ええいこの概要だ!
1951年8月28日、三重県に生まれる。本名は岡田義弘(おかだ よしひろ)で、この名義で執筆した作品もある。
スーパーロボットの生みの親である永井豪に師事し、ダイナミックプロに所属。これがのちの著作に甚大な影響を与える。画風は少女漫画的であり、レディコミを描いていた時期もある。現在は執筆活動は行っていない。
かかってこい、代表作め!
彼の名を一躍とどろかせたのは、日本初のリアルロボットアニメと名高い『機動戦士ガンダム』のコミカライズである。当時秋田書店が発行していた児童向け雑誌『冒険王』(今で言うコロコロコミックのノリ)に掲載することとなった岡崎だったが、彼の家にはテレビが無く、サンライズから設定資料を渡されて描くこととなった。その結果、出来上がったものは1stガンダムのキャラで機動武闘伝Gガンダムをやったようなノリのスーパーロボット漫画であった。
原作との相違を全部あげるとキリがないので有名な所だけ挙げておくと
- 全体的に設定ミスが多く、宇宙空間をジオン水泳部が動き回ったり作中でそのキャラが全く搭乗していない機体に乗っていたりする。
- ザクもガンダムも平気で地球の空を飛びまわり、ムサイまで何の説明もなく空に浮かんでいる。太陽炉でもあんのか。
- ガンダムがボタンを押しただけで勝手にパンチを放ち、ザクをぶっ壊すという超オートマ設計。
- 「ガンダム、ゴー!!」
- ジオン軍のMSの装甲があまりに貧弱。まあ原作でもずっこけて戦車とぶつかっただけで爆発したりしてたけど。
- いくらミノフスキー粒子があるからといって、戦闘がことごとく超接近戦ばっか。レーダーが全く役に立ってない。
- その戦闘シーンもだいぶゴチャゴチャしていて、パースが狂ったりすることも多い。
- アムロが全体的に喧嘩っ早く、どっちかっつーとカミーユかシンに似ている。少なくとも原作では「くそっしょうがねえな」「ざまあ見ろ!」「ちっこんどは赤い彗星抜きかい!!」「満足に寝させてもくれねーのかよ」「ちくしょ~出せよブライト何のつもりだ~!」なんて言う子ではないし、どんなにキレてもテレビを叩き割ったりはしない。
- そのせいかガンダムの戦い方も物凄い格闘特化。シャア専用ザクの羽交い締めを振りほどいて無理矢理ビームサーベルを抜いてザクをぶった切ったり、グフに両手を縛り上げられてもアメリカンクラッカーみたいに振り回して頭上でゴッツンコさせて破壊したり、ギャロップを投げたりしている。
- それ以前にムサイのメガ粒子砲を受けてもびくともしないなどガンダムの装甲があまりに頑健(中のアムロはさすがに驚いていたが)であり、ダメージを負ったのはラストのジオング戦だけ。まあ、これは原作でもそんな感じだった(ザクの動力炉の核爆発を零距離で受けてピンピンしているなど)が、だからといってビーム兵器に耐えるのはやりすぎ。
- ブライト・ノアに白目がある。
- サイド7がシャア率いるジオン艦の攻撃で破壊しつくされる。
- シャア・アズナブルがミョーに小物っぽい。「やったぞ、サイド7の最期だ」「悪く思うなよガルマ、お前の戦闘を最後に手助けしたおれは英雄になるのだからな」など。
- シャア専用アッガイ。
- グフの量産体制が原作より早く、ランバ・ラルがホワイトベースを奇襲したころには既に量産化されている始末。
- ラルがブライトの誤射でそれはそれはあっさりと死ぬ。しかも断末魔は「げっ!!」。
- 連載版のラスボスがまさかのマ・クベ専用ゾック。
- 原作が打ち切られたため最終回も明らかにソードマスターヤマト。内容も詰め込まれ過ぎており、黒い三連星編なんて丸ごとカットされている。
- マチルダ・アジャンが登場しない。
など。
また、ホワイトベースが宇宙に上がった直後に打ち切られたため、1980年には事実上の続編(最終章)である「劇場版機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」のコミカライズも描かれた。こちらは原作を(今までに比べれば)尊重した出来になっているが、それでも変な点は多々ある。というか、百歩譲って最終回で戦艦が撃墜されたドズル・ザビはまだしも、乗っていたMSごと真っ二つにされて宇宙に放り出されたマ・クベはどうやって生きてたんだ!?
ようやく関連イラストが必要だとわかったんですね
やったぞ、余談の最後だ
なお、ガンダムのOPには「掲載誌 たのしい幼稚園」などとテロップが出ているが、「たの幼」に掲載されていた2色刷カラー漫画も大体こんな感じだった(作者は森藤よしひろ)。まあ、シャアすら出ないうちに打ち切りになった「たの幼」版よりは多少は原作に沿っているが。
バカ!関連項目だってあるんだぞ!
装甲騎兵ボトムズ
機動戦士ガンダムF91・機動戦士Vガンダム:同じく漫画版がスーパー系に突き抜けている。
第2次スーパーロボット大戦α:岡崎版のとあるシーンのネタが台詞の中に登場する。