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恋愛禁止

れんあいきんし

AKB48プロジェクトが掲げる“メンバーは恋愛をしてはいけない”というルール。TVにゲスト出演した時などに度々この言葉が登場し、マスコミなどでは“鉄の掟”などと紹介される。ある意味、AKBグループで一番有名なルール。
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概要

 このルールを取り入れているのはSDN48以外の全てのAKB48グループ及び公式ライバルである坂道シリーズである。ルールをもう少し正確に言うと、「片思いはOKだが、両思いはダメ」というもの(=男性を好きになっても良いが、付き合ってはいけないの様なニュアンスだと思われる)。AKB48劇場によると、「明確にルールづけはしておらず、場合によると思います。仮定の質問については、お答えできません」とのこと。実は明確なルールなどは無く、いつの間にか暗黙の了解的に出来上がっていった「不文律」である、というのがこのルールの正体。

 ある番組にメンバー13人が出演した際、匿名アンケートの「恋愛禁止ルールは正直意味が分からない」という質問に、4名がスイッチを押した。バラエティ番組なのでどこまで本気なのかは分かならいが、メンバーの3分の1程度はこのルールに疑問を思っているという結果が出ている。マスコミなどは「鉄の掟」などと紹介されているが、疑惑の挙がった総数と、実際に処分を受けた人数を比較して見ると、実際はそこまで厳しいルールではない。‘疑わしきは罰せず’という法律の原則はAKBでも同様で、実は解雇まで至るケースはかなり低い(疑惑が真実であり、結果としては脱退したとしてもそれはルールを破った当人の申し出によるものが殆どである)。


 確定ではないが、正規メンバー(特に人気メンバー)は処分を受け難いという特徴はある。その理由の一つが、AKBメンバーは他の芸能プロダクション所属のタレントであるという一面も持っているから(昇格したばかりでまだ移籍先が決まっていないメンバーは除く)。現在、研究生は自社で管理しているが、正規メンバーは他事務所にマネージメントをして貰うのがAKBの基本方針。「AKB48」というグループは「国民的アイドル」とも呼ばれているが、実際、人気や知名度が高いのは上位の一部メンバーだけに過ぎず、大半のメンバーは“AKB48のメンバー”という肩書きを失ってしまうと、タレントとしての価値が下がる。まして「男性スキャンダルでAKB48を解雇された」という汚点が経歴についてしまうと、アイドルとしての商品価値は大幅に下落。そのため、運営側の独断で簡単にメンバーをAKBから解雇する事など出来ないとされている。それに対し、芸能事務所に所属しておらず、オーディションによって簡単に補充できる研究生には、厳しい処分が下ることが多いとされている。

 この「恋愛禁止」ルールをどこまで信じるか・信じないかは人それぞれだが、あくまでAKBを売り出していく戦略の一つであり、ファンを安心させるためのリップサービスでしかないと考えているファンもいる。


ペナルティはバラバラ!?

 しかし上記の様に、明確性がないルール故、男関係のトラブル・スキャンダルが発生しても、メンバーや状況によってペナルティがまちまちであり、中にはメンバーもスタッフも言及・処分しないというケースもある。現に2013年2月、峯岸みなみ丸刈り謝罪の際、ファンからの「メンバーによってペナルティが違うのはなぜなのか?」という問いに対し、戸賀崎智信支配人は「出来れば統一してルールを作れればいいのですが、メンバーによって状況が違うという事をご理解下さい」という回答をした。

2013年2月1日の、支配人のぐぐたす


恋愛禁止はネタだった!?

 2013年の峯岸に限らず、2012年だけでも米沢瑠美平嶋夏海指原莉乃増田有華等、恋愛禁止の掟を破ったメンバーが続出していた。あまりにも守れないメンバーが多くなって呆れ果て、予防線としての対策からか、2013年2月23日のラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の対談で秋元康は「恋愛禁止はネタである」という、ファンやマスコミからすれば衝撃的とも言える発言をして、物議を醸しだした(そもそも秋元康の妻は当時の現役アイドルである)。「ネタと言っているものに何故ペナルティがあるのか」という問いに対しては、「『ペナルティ』は、メンバー自身がどうしたらファンに許してもらえるかを考えている、いわば社会奉仕的なもの」というこれまでの行動と矛盾した発言をしている(現に、3期生時代の菊地あやかが解雇になったのも、指原がHKT48行きになったのも、峯岸が研究生に降格したのも、秋元達運営によるものである)。

 上記の、ルールが曖昧化している事と合わせてファンの間では、「ケースバイケースならルールじゃないだろ」「今まで男沙汰で辞めていった(あるいは辞めさせられた)メンバーは何だったんだ?」「気に入ったメンバーは残し、それ以外のメンバーは切り捨てるための口実なんだろ?」「年頃の女の子に対して、恋愛禁止なんてルールがそもそもおかしい。もう恋愛解禁しろよ」といった怒りの声が挙がっている。

2013年2月23日の、ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル


2017年選抜総選挙にて

2017年の選抜総選挙にて、NMB48須藤凜々花が恋愛をすっ飛ばして結婚することを宣言し、ファンを騒然とさせた。さらに、翌年の選抜総選挙では、NGT48中井りか週刊文春での半同棲スキャンダルでは、発売前に文春砲を予告してこちらも大騒ぎとなった(ちなみに、須藤の事件も文春砲が原因である)。


