薬舗「不卜盧」の薬採り兼弟子、紙のように白い顔色で不死身。口数が少なく、あまり表情がない。
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
名前 | 七七(日:なな/英:Qiqi/中:七七) |
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レアリティ | ★5 |
国/所属 | 璃月/不卜廬 |
種族 | キョンシー(元人間) |
使用武器 | 片手剣 |
神の目(元素属性) | 氷 |
誕生日 | 3月3日 |
命ノ星座 | 法鈴座 |
オリジナル料理 | アシタナシ(お食べくだ菜) |
CV | 田村ゆかり |
キョンシーの娘に見えるが、方士のぼくにはわかる…彼女は普通じゃない。うん…名前も宝誥にないし、一体どういうことだ…
~七七について…重雲
人物
璃月港にある薬局「不卜廬」の薬採り兼弟子のキョンシー。普通のキョンシーとは異なり自らに勅令を下すことで主がいなくても行動することができる。
また詳しくは説明されてないが月光や日光の影響を受けていない様子で日中でも行動している。
しかしながら、天気がいい日(天気がいい場所に移動した際)は「今日は出かけるべきじゃない」とつぶやいているので 単に嫌いなだけか もしかしたら、何か身体に影響があるのかもしれない。
その代わり、普通のキョンシーとは異なり柔軟に体を動かすことができる、キョンシー映画などにみられるいわゆる「キョンシーステップ」も行っていない。
ただしトレーニングを怠ると動かせなくなるため、毎晩欠かさず柔軟体操をしているらしい。
実際、アプデで追加された待機モーションでは柔軟体操を行うのだが、その際に微かにだが人の身体からしてはいけないヤバい音が聞こえる。
一応はゾンビに類する存在ゆえか、記憶力が悪く3日持たないこともしばしばで、表情が乏しくコミュニケーションがそっけないのもこれ故。
また、味覚もほぼ死んでいるようで、何を食べても味がほとんど分からないらしい。
能力と戦術
リリース時から実装済み。恒常祈願(ガチャ)「奔走世間」で、あるいはキャラクター限定祈願でピックアップキャラが来なかった場合(いわゆる「すり抜け」時)に入手可能な★5キャラの初期5人のうちのひとり。
いつでも入手機会がある代わりに平時に狙って引く事は事実上不可能で、意識して獲りに行きたいなら不定期開催の集録祈願を使うか、ver5.0以降に年に一度開催される周年配布イベントでお迎えするのが現実的。
敵に攻撃を当てることによって回復が発動する、やや変則的なヒーラータイプ。ヒーラーであるが回復が攻撃力依存なため攻撃力を上げる必要があるという、リリース当初は珍しかった能力の持ち主である。
上記の特徴から、基本的な役割はヒーラーだが、聖遺物や武器のビルディング次第で物理アタッカーを兼任できる。
天賦
- 通常攻撃・雲来古剣法
最大5段。3段目と4段目は2ヒットする。
ダメージ倍率だけで見ると大した攻撃力はないが、片手剣キャラ最速クラスの攻撃速度でこれを補っており、最終的な火力はアタッカーと比べても遜色ない。
その速度と手数ゆえに自身の元素スキルの他にも完凸フィッシュルの元素スキルや北斗や行秋、夜蘭の元素爆発など、「攻撃の命中によって発動する」スキルと非常に相性が良く、スキルの火力を爆発的に増大させる。
そして通常攻撃のため、夜蘭や神里綾人の持つ通常攻撃バフの恩恵も受けられる。
ちなみに刻晴の通常攻撃は「雲来剣法」であり、繋がりが示唆されている。
- 元素スキル『仙法・寒病鬼差』
「生々流転……」
発動後15秒間、氷の人魂がキャラを追従するようになる。人魂は3秒おきに2回の間隔でキャラの周囲を飛び回り、触れた敵に氷元素ダメージを与える。
また持続中、5秒ごとに出場中のキャラのHPが自動回復するようになる。操作キャラが七七の場合は通常攻撃および重撃命中時に、パーティ全員のHPを少量回復する効果も加わる。
キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「延命妙法」が開封されると、効果中、出場キャラが元素反応を起こしてから8秒間、受ける治療効果が+20%される。
自動回復量は攻撃力に比例して増加する。地味な文面だがそこは★5、倍率が非常に高めに設定されており、結構回復出来る。本気で育成すれば一回の自動回復で1万以上回復させることも可能(凸や星5武器が必要にはなるが)。
威力は低めだが氷元素ダメージのオマケも付くので、凍結と超電導反応の起点にすることもできる。
操作キャラが七七の場合は、攻撃命中時にパーティ全員のHPを回復させる効果も付き、少し手間はかかるが全体回復のように使うこともできる、攻防一体の優秀な支援スキル。
おすすめは水属性を使って敵を凍結させ、一方的に攻撃する戦法。神里綾人とは、綾人の元素爆発による通常攻撃強化と広範囲の継続的水ダメージと、七七の元素スキルの継続氷ダメージがシナジーを形成しているため相性が良好。七七の元素スキルを張った状態で綾人の元素スキルの斬撃を敵に密着して行うと凍結と回復をしながら安全に殲滅できる。同様の理由でタルタリヤとも相性が良い。
戦闘開幕に発動する癖を付けておけば、息切れせずに冒険を続けられるようになる。快適さの面では頭一つ抜けており、一度嵌ると手放せなくなるだろう。また深境螺旋などの料理が使えないシチュエーションでは数少ない回復手段として重宝する。
デメリットはクールタイムが30秒とかなり長いこと(ただし継続時間を考慮すると実質的な待ち時間は15秒)。クールタイムを減らせる祭礼の剣を精錬5にして装備させると実質的な待ち時間をほぼゼロにすることが出来る。
- 元素爆発『仙法・救苦渡厄』
「我が名は渡厄真君なり……」
氷の爆発を起こし周囲の敵に一定時間お札が張り付く。
お札が付いている敵を攻撃するとHPが回復する。
札が付いている敵を攻撃した際の回復量は元素スキル発動時のそれよりさらに多く、数発殴るだけで瀕死から満タン近くまで回復することも可能。
デメリットは現在攻撃しているキャラクターしか回復できないという点。故に任意のキャラクターの回復には、1度傷付いたキャラクターに交代しなければならない。交代した矢先に攻撃を貰って即死することの無いようにタイミングを見極めて交代しよう。
他にも元素爆発に必要な元素エネルギーの消費量が80と重いクラスであり、元素スキル、元素爆発ともに元素エネルギーを生成できないため自力だと貯まるのが遅いのが難点。これは小ネタに後述するような相性の良いキャラクターや、元素チャージ効率を聖遺物や武器で調整することで解決しよう。
お札での回復は後述の聖遺物「海染硨磲」の効果が乗る。これは七七自身だけでなく、他のキャラクターで攻撃してもダメージが発生するため、傷ついたメインアタッカーの立て直しと火力を同時に担うことが出来る。
- 天賦『玉籖偶開』
キャラ突破段階4(Lv60~70)で開封。30秒に1度、通常攻撃及び重撃命中時に50%の確率でお札を付与する。
元素爆発のお札を通常時でも付与できる能力。効果時間が元素爆発の時より短くなっているが強力なことに変わりはないため必ず解放しておきたい。
- 天賦『往時記憶』
最も近い璃月地域の特産品の位置がミニマップに表示される非戦闘系天賦。生前の薬採りだった頃の記憶の賜物。
璃月は崖にしか生えない「琉璃袋」や高所にしか生えず群生地らしい群生地もない「清心」など癖のある特産品が多いため、探索に重宝する便利なスキル。
Ver5.0からは基本システムとして特産品の追跡機能が実装されるが、あちらは群生エリアおよびそのエリア内での取り残しが無いかを表示するまでに留まるので、より具体的な位置情報が欲しい、追跡対象外の場所も1つ残らず取り尽くしたい等の場合は変わらず有用性を発揮する。
命ノ星座
第一重「寒苦回向」 |
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お札のついた敵に元素スキルの人魂が当たると元素エネルギー2回復。 |
第二重「氷寒蝕骨」 |
氷元素のついた敵への通常攻撃&重撃ダメージ+15%。 |
第三重「昇天宝誥」 |
元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「天威圧衆」 |
お札のついた敵の攻撃力-20%。 |
第五重「紅蓮開花」 |
元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「起死回骸」 |
元素爆発発動時、近くの戦闘不能状態のキャラ全てを蘇生してHPを50%回復。 |
2凸以外はそこそこの性能を持っている。ただし、表に出す時間が長い運用をしたいのであれば2凸は推奨となる。
1凸効果は必要な元素エネルギー周りに難がある七七にとっては結構ありがたい。
