概要
快速列車の派生種別で、現在日本国内で運行しているのはJR西日本だけである。過去にはJR東日本においても仙石線が東日本大震災で不通になった時期において仙台駅-石巻駅間を東北本線・石巻線経由でノンストップで運行する列車において使われたことがある。
おおさか東線経由
関西本線(大和路線)の奈良駅から久宝寺駅を経ておおさか東線を通り、新大阪駅に至る。運転本数は上下各4本で、平日は朝に奈良発新大阪行き、夜に新大阪発奈良行きが運行され、土日祝日は新大阪行きと奈良行きが朝夜それぞれ2本ずつ運行されている。
2008年3月15日のおおさか東線開業当初は、放出駅からは片町線・JR東西線を経由して尼崎駅までの運行で、毎日、朝に奈良発尼崎行きが、夜に尼崎発奈良行きが運行されていた。
2019年3月16日にはおおさか東線新大阪駅~放出駅間開業に伴い、運転区間を奈良駅~新大阪駅間の運行となり、片町線とJR東西線を走らなくなった。停車駅には、Osaka Metro中央線と接続する高井田中央駅、近鉄奈良線と接続するJR河内永和駅が追加された。
2023年3月18日のおおさか東線大阪延伸開業では全列車が大阪駅発着に変わり、阪急京都線と接続するJR淡路駅が停車駅に加わっている。
使用車両は2008年から2011年までは223系6000番台8両編成、それ以降2023年までは207系・321系の7両編成、おおさか東線大阪延伸開業後の現在は221系8両編成。
阪和線・大阪環状線経由
日中は本来関空快速・紀州路快速として運行されているはずの列車が、平日の朝ラッシュ時の大阪・京橋方面行きに限って大阪環状線内の各駅に停車させるために新たな種別を設定した。2008年運行開始。2018年10月28日以降、天王寺駅に到着後「普通電車」に種別を変更する。
使用車両は223系0・2500番台、225系5000番台(1次車5000番台・2次車5100番台)。日根野駅以降は8両編成で運転。
- 停車駅(和歌山~日根野): 和歌山駅、六十谷駅、紀伊駅、和泉砂川駅、日根野駅
- 停車駅(関西空港~日根野): 関西空港駅、りんくうタウン駅、日根野駅
- 停車駅(日根野以降): 日根野駅、熊取駅、東岸和田駅、和泉府中駅、鳳駅、三国ヶ丘駅、堺市駅、天王寺駅から大阪環状線内各駅