岡田奈々文春砲を起因とした論争

2022年11月19日の岡田奈々のデート報道を受け、AKB48の3代目総監督で岡田と旧知の仲である向井地美音が翌20日に公式Twitterでコメントを発表。「あなたが悲しむ姿も、あなたがファンの方々を悲しませる姿も見たくなかった。こんなに近くにいたのに気付いてあげられなかった私にも責任があります。アイドルとして皆さんから頂いた愛や信用を裏切ることが起きてしまい、本当に申し訳ございませんでした。そして、曖昧になっていた『恋愛禁止』というルールについて改めて考え直す時代が来たのだと思います。運営と相談し、どのような形であれ必ず結論を報告させて頂きます。」と投稿した。しかし、一部ファンの間ではこのコメントが「『恋愛禁止』を廃止して『恋愛解禁』しようとしている。」と捉えられてしまい、炎上。後日、謝罪文を掲載した上で「AKB48には『恋愛禁止』のルールはなく、メンバーそれぞれが自覚を持って活動することで成り立っている」という運営の公式見解を発表した。これにより、『恋愛禁止』はルールではなく、「グループ内の暗黙の了解」であることが確定した。これが火に油を注ぐ結果となり、「それなら今までスキャンダルで辞めていったメンバーになんの意味があったのか?」「こりゃもう売れないな。」といった批判が相次いでいる。

さらに、11月23日にグループからの卒業を発表した岡田がコメントで「運営スタッフからは『卒業する必要はない』と引き止められた」という余計な一言を書いたせいで大炎上。「スタッフは何を考えてんだ?」「グループ解散の危機感すらないのかよ。」といった批判が相次いでいる。


他の事務所、グループでは

明確に恋愛禁止の掟がある事務所は大手ではオスカープロモーションで、「20歳以降にデビューした場合はデビュー後5年目までは禁止」「10代にデビューした場合は25歳まで恋愛禁止」とのことである。ただし、武井咲は23歳で出来ちゃった結婚をしている。

他の大手事務所では、不倫などのイメージが悪い交際や、未成年喫煙など違法行為を伴う場合に謹慎やグループからの脱退処分を下される場合はあるものの、普通に付き合っていて仕事に影響がないなら黙認している場合も少なくない。(実例では、現夫の橘慶太とミドルティーンの頃から12年交際した松浦亜弥やプロ野球選手の宇佐見真吾選手と結婚した高城れにももいろクローバーZ)などがいる)


また、他の地下アイドルグループでも時折男性スキャンダルで解雇にまで至るケースがあるが、そうした場合「彼氏の存在自体がダメだった」というより、「あられもない写真が流出」「付き合っていた相手がファンやいかにもなDQNだった」といった、「付き合う相手がマズい」ケースや、「バレた経緯が事務所に無断でのSNSアカウントを作成で、「事務所が確認した以外のSNSアカウントを使わない」という契約に反した」「以前にも問題行動を起こした前科があって注意されていた」など契約に抵触したケースが殆どである。

なお、地下アイドルグループでは何故かこのあたりの事情が公式発表で赤裸裸に公表されることも多い。まぁそこが「(表の世界の)アイドル」と「地下(アングラ系)アイドル」の差とも言えるが。


男性アイドルでは

基本は恋愛禁止としていないが、ジャニーズ事務所の創始者であるジャニー喜多川氏は「いちいち恋愛禁止だと言われないとわからないような子はトップアイドルになれない。そんな当たり前のことを言われなくても守れる子にしかトップアイドルにはなれない。だからわざわざ公言しないだけだよ。歳をとって周りからアイドルだと思われなくなったら恋愛や結婚をすればいい。ただ、周りからアイドルであることを求められているうちはアイドルを徹するべき。アイドルは"仕事"じゃなくてそういう"人種"なんだよ。」とコメントしている。

その遺志を受け継ぐかのように、SexyZoneのメンバー・菊池風磨も「グータンヌーボ」に出演した際に「ファンのことを第一に考えるのはアイドルとして当たり前のことだし、仮にいたとしても隠し通すことがアイドルとしての【最低限のマナー】だと思う。」とコメントしていた。


恋愛禁止にまつわる名言金言

  • 「『会いたい!』って東京から大阪まで飛んでくるような男、いないで。『会いたい!』言うて飛んでくるなんてよっぽどやからね。そこまでしてるファンを裏切ることになるのはね、やっぱりファンが怒って当然よ」「『できるだけ隠せ』って言うのはファンが賛同してくれたらしいねんけど、やっぱりそれが正しいねん。タレントはそこは『ファンが彼氏』と思うのは当然やと思うわ。だからこそ、ハナから男作らずにいた方がええと思うわ。」(明石家さんま)

  • 「信頼を失うのは一瞬、取り戻すのは一生」

(山下美月乃木坂46))


  • 「恋愛禁止のグループにいる時に寄って来る人はきっとあんまりいい人じゃない」

(小嶋陽菜)



関連タグ

アイドル スキャンダル 解雇

イメージ クリーン 結婚 トイレ

処女厨 - 恋愛禁止のルールはファンの中に一定数の処女厨がいることを想定しての対策と言える。

戦乙女 - 処女厨に命令されてではなく、自ら恋愛を禁止している。

僧侶 - 恋愛禁止の宗派もある。江戸時代は罰せられた。

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