4凸効果は原神では珍しいデバフ効果。その中でも希少な攻撃力デバフであり、より生存能力を高めてくれる。Ver3.5現在、鍾離や珊瑚宮心海といった強力な生存サポートをもってしても、気を抜いたり操作ミスをすれば、こちらの体力を瞬時に消し飛ばす火力と手数を持つ敵が登場し始めた。その中で、攻撃力デバフという実質的なダメージ軽減能力は安定感を高められる。
6凸効果はバーバラ以外で唯一の蘇生スキル。バーバラと違い任意のタイミングで味方全体を蘇生できる。またマルチプレイ中でも機能するのが最大の特徴(バーバラは自分のキャラクターしか蘇生が出来ない)。しかしそもそも6凸すること自体が至難の業である。
このように強力な効果はあるが、現時点では凸の必要性はそこまで高くなく、無凸から十分運用可能。
装備・編成について
ヒーラーに寄った能力構成に隠れがちではあるが、特に防御力をはじめとした自身の基礎能力値は全キャラ中でもトップクラス。命ノ星座の効果で攻撃力を高められる事もあり、装備構成の工夫次第ではタンク兼物理アタッカーとして前線に立つことができる。
ヒーラーにするにせよアタッカーにするにせよ攻撃力を求められるため、大前提として攻撃力を盛ることは必須。そこからはヒーラーにするなら元素チャージ効率を、アタッカーにするなら会心系を盛ると良いだろう。
- 武器
★5であれば攻撃力バフと回復効果を持つ「風鷹剣」、元素チャージ効率を一緒に上げられる「天空の刃」(ただし粒子生成は他キャラ任せになることは注意)、攻撃力を爆盛りするという点においてのみは他の追随を許さない「斬山の刃」の3振りがどんなビルドにするにもおすすめ。
★4の場合はヒーラー運用なら長いクールタイムをリセット効果で踏み倒せる「祭礼の剣」や会心攻撃で元素粒子を作れる「西風剣」などが良い。ただしどちらも武器効果の発動条件の都合、元素スキルを「七七の出場中に敵に当てる」事を意識した運用を心がけたい。
物理アタッカー運用なら安定した能力を持つ紀行武器「黒剣」や物理ダメージと攻撃力・防御力を盛れる鍛造武器「斬岩・試作」などが良い。
- 聖遺物
ヒーラー運用ならば「海染硨磲」4セットほぼ一択。2セットでの治療効果のブーストに加えて「3.5秒毎に回復量の90%を物理範囲ダメージとして放つ(上限3万ダメージ)」効果と非常に相性が良く、併用すると中途半端なアタッカーを軽く追い抜く火力で回復しつつ周囲を殲滅できる。このダメージは超電導反応や鍾離のシールドによる物理耐性ダウン効果を駆使することでダメージ上限を2000~8000前後は引き上げることが出来る。
物理アタッカー運用の場合は「蒼白の炎」が鉄板。4セットにして瞬間火力を極限まで高めるか、「血染めの騎士道」2セットと組み合わせて常時高倍率の物理バフを得るかはプレイスタイルと要相談。
- 編成
特に超電導反応の誘発、七七自身の重い元素エネルギーの高速リチャージという面で雷電将軍とは非常に相性が良い。更に、同じ氷の物理メインアタッカーにエウルアが居るためこちらも七七をサポーターに添えるには好相性。
七七を物理アタッカー運用する場合、重雲、キャンディス、完凸したベネットのような通常攻撃に元素付与を行う能力を持つキャラとは基本的には噛み合わない。但し聖遺物の組み合わせ次第で特定の元素ダメージに特化したビルドも可能なため、元素付与キャラと組むことを前提とした元素アタッカーという選択肢も(半ばロマン枠だが)あるにはある。
草元素アタッカー(特にアルハイゼン)のヒーラー枠としても良い。草元素と反応しない氷元素である点、他キャラと比べて低頻度の氷付着と元素付与をしないお札が逆に草激化、超激化反応の維持に貢献できる点が非常に都合が良く、安定して草元素アタッカーの火力を上げつつ回復力の担保、海染の泡ダメージでダメージソースにも貢献できる。アルハイゼンと七七の重めの元素爆発は雷電将軍が補うので心配はいらない。後述する、中の人繋がり同士でPTを組める中でも最も適した運用となるだろう。
余談
- 「七七」と書いて「なな」といういかにも日本人的な読み方で翻訳されている。読み方が混在しまくっている璃月キャラの中でも特殊な例である。
- 「数字で構成された、単純な発声の名前」というニュアンスを汲んだ形と言え、中国語読みを使わなかったことで、上記のような言葉遊びが日本語でも多少の差異はあれど成立するものになっている。
- 上記のとおり英名は「Qiqi」である為もし何かの機会で英語のチャットに書くとき、「Nana」とコメントしても伝わらない点には注意。(特に璃月のキャラに多いことだが)
