「大義無き力に意味等無い」
「私が大義と云うものを教えてやろう。私の行い一挙一動こそが、私の信じる大義その物だ」
「弱さとは罪だ、それに相応しい罰は死だ」
「この世界の均衡を崩し、その後でどうするか?それを考えている勇者候補が何人居ることか」
「大義の為に…散れ」
概要
オープンシェアワールド「異世界ロクシア」において1キャラクターとしては空前絶後の情報量を持つキャラクター
またそれだけに関連する設定も非常に多く、スレ民の中にはこのキャラクターを目にして企画に参入した者も居る程の他と比べても別格の存在。
作中世界やスレ内部においては専らフルネームではなく「グザン」と呼ばれている。
世界を旅しながら、市民に一番近い脅威であるゴブリン・オーク・盗賊の類いを始めとして、冒険者ギルドに寄せられた討伐系の依頼を全てこなしてゆく。
しかも、これは殆ど座敷郎一人の戦果であり、重りを着けた状態で盗賊のアジトやゴブリンの集落を壊滅させるのは、彼曰く常態化した「鍛練」に他ならない。
死闘を常態化させるような鍛練により、攻撃や回避と言った戦闘行為が既に反射の域に達している。
鍔迫り合いの状態から更に刀を振り抜き相手の刀の峰で相手の頭をカチ割る怪力と両手に携えるは大太刀とグレートソード、そこに本来は大小の刀を用いる剣術・体術・織り交ぜた家伝の武術を更に実戦向きに改良した独自の武術、名付けて逢禍流で戦う。
人物
一言、凛烈。
ひたぶるに自らの信じる大義の為に覚悟を持って戦うその姿は冷酷さの権化か修羅その物。
経験で裏打ちされた絶対の自信と高い行動力を持ち、時と強行的な手段も辞さずに自らの奉ずる大義の為にひた走る姿は一種のカリスマ性でもある。
またとある事情から少し世間知らずな面もあり時折十五歳の少年らしい純朴さを垣間見せる事もある。
泰然自若・公明正大を地で行く豪傑であり、彼が全ての勇者候補と魔王候補を下して天下統一を成さんとするのもす全ては善悪の流転と支配種族の逆転でしかない現状を打破し太平の世を築かんとする為であり、この点は人魔共存の理想を掲げるプレヤーとも良く似ている。
またその攻めの姿勢は恋愛面でも同様でありパーティーメンバーはグザンを除いて全員女性、それも(正式に祝言を上げたわけではないの事実婚だが)本妻と愛妾で構成されている。
容姿
ウィキの方にラフ画があるのでそちらの方も参照されたし
烏の濡れ羽色の髪。
右側頭部は前下がりに三本三つ編みにしその下には編み込み、後頭部はポニーテール様に纏め、左側頭部は前下がりに流して髪止めをして、金と紫のメッシュが入っている部分を二束独立させている。
特徴的な暗金の瞳に切れ長な目元には紅を刺す。
爪は整えて黒く塗られ、左胸には旗印でもある竜胆の刺青、右手の薬指には朱殷の宝石が飾られたアーマーリングをしている。
体の線はやや細く見えるものの絞り上げられた筋肉質。
雪の様に白い肌と切れ長な暗金色の瞳も合わさって女形のような顔立ちの美丈夫。
下着は上下共に面倒なので着用せず、代わりにタンクトップ型の鎖帷子と長手甲を装着している。
また肉体の鍛練の為に地肌の上から金鍍金の重りを両手足の二の腕や太腿に身に着けている様だ。
上着は裾がロングコート丈でフード付の暗緑色で迷彩柄の着物の肩に大袖を縫い付けた物。
その裾にはスリットが入り、草摺が縫い付けられ、フードの縁から襟元と胸元の合わせの部分までボリュームのある黒のファーで装飾されていている。
その上から竜胆の花同様の青紫をした竜革のマントを羽織り、そのマントには旗標である竜胆の紋が刺繍されている。
着用する際にはフードはマントの上に出してそのフードとマントの間を通すように黒い毛皮のストールを通す。
