマンは、その獰猛さと体の大きさから、第1回世界ロボット選手権の最有力候補だったが、整備不良により最終的には決勝進出のチャンスを逃してしまう。
このトーナメントは世界征服のための策略であることが判明したが、フレアマンは有名なロックマンとの輝かしい戦いを奪われたと感じ、自分が幸運であるとは考えなかった。
制作者たちはフレアマンの能力を最大限に回復させる余裕がなかったため、彼に人里離れた砂漠の奥深くにある製油所を守る仕事を任せた。
強い喪失感からか、オフラインになる前に自らのICチップを粉砕してしまったのではと噂されていた。
・JMN-017 デスマン
フュージョンマスターズの中核を担う大鎌を持った死神のような恰好をしたロボット。
政府が作ったロボットであり、強力なパワーで脅威となるロボットを撃退する役割を持っていた。
だが、通常のロボットの8倍のエネルギーを必要するくらい燃費が悪く、公共の場に姿を現しても「安全と平和のためのロボットにしてはあまりにも陰惨すぎる」と批判される。
そしてロックフォース形成後、出資者は彼の極めて高額な維持費が過剰で不必要であると主張した。
政治的姿勢という目的を達成した後、デスマンは、エネルギー源が数か月以内に枯渇するまで作物農家として働くことを許可されたが、引き取りの段階になっても彼の姿は見つからなかった。
ロックマンは彼が真犯人だと思っていたが……
その他
JMN-018 フィッシュマン
深海探査のために、半魚人の姿になったロボット。
皮膚のようなポリマーを全身に適用して、水中での機動性を高め、圧力の変化に適応できるようにされている。耐久力があるが、多孔質の皮膚は汚染物質や微生物の影響を受けやすく、悪臭を蓄積しやすい。
魚群探知機は、かつては彼ですら立ち入ることのできないエリアを探索するために使用されていたが、黒幕の配下となってからは爆発物が取り付けられ、追跡魚雷になった。
JMN-019 ポーラーマン
除雪作業のために作られた、アイスドームみたいな見た目のロボット。上半身と下半身を切り離すことが出来る。
毎日毎日、雪を取り除くという重労働が彼を精神的に疲弊させ始めた。
特に、他の氷モチーフのロボットが世界を探検し、偉業を達成していると知ったときはさらに落ち込み、より上のキャリアを持つ人間や他のロボットに対して冷淡になった。
そこで、黒幕から「何か素晴らしいもの」になるチャンスを持ちかけられたとき、ポーラーマンはその提案に飛びついた。
黒幕の幹部の1人として、彼は要塞の冷却システムを最大限の猛威で守り、現在は雪ではなく侵入者を排除するために攻撃をしてくる。
真のラスボス
ジャスティスマン
ロックマンの弟として新たに開発された彼だったが序盤の負傷により、精神に異常をきたしてロボットの自由のために戦うことを決め、秘かにフュージョンマスターズと繋がっていた。
最終拠点においてロックマンと対峙し、彼と同様の能力で倒されたロボットマスター、フュージョンマスターズの能力を使い、彼を追い詰めていく。
ロックマンに敗れると自分の信じた正義はこの世界には存在しないと悲しむようにして爆散してしまう。
残されたICチップはロックマンに回収されたものの破損がひどく、ライト博士の手でも復活させるのは不可能だった・・・・。
余談
- ロックマンのファンメイド作品において黒幕は大抵本家同様にワイリーにされることが多いが本作はよりによって自分の兄弟という衝撃の結末となった。
- 最初の8ボスであるシャレードマンは、最初シャレードウーマンと表示され画面も女性キャラになっているがボス紹介になると元の姿になる。これに関してはウーマンが変装だと思うのが妥当だがどういうわけかEDではウーマンの姿があり、よりによってナイトマンに求愛されているというトンでも展開がみられる。……というのは演劇であり、シャレードマンは望み通り自分の演技ができるようになったようで、ナイトマンも演者の一人として出演していた(立ち位置的にロミオとジュリエットのパロディ)。観劇に来ていたプラントマンとヤマトマンはナイトマンの隠れた演劇の才能に感心しており、ブリザードマンはシャレードマンを本当にきれいな女性だと思い込んで、プラントマンにツッコまれていた。
- そのシャレードマンだが今作はステージを選択した際、そのステージのボスがジャンプして真ん中に来るという演出があるのだがシャレードマンはたまに落ちてティウンする。しかも、ボス名が一切表示されずそのままスタートするので非常にシュール。
- 本作ではブルースが一切登場しない。
関連タグ
ロックマンロックンロール、ロックマンレボリューション、ロックマンアンリミテッド:本作と同様のファンメイドゲーム。