概要
使用すると一定時間(or一定歩数)、他者に変身することができる魔法の杖。杖ではあるが装備品ではない。
変身して敵の目をごまかしたり、逆に敵に使用して強制変身させたりなど用途は意外と豊富。
初期の作品ではストーリー進行のため使用が必須であることも多い。
『ドラゴンクエストⅩ』では「へんげのステッキ」という名前で登場している。
作品別の解説
ドラゴンクエストⅢ
初登場作。サマンオサ王に変身していたボストロールが持っており、倒すと入手できる。
この杖はグリンラッドにいる老人が欲しており、渡すことでふなのりのほねと交換できる。
つまり単なる交換用アイテムなのだが、すぐに老人に渡してしまうのはもったいない。
実はこの杖を用いて変身することでNPCの反応が変化する。魔物に変身すれば町民は怖がり、モンスターのNPCは襲ってこなくなる。
スライムに化けると町娘に「かわいい」と言われる…のだが、実は他の魔物や骸骨に変身しても同じ反応をされる。さすがにおかしいと判断されたのかリメイク版ではスライム以外は怖がる台詞に変更された。
反応を楽しむだけではなく実用的な要素もあり、エルフの里の道具屋では人間の姿では追い返されるが、スライムやドワーフに変身することで売買ができるようになる。
貴重品であるいのりのゆびわがいくつでも買えるのが大きなメリットである。この他、てんしのローブなども売っている。
なお、エルフやドワーフなどの人外種族は主人公たちが変身していても「姿を変えても私たちには分かります」と見抜いてくるのだが、この道具屋だけは見抜けていない。
ファミリーコンピュータ版では完全な一品物であったが、リメイク版では別箇入手手段が設けられ、ふなのりのほねイベント後でも変化の杖を持つことが可能となった。
ドラゴンクエストⅣ
王家の墓で入手することができる。用途はデスパレスに潜入して会議で情報を得ること。
魔物に変身した状態であればデスピサロでさえも気づかず、目の前に勇者がいるにもかかわらず演説をしている。
ちなみに魔物の姿だけではなく動物に変身していても襲われることはない。ロザリーヒルでの様子を見るに、ピサロは人間以外の生物には優しいためだろうか?
『小説 ドラゴンクエストⅣ』では勇者が一人で「モシャス」を使用して潜入するため、この杖は登場しない。
ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 ルカの旅立ち・イルの冒険
天空の世界の大賢者の墓で入手できる。
魔物が道を塞いでいる場面で魔物に変身すれば通してもらえる他、「小さな洞窟」に入る時にも使用することになる。
イルであれば小柄なのでそのまま入れるのだが、兄のルカは変化の杖で小さな魔物にならなければ入れない。
この他、光る魔物に変身してヘルコンドルの巣に侵入したり、魔王城で通せんぼをしているデビルアーマーの目をごまかしたりと出番は結構多い。
リメイク版の『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』では着せ替えシステムで魔物の着ぐるみを着ることで通せんぼしている魔物の目をごまかすことができるため、変化の杖は登場しない。
ヘルコンドルの巣や小さな洞窟も普通に入れるようになった(「小さな洞窟」という名前の意味が通らなくなる事態になったためか、内部にはサイズが小さいモンスターが多く生息している)。
トルネコの大冒険シリーズ
このシリーズでは敵に対して使用するアイテムとなっており、敵を別の魔物に変化させる。
下手に振ると強い魔物に変身してしまうため、余裕のある状況で使いたい。
スライムもりもりドラゴンクエストシリーズ
『スライムもりもりドラゴンクエスト 衝撃のしっぽ団』にのみストーリーに関わるアイテムとしての登場。
冒頭で仲間が全員さらわれる際に主人公だけは変化の杖でももんじゃに変身していたため難を逃れた。
この他、巨大化の機能もあるようでドン・モジャールがラストバトルで使用する。
クリア後の裏ボス戦ではミイホンが、HP半分以下になると主人公に対して使用してくる。戦闘前には「正々堂々、オスとオスの勝負」と言っていたのはなんだったのか。
ドラゴンクエストライバルズ
商人の専用カードとして登場。
ユニット1体をコストが1低いランダムなユニットに変化させる効果をもつ。
基本的には敵に使用し戦力の低下を図る。におうだち持ちの敵に使用して道を開くなど、用途は様々。
ただしあくまでランダムなので、うっかり厄介なユニットに変身してしまう可能性もある。
勇者ヨシヒコシリーズ
ヨシヒコの妹ヒサがこれを使用して様々なゲストに変身している。