これによりストールが襟元のファーと一体化しているような印象を受ける。
防具は腹巻様の北蛮胴(現実でいう南蛮胴)と指貫になっている籠手。
この籠手は手の甲を覆う部分には鋲が打たれており、防具であるが敵を殴りつければ武器ともなる。
帯の代わりに黒い毛皮を腰に巻いて上から赤や黒の革ベルトを数本途中で絡ませながら巻き付け、チェーンで飾る。
下はややダボッとしているボトルグリーンのカーゴパンツで佩楯が金具とベルトで装着されている。
足元は膝まであるロングのミリタリーブーツ。
脛当と一体になっていて爪先と靴底には鉄板が仕込まれている。
大太刀とグレートソードは交差させてマントの下に背負い込み天紅鏡は首から下げている。
鏖金の明星
おうごんのみょうじょう。
グザンが率いる冒険者パーティーで総勢6人、ちなみに名目上武器と騎馬と奴隷は備品扱い。
全員が恐ろしいまでの戦闘力を有していてリーダーに狂信的なまでに従順。
全ての魔王候補及び勇者候補を狩り自らが天下無双の覇者であると知らしめる事が彼等の目標
加減知らずの火力で魔物の巣窟や夜盗のアジトを次々と壊滅させて最近急激に名を上げている
トレードマークは竜胆の花、メンバー全員が身体の何処かに彫り込んでいる。
オークの集落を一晩で皆殺しにしたとか勢い余って森林が地図から消えたとか山が崩れたとか価値のある遺跡が消し飛んだとか子供が生まれる度に最寄りの街の宗教施設に預けるとか妙な噂も出回っているがだいたい真実である。
またグザンを除いて皆植物の名前が含まれている。
櫻華 蔦(おうか つた)
「捧げましょう…私の…全てを!」
「うふ、うふふふふ、うふふふふふふふふふふ」
「我が君の覇道の邪魔をするのであれば容赦はしません…」
「は、はわわ、はわー!?」
「狗山様が何人お妾さんを作ろうが構いません…ですが正妻はわ・た・し!よろしいですね!」
グザンにとっては義姉であり実妹であり本妻という少女。
対外的にはアイビーという偽名を名乗っている。
菫色の瞳に一房だけ滅紫に染めた白髪姫カットに十二単で手には血染めの大幣を持ったネクロマンサー。
好きがヤンデレの域に達してこそいるが鏖金の明星のサブリーダーでもある。
栗谷 苺(くりや いちご)
「おっとう、おっかあ、おらは今………絶賛逃亡生活中ですうぅぅぅぅぅ!?」
「要人誘拐の上に国外逃亡!?手練れの忍者!?一体全体何の話ですか!?私そんなの聞いてませんよ!?」
「違います、違いますからぁ(半泣き)」
「だ、だども!年下の男の子からあんなにグイグイこられたのおら初めてだったんですもん!」
焦げ茶の髪をポニーテールに纏めて苺の髪留めをした女性、料理人。
幽閉を脱するに旅の道中飯炊きは必要だという理由から厨で夜遅くまで(グザンの好物でもある煮豆の)仕込みをしていた所を拉致同然に連れていかれた。
その後グザンに手籠めにされたり要人を拉致して国外逃亡したと追っ手を放たれたりしたがパーティーのお母さんとして、また破天荒なメンバーの突っ込み役として成長してゆくこととなる。
普段は敬語だがテンパると地元の方言が出る。
こう見えてパーティーの中でも一番バストが大きい。
松葉独活 温羅(まつばうど うら)
「ふえぇ…」
「あ、あのっ…私…その…強く…なりたい…です…」
「嗚呼、楽しい…もっと、もっともっともっともっとぉ!!!」
「っはー!綺麗!返り血!綺麗!」
「つぅぶぅれぇろおぉお!!!」
「た、戦うのは好きです…え、えへへぇ…」
「ふえぇ…口吸い…は、初めてだったのにぃ…ぐすん」
「グザン様の邪魔をする全てはこの私がぶっ壊します!えへへぇ…」
