概要
主人公・日比野カフカが「謎の幼獣」に寄生された結果、変貌した怪獣。
フォルティチュードは驚異の9.8(歴史に残る大怪獣クラス)で即座に識別怪獣認定され、同時に人間が変身していることから防衛隊初の未討伐怪獣となった。
謎の幼獣
(CV:TARAKO)
余獣に襲われた際のケガで療養していたカフカの病室に現れ、彼の口から体内に侵入し怪獣化させた。
「ミツケタ」とカタコトながら言葉を発しており、無作為ではなくあえてカフカを選び寄生したことが窺えるが、その意図は不明。
能力
一言で言えば、超強力な肉体強化がメインの能力となる。
怪獣としての強さは最強クラスだが絶対的な最強ではなく、怪獣状態で命の危機に瀕することもある。
怪獣への変身
怪獣形態時には、頭部は額からベムラーに似た2本のツノと牙を生やしたドクロのようになり、体はゴジラのような黒い筋肉で隆々と覆われ、ところどころに鎖骨や脊椎が露出した、身長2メートルほどの人型となる。
力が非常に強く、本気で振った拳は自身よりはるかに大きな怪獣を粉微塵にするほか、アスファルトにヒビを入れるほどの跳躍力、銃弾をも見切る怪獣9号でも反応できないほどのスピード、更には本獣クラスの放つエネルギー弾を受けても無傷で耐えるタフネスと四肢を切断されても即座に再生するほどの生命力を兼ね備えている。
ただし、人間の姿でこの性質は発揮されない。そのため、人間の姿を維持したままスーパーパワーを発揮するには、部分的な変身に抑える必要がある。また流石に肉体の復元は消耗が激しい他、戦闘自体がこのスペック頼みになっていることもある人物から指摘されている。
四ノ宮功長官との決闘の際には(カフカに戦闘意思が無かったためか)「超小型怪獣」の方の人格にカフカが一時的に飲み込まれ、体格が2倍ほどに巨大化している(一種の暴走形態ともとれる)。
肉体変形(仮称)
怪獣への変身だけでなく、怪獣への変身をした後も肉体そのものを変形させることができる。
現在のところパンチを放つ際に足から支柱が生える、肘が割れてブースターが露出する、肘及び脹脛からのジェット噴射で空をかっ飛ぶ、皮膚を硬化させ防御する、傷口に牙を生やして追撃を食い止めるなど非常に拡張性が高い変形が確認されている。
また、再生能力で肉体可動範囲を無理やり超えて行う常識ではありえない動きや、肉体と核を分離させて核状態から即時再生や巨大化など悪役の使うような戦法もできる。
(この核状態からの再生時は、人間体が入っていた元の肉体は捨てているはずにもかかわらず、何故か変身解除時にズボンを着用している。)
ちなみに空腹(?)になると触手だらけのグロテスクな姿になり口からゼノモーフのようにもう一つの口が出て勝手に周囲の生物を捕食してしまうほか、一見外性器はないのに乳首から尿のような液体が出るなど、人型の見かけによらず奇妙な構造をしている。流石にこの描写は一回こっきりだが、その後も(心の中の失禁)等と言ってデフォルメ調に描かれていたりする。
カフカはこの怪獣形態と人間形態を自由に切り替えられるが、実際の所基本が怪獣で人間に擬態している状況であり、当初は気を抜くとたまに怪獣に戻ってしまいそのたびに市川から諫められていた。
レントゲンで撮影された彼の心臓は核の擬態であり、前述の核から即時再生などを考えるともはや核が彼の本体であり、脳すらも重要ではないという事実が浮かび上がってくる。
そして3度目の9号との戦いの後、肉体の一部(現状は右手の甲)が怪獣態のまま戻らない自体が発生。前例が無いため断言こそされなかったものの、このまま変身を続けると将来的に人間に戻れなくなる事態が有りうると宣告された。
咆哮(仮称)
相模原市での怪獣9号戦で使用。9号が発射した衝撃波を、怒鳴り声の一喝だけで搔き消した。
余談
謎の幼獣役_の担当声優であるTARAKO氏は放送1ヶ月前に逝去されていた為、SNS上では多くの人から驚きと悼む声が挙がった。セリフが見つけたであった点から今までお疲れ様でしたと感謝の声もあがることになった。
なお怪獣8号の作品とは声繋がりと、掲載出版社が同じ点以外は関係が無い。とばっちりである。