- ver2.0で4人目の小さなキャラクターが登場したため、彼女のような小さなキャラだけでパーティーを組めるようになった。クレー以外は全員ヒーラーという低火力・回復力過多のチーム編成になるが、クレーの探索における出来ることの多さと十分な火力、早柚の唯一無二の移動力と広範囲拡散、ディオナのシールド付与&元素爆発による溶解反応支援、七七の高速ヒールと物理のサブ火力と探索において無駄がない構成となっている。(ただし、高難易度における運用へは流石に相応の「愛が必要」となる)
- キョンシーブームの火付け役となった香港映画「霊幻道士」シリーズの影響もあってキョンシーはぴょんぴょん跳ねるイメージが強いが、それは死後硬直のせいで体が固く自由に動けないためであり、死後硬直が解けると普通に動くことが出来るとされる。同映画内でも硬直が解けたキョンシーが登場しており「跳ねないキョンシー」の概念は実は歴史が深い。
- 璃月港の緋雲の丘の掲示板にて、死者である七七を埋葬したがる往生堂の堂主・胡桃の暴走を不ト盧の店主・白朮が抑えている記事が時折確認できる。かつては葬儀屋の本分を果たすべく火葬しようとさえしており、七七本人の所にも忘れる隙さえ与えないペースで日参していた為、七七にとっては妖怪じみた天敵と化した。
- その後七七の事情や本人の意志を知って以降、胡桃も強引に事を運ぼうとはせず、七七の事をもっと知ろうと交流を図っているようだが、七七にとっては未だ警戒すべき人物であり、なかなか上手くはいっていないようだ。
- 好きなものはココナッツミルクだが、前述の通りの記憶力と味覚が死んでいるため両方の意味で「味はわからない」。さらには、ココナッツミルクがココナッツからできることすら知らず、ココナッツヒツジという幻の仙獣(?)の乳と思い込み、いるはずもないココナッツヒツジの捕獲を主人公に依頼している。この迷台詞、詳細は個別記事に譲るがネットミーム化した。
- これはクレーやディオナと共通だがジャンプして着地する際にぽよんと跳ねたり、スプリントはアラレちゃん走りだったりする。かわいい
- 待機中に七二三四、七二三四……五六七七、五六七七……と謎の数字を呟く。
- 元々この台詞は「世間話・鍛錬」から切り取られており、「七二三四」の部分は中国語で発音が似ている一(イー)を七(チー)に捩ったもの。つまり「いちにーさんしー」と掛け声を発して鍛錬に励んでいるニュアンスなのだが、放置中に急に呟くため謎の呪文と化してしまっている。
- ちなみに彼女の名前が「7」を意味する事が英語圏のプレイヤーには伝わらないためか、英語版では「1234、2234」と普通の掛け声になっている。
- Ver1.1では「一二七七、二二……」と新規ボイス付きで柔軟体操をする待機モーションが実装された。
- 生前は普通の薬採りの少女だった。偶然にも仙魔の戦いに巻き込まれ重傷を負うも、死に際の強い願いによって手に入れた神の目で魔物の撃退に成功。死に行く彼女を哀れに思った仙人たちによって蘇生措置を施されるが、体内の仙力を制御できず暴走し始めたため、理水畳山真君によって琥珀の中に封印されていた。
- それから数百年後、封印から脱出した所を白朮に引き取られ現在に至る。七七は白朮が何らかの個人的企みに利用する為に自身を引き取った事を勘付いてはいるが、それ以上に感謝しているらしい。
- ……と不穏な伏線がサービス初期から張られているのだが、2年以上経った現在でも回収されず放置されたままである。初期恒常☆5キャラ5名のうち伝説任務が未実装なのは刻晴と七七のみなのだが、魔神任務に月逐い祭に海灯祭にと出番が多い刻晴に対して、七七は魔神任務やイベントに出演してもチョイ役ばかりで不卜廬周りは依然謎が多い。
- が、来たるVer3.6では遂に白朮の実装されることが予告番組で告知。実装と同時に白朮の伝説任務の追加もされるため、七七に関しての掘り下げもあると思われる。「死」を嫌う医者である彼が「死」についての探求をしているとの事だが……。
- サービス初期から七七からヨォーヨに関しての言及があったり、公式からは先んじて彼女とのツーショットイラストが出ていたりしている。そんなヨォーヨは2年後のVer3.4の海灯祭で満を持して実装。彼女もしっかりヒーラーである。
- ストーリーPV「諸苦無隙」においては倒れた魈を不卜廬まで背負ったらしい。七七の背丈を考慮すると引き擦ったとしか思えない。
関連イラスト
関連タグ
白朮……薬屋としての師。
胡桃……天敵。
ヨォーヨ……友達。ヤマガラみたい。