200cmを少し越えるくらいで角を含めるともう少し高い長身に赤みがかった良く日に焼けた褐色の肌に、鍛えあげられた肉体は女性の割にバルクに溢れている。
艶のある瑠璃紺の髪を若干目に掛かるくらいの前下がりのボブカットにしていて、両サイドから二房を鳩尾くらいまで伸ばしている。
その額から二本湾曲した紅い角が頭上に向かって延びている。
完全に用途を間違えている黒い革のベルトを鉢巻きのように額に巻いていて、同様のベルトを数本さらしのようにややきつめに胸に直接巻いている。
その上からレザーのベストを羽織り、下はホットパンツとややヒールのある革のブーツ。
両手には無骨なドラゴンゾンビの素材を用いた手甲鉤を装着し、アームカバー兼防具として二の腕まで鎖を巻いている。
年齢は19歳であるが童顔で麿眉、朱色の瞳は大きく、右目の白目の下部分には横に三つ並んだ小さな星の刺青がある。
メンバー共通の竜胆の刺青は下腹部、自慢の八つに割れた腹筋に彫られており
更に、その上から全ての腹筋の盛り上がっている所に通すようにしてコルセットピアスをしている。
甘えん坊だが密かに正妻の座を狙っている。
病葉園 除虫菊(わくらばぞの じょちゅうぎく)
「主命と有らば…」
「我が主、御命令を」
「くくく、我が左手が疼く…」
「苦しませるのは趣味では無いのでな、安心しろ、一瞬だ」
「では、以前より温めていた忍法の実験台になって貰おうか!食らえい!超絶秘奥義!」
「闇より生まれ、闇に生き、闇に消える…くくく、これぞ我が定め…!」
「はっ、情報収集任務が為に変装をするものでして化粧は得意です!」
「こ、殺さない?では私を嬲り物にするつもりだな!そ、そんな物に屈する物か!やれる物ならやってみるがいい!さぁ!さぁ!」
性格は生真面目ながらやや人見知りで思い込みが激しく若干言動が中学二年生なくノ一
やや王げさながらグザンへの忠誠心は人一倍。
鉄色の髪を左目がやや隠れるぐらいにして、他を右のサイドテールに纏めている。
化粧を施すのが得意という特技がありパーティーメンバーの身なりを整える事も特に苦もなく楽しんでやっている。
パッシフローラ
「貴女達も共に崇めましょう、我らを導いて下さる真の神を!」
「胸に宿る温かな気持ち…これが法悦なのですね!」
「救済の刻は来にけり…頭を垂れ歓喜に涙しながら、その命が刈り取られるその瞬間まで我が神に全幅の感謝を捧げる事を赦します」
「その深い御慈悲の心により全世界を救済する旅路、どうかこの私もその礎の一つに!」
「嗚呼、使徒として迎えていただけるなんて…至上の悦びです!」
「はぁい、我が神のお望みとあらばぁ」
「はあぁ…あーったるぅいぃ…」
「可能なら蛹化したいぃ…」
彼女との出会いが結果としてグザンの人生において契機となった。
後天的な千里眼の持ち主であり一時期はグザンのストーカーをしていた。
オンオフが激しい性格。
クラッスラ
「久しく忘れていた、兵(つわもの)を背に戦場(いくさば)を駆ける感覚…」
「ふん、まだ貴様を主と認めた訳ではない、だがその度量は確かに貴様が云う理想を背負える器だとは理解した」
「この奥に安置されている我が主の鎧は清い乙女にしか身に付けられぬ代物、貴様らの中で誰か…ん?どうして全員眼を反らす?え?え?何、どういうこと?え、もしかして…え…?」
「は、破廉恥なーー!」
「我が主…否、元主…たとえ体は許しても貴女との思い出だけは…」
「じ、自分で言うのもなんだが私はウイングドユニコーンだぞ?そ、その…恥ずかしくはないか?いやではないか?哀れんで拾って後悔しては…ぐすっ…ないかぁ?」
