2022年7月28日付けでプライバシーポリシーを改定しました

詳細

ピクシブ百科事典

目次[非表示]

概要

1990年代末期、F1参戦直前のトヨタル・マン24時間レースに投入した、LM-GT1(1999年のみLM-GTP)規定のレーシングカー
正式な車名はGT-Oneだが、一般に型式名の「TS020」で呼ばれる事が多い。
開発はTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ。後のTMG、TGR-E)が行ったが、シャシー製造にはダラーラも協力している。

エンジンはグループC時代のトヨタ・94C-Vに搭載されていたV8ツインターボを改良したものである。

戦績

1998年に3台が参戦しデビュー。
本戦ではミッショントラブルが多発し2台がリタイア。
残った1台が総合9位を獲得するに留まった。

翌1999年には改良を加えて再び3台が参戦。
BMWメルセデス・ベンツを相手に善戦したが、ここでも運悪く2台がクラッシュによりリタイア。残った1台は日本人トリオ(土屋圭市/片山右京/鈴木利男)がドライブする3号車であった。
欧州人スタッフがメインのトヨタ陣営内では脇役だった3号車はここに来てようやく全力のサポートを受けられることになり、ペースアップ。1位BMWの17号車には4周遅れにされていたが、これがリタイアすると1周先を走っていたBMWの15号車に追いつく希望が見えた。
こうしてファステスト連発の怒涛の追い上げを見せた3号車だが、直線で328km/hで走行中にタイヤがバースト。元F1ドライバー片山の渾身のセーブでなんとかコース上に留まるが、緊急ピットインを余儀なくされ、結局総合2位に甘んじた。

引退レースとなった同年の富士1000kmも2位で終え、結局一度も総合優勝を掴むことは無かった(※99年ル・マンはLM-GTPクラス優勝ということにはなっている)。

しかしファステストラップを連発するなど戦力の高さは本物であり、2003年にル・マン総合優勝を飾ったベントレー・スピード8はTS020を模倣に近いレベルでベンチマークとして設計されたと言われる。
優勝こそ逃したものの、その洗練されたデザインや頭一つ抜けた速さ、一瞬だけ見せた日本人トリオによるル・マン制覇の夢は当時のレースファンの記憶に残り、今なお高い人気を誇る。

余談

  • メイン画像の通り外観はプロトタイプカーそのものだが、市販車をベースに改造したレーシングカーの規則であるGT1の規定に合わせて開発されたため、1台だけ公道仕様車が存在する。この個体は市販されず、現在はドイツで保管されている。
  • 1999年仕様のカラーリングはスポンサーであるマルボロのもの。ただし煙草の銘柄を車体に掲げることは禁止されているため、文字は入っていない。同様の事例はF1ラリーでも多数存在した。なおマルボロはグループA初期のWRCでもトヨタをサポートしていた時期がある。
  • トヨタがTTE主導でル・マンに参戦したのは、トヨタがF1に転身する際、これまでラリーしか経験のなかったTTEにサーキットレースの経験を積ませるためという目的があった。


関連項目

トヨタ ル・マン グランツーリスモ
TS030:系譜上の後継。2012年のル・マンでデビューした。

関連記事

親記事

トヨタ とよた

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivで「TS020」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 4572

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました