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概要編集

CV:石塚運昇(1996年)、梶原岳人(2024年) 演:山口航太


志々雄真実の部下で、十本刀の一人。通称『“破軍”(乙)の不二』。名前の由来は、「比肩する者がいない」と「富士山」をかけたダブルミーニングになっている。


年齢は20歳。島根県出身。


身長8.4メートル、体重1.28tという文字通りの巨人で、巨大な刀(又鬼山刀)を振り回しては、その凄まじい膂力で何でも破壊してしまう。

  • OVA「新京都編」ではそれなりに長身ではあるが原作のような巨体ではなくなっている。

出自等は詳しくは描かれていないが、その人並み外れた巨体のために人間扱いされず忌み嫌われ、一藩総出で討伐されかけ、才槌に命を救われたとされる。そのため、才槌に忠誠心を見せる。

おーいおーい

本来は心優しく (アニメでは鳥を助けている)、武人としての誇り高い心を持つが、そのため、才槌への恩義を持ち、逆らうこともできず悪に加担してしまった。また、普段は拘束され、兜を装着している間は声も発する事も出来ない様にされており、才槌の命令に従うようにされていた。

  • 清十郎の肉体同様、素顔のイケメンさ(つまりギャップ)に面食らった読者も多いことであろう。

葵屋での攻防戦では、志々雄サイドの最終兵器として出現し、圧倒的な力で弥彦を絶望させかけるが、そこへ比古清十郎が登場。その異形の中に、確かな剣の腕前と武人の心を持っていることを一目で見抜き、自らを「化け物」ではなくひとかどの「武人」として扱ってくれた彼に涙を流して感激した不二は、この敬意を払うべき強敵に対し、武人として正々堂々の果たし合いを挑む。


刀を両手持ちすることで凄まじい威力を纏った渾身の一撃を繰り出すものの、比古には惜しくも躱されており、反撃で彼に繰り出された九頭龍閃(※)の直撃を喰らい(この直前、自らの敗北と比古の高い技量を悟ったのか、小さく笑みを浮かべている)、敗れた。


(※)アニメ版では3ループ版(九頭龍閃を3連発)という凄まじいバージョンを喰らっている。北海道編では、剣心が凍座に同様のコンボを決めている。


志々雄一派壊滅後は、北海道で屯田兵として開墾に従事している。悠久山安慈と共に、北海道編にて助っ人として再登場する予定もあったとの事。



強さ編集

十本刀の三強には含まれていないが、志々雄の切り札の一つである。三強に含まれない理由は不明だが、拘束されている描写から、その図体ゆえに運用が限られている面があることは確実である。


自身の巨体と膂力に加え、特注の刀を用いて凄まじい破壊力を見せる。また、剣術の基本や戦闘の間合いを把握しており、比古の間合いを見切ったり、剣心を褒めることがほとんどない比古が「申し分なし」と評価しており、練習相手もいない中、フィジカルに頼りきりにならず、技術を研鑽してきたことがわかる。


その巨体は強みであると同時に『的が大きい』という弱点でもあったため、鎧と兜で身を固めていたが、清十郎との果たし合いの際には、武人の誇りを示す証として脱ぎ捨てている。


ゲーム作品への出演編集

PSPゲーム版ではプレイアブルキャラクターとして登場。

こちらはゲームのシステム上、原作通りの巨体とは行かずやや縮んでいる。それでも普通に立っていると頭の半分が画面から切れてしまうくらいデカい。直立姿勢だと更に高くなってしまうためか、腰を落とした姿勢にすることでかろうじて画面内に入っているという感じ。ちなみに外見は鎧装着時。比古ともこの姿で戦う。


ストーリーモードでは原作同様、葵屋襲撃のトリとい形で登場。巻町操、神谷薫、明神弥彦と戦った後、最後に比古清十郎と戦う。IFストーリーのため比古に勝利するというまさかの展開となる。

その後は比古とのやり取りで心境の変化が現れ始め、「自分の生き方」というものを考えるようになる。

そこへ沢下条張から声を掛けられ、不二の又鬼山刀に興味があるということで「刀狩り」を掛けて勝負を挑まれる。勝利後は「お前なら抜刀斎とも対等にやりあうことができそうやな。頑張るんやで」と激励された。

続けて雷十太、左之助と戦い最後に比古の弟子である剣心と激突。負傷させ追い詰めるも自分を「普通の人間」として見て最後まで説得を続けた剣心に胸を打たれ「ありが…とう…」と感謝を示す。そして自我を取り戻し才槌の元から離れるところで物語は幕を下ろす。


ちなみに会話シーンでは原作同様、当初は不二に代わって才槌が喋るという形になる。不二の方は戦闘中にボイスがあり、「行くぞ! いざ尋常に勝負!!」など原作よりもはっきりした声音で話す。


余談編集

  • 「明日郎 前科アリ」では、比古が富士山を眺めている場面があり、不二へのオマージュだと思われる。
  • 当初、志々雄は「十本刀をアジトに集結させて剣心たちを迎え撃つ」という作戦を行うつもりでいた。方治の希望によってそれは変えられたが、もしも当初の通りに作戦が決行されていたら不二はアジトの入り口で剣心たちと戦っていた可能性がある(巨大すぎてアジトには入れないため)。
  • 鎧のデザインは、エヴァンゲリオン初号機を参考にしているとされる。なお、雪代巴綾波レイをモチーフにしている。

関連タグ編集

るろうに剣心 不二 十本刀 才槌 巨人


ヤタラ手塚治虫のブッダの登場人物。長髪の巨人で、真っ直ぐな心を持つが、その図体ゆえに迫害され、国をあげて討伐される寸前になった、才覚を見込まれて仮面を装着した戦闘員になった、主人公側の陣営に加わる可能性、など不二との共通点がある。ただし、復讐に燃えて殺戮を行ったり、仏教に帰依する以前は動物を殺していたなどの点が異なる。


クロコダインダイの大冒険の登場人物。敵勢力の中では一番の巨体を誇り、狡猾な老人と組んで主人公たちと戦ったことがある。一度敗れて死亡するがザボエラによって蘇生措置が取られ復活している。


超魔ゾンビ:同じくダイの大冒険に登場したザボエラの切り札。地上に残った戦士たちが戦った最後の相手。クロコダインも凌駕する巨体を誇るが、主人公たちに匹敵する実力者によって敗れた。

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