元は生前の自分で葬られたとある場所と、そこに納められた元主人に縁のある物を護るウィングド・ユニコーンの亡霊だったが、そのある物を求めに訪れた鏖金の明星の面々に敗北、
失意に沈む中で、求めていた物が自分達にとっては無用の長物だと知ったグザンが、行き掛けの駄賃にと秣のいらない騎馬である彼女を、墓守ではなく今一度戦場駆けてみる気はないかと勧誘、以降は旅に同行する事となる。
ウィングド・ユニコーンの亡霊としての姿は、足元に鬼火を浮かべ緑の燐光を瞳に宿した有翼の有角馬、右の腿の部分に刺青ではなく焼印として竜胆の花が刻まれている。
この世のものとは思えない銀色がかった青白い毛並みに、傷付いてはいるものの金で縁取られた紫色の馬鎧と馬具を装着している。
人化すると長身の女性の姿となる、この形態では他の女性メンバーと比べても上から二番目となる身長の高さ。
毛並みと同じ色の髪はロングで毛先の方にウェーブが掛けられていて、緑の吊目はよく見るとラメが入っているような瞳をしている。
肌は死蝋化したように血の気を失ったような白で体温もない。
ワルキューレを彷彿とさせるアーマードレスの背からは通常時と同じ翼が生え、そのアーマードレスの装甲部分は馬鎧に同じで、布地の部分は古代紫のような落ち着いた青い色味になっていて足元はピンヒール。
パーティーメンバーと同様の竜胆の刺青があり右の太腿。
はごろも
「はごろもは、はごろもだ」
「わがいをは ますらをのせぞ しかぞすむ それをたびじと ひとはゆうらん」
「もうすこしていねいにあつかえ、きずがなおるからいいものの」
「ざしきろう、ざしきろうはもうこのみちをとまれないのか?」
「にまめとはそれほどうまいのか?」
髪は鈍色を帯びた金髪で髪型はおかっぱ、前髪の左サイドを羽衣草の髪留めで止めていて着物姿の幼女。
その実態はグザンの持つオールスローターの付喪神。
流石のグザンもまだ手を付けていないが本人は「おめかけさん」のつもりでいる。
基本ハードな鏖金の明星の中においてマスコット的な存在。
マウルベーレ・ヴォルフ
「へーへー、ったりましたよゴシュジンサマー」
「ったくこの温室育ち共は緊張感って物がねぇ」
「わりーな、こーゆーのは慣らしたモンなんだ」
「この際はっきり言っておくがな!俺はあんたみてーな如何にも自信満々ってのが見ていて腹が立つんだよ!」
「な、なんだよ、キレーとか…言うんじゃねーよ痕が残っちゃってる傷とか…結構あるし…」
「いやこの腕輪とか首輪とかアクセサリーじゃないから!似合ってるとかもうそれ悪口とかってレベルじゃないから!?」
「マジかよイチゴさん…あんたまでそっち側かよ…どーすんだよ俺一人じゃツッコミ切れねーよ…」
「う、うひひ、いやーさっきのはほらキンチョーって言うかぁ?ば、場を和ませる冗談ッスよ!はっはっは……ははっ」
「やだやだ…捨てないで…やだ…やだよぉ…こっち見てよぉ…ねぇ、ねえってばぁ…ね「大丈夫マウルちゃん、グザンさん寝てるだけだからね?普通に疲れて寝てるだけだから安心して?ね?」
リヴァイク共和国にて奴隷商から購入した犯罪奴隷の魔族の少女。
毛先が若干ウェーブした赤黒いショートに下向きに伸びた丸みのある大きな角を頭部両側から生やしていて左側の角は先端が少し欠けていてその断面に穴を空けて大きめのピアスをしている。
半眼に見える死んだような目付きの悪い目は蜂蜜色で歯並びが少し悪いよう…と言うか全体的にギザ歯。シャツの裾を捲って端を結んでヘソ出しにしてノースリーブのダッフルコートとダメージジーンズを着用している。
