DATA
別名: | 宇宙生命体 (うちゅうせいめいたい) |
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身長: | 測定不能 |
体重: | 測定不能 |
出身地: | 宇宙 |
概要
『ウルトラマンアーク』第20話「受け継がれるもの」に登場した宇宙生物であり、空を飛ぶ謎のゴメスの正体。
地球上では初めて確認された宇宙怪獣の一種で、本来は小さな結晶体のような姿をしており、同族と集合体を形成して他の生命体などに完全に擬態する能力を持つ。
ただし、擬態元の生態まで模倣する意思がない、あるいは「動ければ何でも良い」と割り切っているのか、擬態元が絶対にできない行動を平然と採ってしまうため、せっかくの擬態能力を活用し切れていない節がある(ある意味、擬態元ができる行為ができなくてバレてしまった先達の逆バージョンとも言える)。
宇宙空間にてスペースデブリや宇宙怪獣に擬態する例が確認された他、全身がケイ素で構成された宇宙怪獣の死骸に群がっていた観測記録も存在する。
アークに撃破された後に明らかとなった本来の姿は、青くキラキラと光る枝のような形のトゲを複数生やした、クリスタル状の姿をしている。
そのクリスタル状の本来の姿や、ガラスやケイ酸塩などを主食としている等々の要素から、ガラスに近い体を持つ鉱物生命体と思われる。
ただ、生態はほとんど解明されておらず、その起源が惑星から発生した生物なのか、宇宙バクテリアの亜種なのか意見が分かれている。
ただし、上記の無機物状の外殻を持つ、同族と集合体を形成する等々の性質から、地球上における群体サンゴに近似した生態を持つ可能性が高いと推測されている。
なお、青く輝くクリスタル状の体表を持つことは判明しているが、スペッキオ本来の正確なシルエットは不明。
正体が暴かれた際の姿は巨大な鉱物の山のようなシルエットをしているが、これはアークの斬撃を受けて撃破された後の状態であり、ダメージによって体が原型を留めない程に損壊してしまった可能性もある(実際、瓦礫の山のようにも見える上、トゲの一部が崩壊し始めていた)。
その体はとても強固で、アークのアークアイソードによる斬撃にもある程度耐えた程。
また、反重力光線を放出しての空中浮遊能力や、アークファイナライズをも反射する反射防壁(バリア)の展開、蒼白い光線の発射などの多彩な能力を併せ持つ。
一時は反射防壁や光線を駆使してアークを追い詰めたが、最終的には光線を受け止め続けて刀身が赤熱化したアークアイソードによる斬撃の猛攻を受け、ゴメスへのカモフラージュが解かれて正体を暴かれた。
撃破後も辛うじて生きていたものの、戦闘のダメージの蓄積からか、はたまた地球の大気に直に触れてしまったからなのか、次第に体が崩壊していく様子が見られたため、そう長くは保たない可能性が高いと思われる(一応、防衛隊によってサンプル採取などの詳細な調査が行われた模様)。
なお、劇中では無事にスペッキオの討伐が達成できたが、以下の核心的な部分は最後まで明かされはしなかった。
- 宇宙のどこからやって来て、いつ頃地球に飛来したのか?
- どのような経緯でゴメスに擬態するようになったのか?
- 擬態対象になったと思われる本物のゴメスはどうなったのか?
余談
- スペッキオの詳細なデータの中に〈宇宙硝子怪獣グラシリー〉と呼称される怪獣の記載があったが、どのような怪獣かは不明。
- CGではなく、発光する立体物を加工して使用している模様。テレビマガジンの特集によると、加工前は本編に比べて紫色になっている。
- 「特異点(SP)」の名を冠したゴメスが撃破後に「青い結晶」と化した展開から、かのゴメスの改造元となった大怪獣のアニメ版での展開を連想した人も多い。
- また、スペッキオの本来の姿を見た視聴者の中には、「フルCGで新造されたプリズ魔かと思った」との声もある模様。
- 「スペッキオ(specchio)」とはイタリア語で「鏡」を意味する。ただし、『アーク』劇中でのスペルは、名前をそのままローマ字にした「Supekkio」となっている。
関連タグ
- プリズ魔:半透明かつ無機物なクリスタル状の、酷似した外見を持つ先輩ウルトラ怪獣。ただ、厄介さに関してはコイツの方が上と断言して良い。
- ゲルワーム:宇宙人以外で擬態能力を持つウルトラ怪獣。こちらはウルトラ戦士に擬態したかなり珍しい例。
- スペースゴジラ:ゴメスの改造元の怪獣の細胞と宇宙の結晶体生物が融合して誕生した怪獣。反重力光線も使っていたため、これを連想した人もいるとか。
- メカゴジラ:ゴメスの改造元の怪獣に擬態していたロボット怪獣。