冥獣人イエティのズィー
めいじゅうじんいえてぃのずぃー
「勇気?そんなものは、力の前には無に等しい!」(Stage.30)
「この俺に膝を付かせたなぁ…おのれ、魔法使い共…許さんぞ!」(同上)
雪や氷の力を操る能力と怪力を兼ね備える種族たるイエティの1人で、冥獣人四底王の1体に名を連ねる冥獣人。外見は全身が白い毛で覆われたゴツい雪男そのもので、仮面と鎧に身を包み、アイスホッケーのスティックの形状をした武器で武装している。
イエティらしく口から冷気を吐く能力の持ち主で、上記のスティック状の武器で氷塊を相手にぶつける事も出来る他、氷塊を纏わせて殴打することも可能(劇中では失敗)。
そして外見に違わぬパワーファイターであり戦士としての技量も高く、初戦ではマジシャインと記憶を消された芳香以外のマジレンジャー4人を変身解除に追いやる程であり、上記の「冥獣人最強の男」の名は伊達ではない。
他の四底王は自身の種族の中でも特殊な例を持つ異質な個体だが、彼も例外では無く、魔法の力を反射する鏡を胸部に装着しており、これによって魔法使いの技を次々とはね返してしまうため、元々の戦闘力の高さと相まってマジレンジャー達にとっては非常に厄介な相手となっている。
この様に、4体の中で最強クラスのパワーと戦闘力を誇り最強と呼ばれる手前、彼より強い者はいないとされる。その事もあって本人は無駄な戦いを好まない主義の持ち主だが、かつて自身を封印したブレイジェルだけは「自身よりも強い者」として例外視している。もっとも、冥獣人が全滅した後にはインフェルシアを統べる神々が登場するのだが、明らかに彼より絶大な力を誇るこれらの神々をどう思っているかは不明。
劇中では冥獣人コボルトのブルラテスと共に悪魔の氷山「イーブルアイス」を育てていき、その氷山の放つ冷気によって地上界を氷漬けにせんと目論んだ。
Stage.29「くり返す「あれ?」~ジー・マジ・マジーロ~」
とある港でブルラテスがピンク以外のマジレンジャーと交戦中に出現し、因縁あるブレイジェルの子供と弟子である5人を叩きのめそうとする。
「冥獣人最強の男」の名に恥じない戦闘力とパワーでマジシャイン以外の4人を変身解除に追い込むと、更にブルラテスから先の戦いで倒された四底王2体の力を授けられてパワーアップ。シチジューローの妖刀とネリエスの触手を使用出来る様になると同時に、ブルラテスによって記憶をリセットされている芳香を庇ったマジシャインにデビルシュートを喰らわせて重傷を負わせる。
その後、記憶を取り戻した芳香の案内で5人はイーブルアイスのある地下に駆けつけ、破壊しようと変身したために姿を現し再度交戦。
持ち前のパワーで5人を地上に追い出すと、劣らぬ戦闘力で5人を苦戦させ、デビルブリザードで攻撃して撤退する。
Stage.30「伝説の力~マージ・マジ・マジ・マジーロ~」
地上に出現したイーブルアイスが生体に育つのをブルラテスと共に見守るが、駆け付けたマジシャインに成長を阻止される。
重傷でまともに戦えないマジシャインを変身解除に追い込み、ヒカルに止めを刺そうとするズィーだったが、スノウジェルの力によって原始魔法を開放した他の5人の妨害を受ける。5人が超魔法変身したレジェンドマジレンジャーをブルラテスと共に迎え撃ち、デビルブリザードを繰り出すも通用しない。
5人の放つマジボルトを胸部の鏡で跳ね返そうとするが、余りの威力に反射出来ずにブルラテスと共にダメージを受けて怯み、ブルラテスも途中で撤退してしまう。
胸部の鏡にヒビが入っただけでなく、膝を地面につけるという醜態を晒すこととなり、その怒りから渾身のデビルシュートを放つも通用せず、「最後の手段」としてイーブルアイスで5人を押し潰そうと呼び寄せるが、レジェンドフィニッシュで吹っ飛ばされた挙句にイーブルアイスに激突し、最期はイーブルアイスと共に爆散した。
「活躍」欄で分かるように、巨大化時での戦闘は本編では行っていないが巨大化時の身長と体重が設定されている(参考文献;講談社シリーズ Mook スーパー戦隊 official Mook 21世紀 vol.5 魔法戦隊マジレンジャー)
声を演じる遊佐氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は今作が初となるが、2年後の『仮面ライダー電王』にて善玉怪人のウラタロス役で一躍ブレイクするため、そちらの方が有名かも知れない。
19年後の『爆上戦隊ブンブンジャー』では、敵組織のボスであるワルイド・スピンドーの声を担当している。