元より人を使う立場であったグザンやアイビーにとっては別段抵抗もなく育ちが悪いとは言えどパーティーメンバーに比べればまだ常識的な部類の彼女の購入に苺はいたく感激し共にツッコミ担当と化して行くこととなる。
もっとも苺も食べ物関係やグザン関係では暴走しがちなのでツッコミ役が彼女一人となることもしばしば。
今一奴隷の扱い方に馴れていないグザンに三食ちゃんとパーティーメンバーと同じものを食べさせて寝床もちゃんと準備し衣服もちゃんとした物を見繕ってもらい挙げ句化粧までされる下手をしたら奴隷落ちする前より良い旅路にこれでいいのかと正直頭を抱えている。
武器・アイテム
妖刀魔鏖(ようとうまおう)
破滅の象徴。
とある魔王候補が打たせたとされる大太刀で、柄や鞘には夥しい数の札や鎖が巻かれている。
腰反り両刃造り大鋒、重ねはとても厚く元幅と鋒で殆んど変わら刃紋は重花丁子、目釘は五つ。
拵は竜皮を用いた絡巻きで鞘は鮫鞘の竜版。
鍔は大きく艶消しで耳・地共に厚みがあり鍔の耳燃え立つ炎を思わせる鋭角的な装飾があり鋸草が彫られている太刀鍔。
ハバキにも同様に燃え立つ炎を思わせる装飾がある。
斬った相手や使用者の魔力を啜って、欠けたり折れたりした部分が復元される。
死者ですら消滅させる死の力があり、斬られた相手や歴代の使い手の怨霊が憑りついていて、
それらを屈服させて支配する程の力を持つ者でなければ取り込まれてしまう。
反り返った ルシファーズプラチナ製の刀身は波打っていて、封印が施された鞘から抜かれれば、
毒気を放って縛られている無数の怨霊たちが、刀身にオーラのように纏わりついている。
斬られた相手は致死の呪いを受け、死ねば刀に縛られてその怨念の力をまして行く。
気合と共に斬撃を飛ばせばレッサードラゴンが墜ち、突き立てれば肉は全て腐り落ち、水は穢れ、大地は腐る。
一凪ぎで軍を滅ぼし、大地を殺して不毛の荒野に変えたという謂れがある。
外神剣・鏖流須露退悪(とつかみのつるぎ・オールスローター)
長いので単に「オールスローター」と呼ばれることも。
グザンが初めて外神形態へと覚醒した際に、それまで屍山血河を築いてきて蓄積された、
尋常ではない量の魂と迸り出た神力を妖刀魔鏖が吸収し、神器へと進化を遂げた物。
今まで柄や鞘に施されていた札や、鎖と言った封印は全ての弾け飛び、
刀身は暗金色に変化し丁字乱れの刃紋が煌めく刃は凄まじいまでの超音波振動を帯びていて、
アダマンタイトを音もなく紙同然に両断する。
元来持っていた能力も強化されていて、外神形態では更に切れ味が上がる。
征剣ストロンゲスト
勝利の象徴。
遥かなる神世の時代に鍛冶神でもある戦神が人間や亜人に剣の作り方を教えるに際して、
自らの手首を切って流れる血から鋳造したとされる無骨で重厚長大なグレートソード。
凄まじい重量と堅牢さを持ち時として防御にも用いられる。
天紅鏡(あまのべにかがみ/てんこうきょう)
太陽神より授けられたとする至宝。
ヒヒイロノカネを磨いて作られたと思われる手鏡程の鏡を中心に翡翠の様な勾玉が十二個それぞれ直接触れぬように繋がれて首に掛けられるようにされている。
所有者の成長限界を取り払うとされる。
力の真髄(イデア・オブ・パワー)
妖精界に大いなる災いが振りかかり滅びが起こった際、力に纏わる高位の妖精達が集う聖域とも言うべき場所が
妖精達諸共に強大な力を秘めた朱殷の宝石となってロクシアに齎された存在。
所有者の身体能力や保有するエネルギーを増幅させる能力があるがそれを受け止められるだけの器でなければ耐えきれずに自滅してしまう。
現在はグザンのアーマーリングに飾られている。
形態
外神形態(ガイシンモード)
