概要
1924年のこと、
- メトロ・ピクチャーズ・コーポレーション (1915年創業)
- ゴールドウィン・ピクチャーズ (1917年創業)
- ルイス・B・メイヤー・ピクチャーズ (1918年創業)
の3社が合併して、MGMスタジオが設立。親会社は当時最大の劇場チェーンだったロウズ。
資材と人材に恵まれた環境、創始者の一人であるルイス・B・メイヤーのワンマン的な辣腕によって大作映画を次々に送り出し、設立から1950年代までアメリカ映画界のトップに君臨し続けた。
ロゴのライオンはレオ・ザ・ライオン(意訳すると獅子・ザ・獅子)といい、その枠にも書かれている「芸術のための芸術(Ars Gratia Artis)」という当時のモットーを象徴するものだった。
だが、60年代から作風が世間に受け入れられなくなり、徐々に衰退。経営権が右往左往することになる。
1973年には配給権をユナイテッド・アーティスツに売り渡すが、1980年にユナイテッドが『天国の門』の歴史的大敗で破綻すると、逆にMGMがユナイテッドを買収し、MGM/UAとなった。
1986年、テッド・ターナー率いるTBS(ターナー・ブロードキャスティング・システム)の買収を受けるも、わずか74日後に再売買で元の鞘に戻る。ただし過去の版権の大半は、このときターナーの手に渡っている。
1997年にはオライオン・ピクチャーズを傘下に収めた。
2010年に連邦破産法11条の適用を申請。スパイグラス・エンターテインメントの支援で再建を試みていたが、『007』と『ホビット』の記録的ヒットのおかげで経営状況が改善し、一気に破産状況を脱した。
2021年、Amazonによって84.5億ドルという巨額で買収された。MGMの保有している映画やテレビ番組は今後Amazon Prime Videoで展開される予定。
作品
先述したように、MGMは1986年にテッド・ターナーへ過去の版権を売却した。そのため、過去の作品の多くは、時間が経ってパブリックドメインになっているか、後にターナーが参入したワーナーブラザーズに渡っている。かつてMGMのアニメ部門でハンナ・バーベラが制作した『トムとジェリー』も同様である。
現在、MGMがソフト販売している映画のほとんどは、かつてユナイテッド・アーティスツが有していたものである。
オライオンに関しては、多くをMGMが、1979-1982年にワーナーブラザーズが配給した一部を同社が所持している。
MGM/UA
007シリーズ(継続)
旧MGM
旧ユナイテッド・アーティスツ
007シリーズ
旧オライオン・ピクチャーズ
関連タグ
外部リンク
Category:メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの作品 - Wikipedia