概要
2024年7月20日放送「海外リョコッキでパリに行こう!」に登場。
地球儀がついた腕輪型の道具で、これを回して国旗を選ぶと「○○の風を感じます」というアナウンスが流れ、照射された光線の方に向かうとその国に関する解説を聞くことができる。
味わいのレベルを上げると、周りの人もその国の言語で話し出すが、使用者は日本語で話しても問題なく会話できる。またレベルをさらに上げると周りの風景もその国のものに変化するが、回し過ぎると世界一周旅行をすることになり、途中で止めることもできなくなってしまう。
ストーリー
学校にて先生から好きな国について調べ、その内容を新聞としてまとめるという宿題を出され、のび太は下校時に出木杉から図書館で調べることを提案された。だがスネ夫は、自分は図書館に行かなくても世界中の国を旅行しているから楽勝と高を括っていて、菓子も用意してあるからと皆を誘い始めた。
帰宅後のび太はドラえもんに相談するも非協力な態度をとられ、あちこち見て回るのには何時間もかかるや、どこでもドアを出したところで何を調べるかについても決まっていないことを指摘されてしまった。だがこれでやけになったのび太が「図書館に調べに行って居眠りして、宿題が終わらずに先生に叱られればいいんだろ!」と言い出したため、仕方なく「海外リョコッキ」を取り出し装着させた。
そしてのび太は設定をフランスに決定したが、設定されたのは国旗がにているオランダで、せっかくだからとこのまま試してみることに。するとランドセルの中からオランダの風を感じると言って来たため解説を聞いてみると、ランドセルはオランダのバックパック「ラッセル」が元になったとの解説で、続いてのび太は今度こそフランスに設定し、けん玉はフランスの「ビルボケ」が発祥だという説を解説された。
だがその時ママがお使いを頼んできて、勉強中だと言ってもけん玉を持っていたため遊んでいると思われ、行くことになってしまった。そこでお使いがてら宿題をやることし、道具に言われるまま歩いていくと肉屋にたどり着き、コロッケはフランスの「クロケット」が語源との説を聞き、公園のベンチでこれを堪能。
するとまた反応が出たので行ってみると今度はおつかいを済ませるために魚屋に行くと、「サバ」とはフランス語で「こんにちは」と意味すると言われたが、のび太は構わずお使いのイワシを注文。すると店の男性から「エビダモン」と言われ困惑するも、それがフランス語で「もちろん」という意味だと解説され、「ありがとう」を意味する「メルシーボークー」を「飯僕」と勘違いしたものの、無事イワシを購入することができた。
その後のび太が味わいレベルを上げたことで周りがフランスに変化し、リシュリュー館を訪れ、先に来ていたしずかと出木杉からフランス語で挨拶され、先ほど聞いた言葉を適当に使って返事したが、日本語でいいんだよとツッコまれた。そのまま2人と会話していると、ジャイアンとスネ夫がこれに目を付け、「サルー」(フランス語で「よう」などの意味)と話しかけてきて、この道具を奪われてしまった。
2人はエッフェル塔(本当は送電鉄塔)を目にしたが、ジャイアンはそれでも物足りなかったため、地球儀を回しまくった結果、世界一周旅行をすることになり、モロッコのサハラ砂漠をさまよったり、ブラジルのジャングルに棲むアナコンダに襲われたり、南極の寒さを体験したりしたが、それらは公園の砂場や子供達が遊んでいた縄跳びの紐、「ふぶき薬局」という薬局だった。
さすがに嫌気がさしたジャイアンはアメリカのマンモス・ケーブ(本当はいつもの空き地の土管の中)で国旗を抜こうとしたが、上記の理由で止めることができず、ケニアのサバンナでカバ(本当は水まきをしていた母ちゃん)に襲われてしまった。そしてようやく日本に帰りつき、大きな狸に睨みつけられたが、それは本当は怒ったドラえもんで、最後には夕暮れを2人そろって眺めていた。
なお、道具本体はショートしたあげく黒焦げになってしまい、旗も折れ曲がったことから壊れてしまった模様。