グザンがとある魔王候補との戦闘の最中、氷漬けにされ瀕死となった際に、自らに眠る外なる神の力に触れ覚醒した『戦闘形態』への変身能力。
額に黒紫の宝石のような第三の目が開眼し、両目の下には三筋の涙の痕のような紫の紋様が出現。
髪が暗金に染まった頭部からは感知能力を兼ねる湾曲した四本の角が突き出し、全身の皮膚は硬化、手足には血管のような紋様が浮かび上がり神力を供給する。
背中からは後光を伴う八葉蓮華と、それから生えた暗金色の触手が集まって六対十二枚の翼を形成している。
この触手は伸縮が自在であり防御や攻撃に活用出来る他、牙の生えた獣の口を形作る事も可能。
臀部からも太く長い同様の8本の触手が尾のように生えている。
全身からは暗金の神力が燃え立つ様に噴出し、腕程度であれば切り落とされても断面から触手が飛び出して腕を形成させる程の回復力を備えているようだ。
当時は未だ未成熟な体故、維持は五分が限界だった。 この形態にて魔王候補を怯ませ撤退に成功するも体力の消耗が激しく、離脱後暫くは動く事もままならなかった模様。
外神形態・改(ガイシンモード・カイ)
全身から迸る荒ぶる暗金色の神力を己の丹田にて気功と練り合わせる事により仙力を生成、己の肉体へと還元させることにより発現させた外神形態の発展形態。
内丹術の真骨頂である肉体の強化によって今まで以上に自身の持つ神力を解放できるようになると同時にそれまで五分程度がリミットであった外神形態の使用時間を三十分程度まで延ばすことに成功、
基礎スペックの更なる破格の上昇を齎し再生能力とスタミナは元の比ではなく頭部や半身が失われた程度であれば即座に再生可能。
触角を兼ねた角は肥大化し額の第三の目は母親の物には及ばない物のありとあらゆる場所を見通す千里眼の能力を備える。
背後の八葉は暗金に燃え、その斜め四方には加護を賜った神獣である渾沌、窮奇、檮杌、饕餮の像が浮かびその能力を行使する事を可能としている。
また神力の一部が仙力へと変換されたことによりその操作性が遥かに向上しており触手の複雑な形態変化や仙力を暗金の光弾や衝撃波として使用する等戦術の幅が広がった。
竜人形態(リュウジンモード)
グザンが白壁西の魔樹が率いるアンデッドの軍勢と激戦を繰り広げる中で嘗て侵植のプランの力で偶発的に海王竜アンゲロニア及び配下のリヴァイアサンを肉体の回復の為に取り込んだ際に共に取り込んでいた竜力とそれまでの覇道の道すがら鏖殺してきたレッサードラゴンやドラゴンの血を浴びてきて溜め込んできた竜力で発現させたこれまでと異なる新たな形態。
真紅の鱗を持つ竜人に似た姿であり真っ直ぐで黒く鋭利な6本の角と同じく黒く鋭い爪。
歯は牙のように鋭くなり肘や膝からは角状の鋭利な突起物が伸び肩にも同様の物が大小2本生えている。
暗金の光彩は縦に割けて白目の部分が黒く染まった瞳にドラゴンの翼と尾を持つ。
人間離れした膂力の更なる強化に加えて鎧の様な甲殻や鱗を備えたことによる防御力とドラゴンの特性による火炎や氷雪への耐性が飛躍的に向上した。
更には取り込んだのが水棲のリヴァイアサンであった為か水中への高い適応能力を獲得している。
またこの状態でも口から火球を吐く事が可能。
経歴
幼名を櫻華 花丸(はなまる)といい、元は実桜城の大門の前に捨てられていた孤児(みなしご)だったが、若かりし時の実桜城城主櫻華 泰斗が、何故か周囲の猛烈な反対を黙らせて養子とした。
花丸は、赤錆鷹を用いた狩りを好み、魔力も高く物覚えが良く、泰斗とは実の親子の様で、読み書きや芸事を始め数え年で若冠十二歳にして、櫻華流の免許皆伝者になるほどの正しく神童だった。
が、毒蛇に噛まれてもケロリとしていたり、小刀で切った傷が翌日にはなにもせずに治っていたりと、怪我が治りやすいではすまされない体質で少し気味悪がられてもいた。
しかしそんな最中、泰斗が正室との間に世継ぎとして、泰斗の血を引く男児が産まれると同時に、赤子を亡き者にして花丸を皇の座に据えようとする勢力が生まれ、城内を二分しかけた。
無論、そんな事が許される筈もなく、企みは露見し家老であり皇の直属の補佐官である地蔵沢と、三宝大臣の首席の手により首謀者は処分され、
今後この様な事が起こらぬようにと、断腸の思いで皇には感染性の難病で遠くで療養させると言う名目で、花丸は実桜城の地下に幽閉されることとなった。
幽閉と言っても、座敷牢の中であればある程度思い通りになる花丸は、精神的孤独のなか、取り寄せた書物に囲まれながら一人
「人は弱さ故に容易に悪に堕ちる。弱さこそ諸悪の根源。特に、己の弱さを理由に集団に迷惑をかけながらにして、それに胡座をかいて一切の自助努力をしないような輩は、一人残らず始末しなければならない」
「世の中が乱れるのは、大義無き強者とそれに無為に逆らうだけの弱者が居るからであり、天下と民を第一に考える何者にも及びもつかない絶対的な強者が、中途半端な力を振るい世を乱す魔王候補や勇者候補を征伐し、天下統一をなさねばならない」と云う独自の帝王学を構築してゆく。
そして十五歳の誕生日、泰斗の娘で花丸よりも三つ年上なことを鼻に掛けていたが献身的に花丸の世話係をしてくれていた神官見習いの少女や、飯炊きとして実桜城の料理番を勤めていた少女を連れだって、実桜城を脱出する。
手には、薫桜ノ皇国の外の世界の事が記されたロクシア見聞録と、妖刀魔鏖を携えて。
往来を行来する狗のように自由でありながら、伝説のフジヤマの如く揺るがない。
そして、初心を忘れない様にと座敷牢を名に刻んだ勇者候補は、自らの覇道を歩み始めた。
しかし、本来であれば十五歳の少年に扱えるべくもない妖刀に自らを主として認めさせたり、皇家の血を引く男でしか通れない桜源郷の満開城の結界を素通り出来たりと、その出生には謎が多い。
出生の秘密
かつて父である泰斗が、神隠しに逢い行方不明となった折に、外なる神の一柱であるクシュルトースとの間に出来た落とし仔であり、実年齢は外見年齢よりも高く二十歳になる。
幼少期の有り余る才能や高いセンス、そして妖刀魔鏖を支配下に置けたのもその為であり、
桜源郷の満開城の結界を素通りできたのも至極当然。
彼こそが、皇家の直系の長男だったのだ。
とある出来事により事実を知ることになると、薄々自分が只の人間ではないと思っていた座敷郎も、愕然として一時茫然自失になり戦意を失ってしまうが、今までただ心酔し崇拝していたパーティーのメンバーが、初めて仲間として座敷郎の心に寄り添い復活。
大義とはまた別に、守るべき大切な人として認識を新たにした。
更に、とある魔王候補との戦闘の最中、氷漬けにされ瀕死となった際に、自らに眠る外なる神の力に触れ覚醒。
この力で魔王候補を怯ませ仲間を連れての撤退に成功。以降は「外神形態(ガイシンモード)」と名付けている。
その他
とあるスレ民にしてそのダークヒーロー然とした設定と在り方から司る概念は「覇道」と称された。
余談
作者に曰く声帯のイメージは現実の声優である男八段の異名で知られるあの方であるとの事。
またスレ民の1人が流れでえぐい巨根の上に精力絶倫のイメージがあるとレスをした所後に作者がこれを認めた。
(これに関しては高い生殖能力を持ち、また大変に好色な母親の影響もあるのだろう)
関連タグ
異世界ロクシア 大義 覇道 タカ派 英雄 豪傑 ダークヒーロー