概要
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(第9世代)に登場するジムリーダーたち(登場エピソードは「チャンピオンロード」)。
今作ではジムに挑む順番が決められていないものの相手ポケモンのレベルは決まっており、生半可なレベルで挑むと返り討ちに遭うため、下記の順番で挑戦していくのが好ましい。マップからジムの詳細を確認することでも、おおよその強さを確認することができる。
一応、レベリングに重点を置いた場合、最後のジムから挑戦可能なので、ストーリー攻略にこだわりがなければ試してみるのもあり。
スポーツ的な要素が盛り込まれたガラル地方に比べて、パルデア地方ではアカデミーの課外授業のひとつとして位置づけられている。それ故に、ジムへの挑戦は学校の定期試験というより受験するのが自由な資格試験の性格を持つ。
今までの地方と比べても、トレーナー人生の中では位置づけが低いようにも見受けられる上に、こっちのストーリーを優先したプレイヤーも多いとの事。
ジムリーダーに挑むには『ジムテスト』(前作の『ジムチャレンジ』に相当するもの)をクリアする必要がある。
ただし、パルデアジムの建物は単にオフィスビルとしての機能しか存在せず、ジムテストは屋外の街中で行われる。また、ジムテストではポケモンバトル以外にもポケモン探しやエクササイズといったアクションや思考力を問うことに重点を置いているものがあり、ジムチャレンジよりも多様化している。
ジムテストをクリアしたのちオフィスの受付に報告することで、ジムリーダーへの挑戦権を獲得できる。ジムリーダーとの戦いは、町のなかに備えられたバトルコートで住民を観客に行われる。
今作独自の要素は2つ。
1つ目は当然、今作の目玉要素であるテラスタル。丸ごとタイプを変えうるその性質から、アオキ以外は違うタイプの既出ポケモンをエースにしている。テラスタルによるタイプ変化と変化前の特性やタイプ一致技をも戦略に組み込んでいるジムリーダーも多いため、歴代のなかでも手強い部類に入る。
もう1つは地味なのであまり注目されていないが、試合中にジムリーダーと主人公双方の意思に関係なく天候が変わること。
前述の通り、町中のオープンエアのバトルコートを使っている関係で、町の天候がそのままバトルに影響する。町で雨が降ればあめ状態になり、砂嵐が起こればすなあらし、雪が降ればゆき状態で戦うことに。
幸い、天候で強くなるジムリーダーの中に心折れるほどの強敵はいないので、ストーリーを彩るスパイス程度に考えて楽しめる。ゲーフリもそういう楽しみ方を想定しているのか、バトル開始時の天候に応じてグルーシャの台詞が変化することが確認されている。
また、全員が何かしらの職業を兼任している(またはしていた)という特徴があり、いままで以上に各町の顔役という印象が強い。ただ今までの地方のジムリーダーと比較して、資格試験のような性格が強い、そしてより本業をしていると見受けられる場面が多いせいか、ジムリーダーが実質副業なのでは?との見方も多い。また、彼らの話によると、ポケモンリーグ委員会からは定期的に視察が行われており、アカデミーとの距離や挑戦に来る生徒の実力に合わせて使用ポケモンを加減するように指示を受けているという。
ちなみに、6個以上のバッジを所有している生徒は1割にも満たないくらいの高難易度だという。
本作でも戦闘の展開に伴ってBGMが変わる演出が存在しており、ジムリーダーが切り札をテラスタルさせると、前作のようにチャントのようなコーラスの入った専用のBGMが流れる(このBGMは予告編でも使われていたので、聞き覚えのあった人は多かったはず。
ちなみにクリア後に彼らと再戦することもできるが、一度再戦したジムリーダーとまた会う方法は現状ではDLC「ゼロの秘宝」の後編にあたる「藍の円盤」で実装のリーグ部のみ。
ジムリーダー(パルデア)メンバー構成
ジムリーダー名 | ジム名 | 使用タイプ | キャッチコピー | 職業 |
---|---|---|---|---|
カエデ | セルクルジム | むし | お菓子の虫 | パティシエ |
コルサ | ボウルジム | くさ | ネイチャーアーティスト | アーティスト |
ナンジャモ | ハッコウジム | でんき | エレキトリカル★ストリーマー | 動画配信者 |
ハイダイ | カラフジム | みず | 激流料理人 | 料理人 |
アオキ | チャンプルジム | ノーマル | 非凡サラリーマン | サラリーマン |
ライム | フリッジジム | ゴースト | ソウルフルビート | ラッパー |
リップ | ベイクジム | エスパー | 超マジック・マキアージュ | コスメプロデューサー |
グルーシャ | ナッペ山ジム | こおり | 絶対零度トリック | 元スノーボーダー |
元ジムリーダー(本編開始時には退職済み)
余談
切り札以外のポケモンに他タイプを混ぜるジムリーダーはいるものの、切り札のポケモンが専門タイプでないジムリーダーはほぼ初。
なお、ジムリーダーではないがむしタイプが専門であるにもかかわらずドラピオンを切り札にする四天王は存在する。ただしこちらは進化前がむしタイプ。
前述の通り、今作ではジムリーダーと町中のバトルコートを用いて戦うことになる。
オンライン対戦でもこのバトルコートが流用されて野外での戦いになることが多く、室内なのはチャンプルタウンの宝食堂ぐらい。
藍の円盤では、パートナーリボン持ちのポケモンを交換してくれる。
また、ブルーベリー学園での戦闘ではDLCで復帰したポケモンも使用する。
アニポケ
オレンジアカデミーのバトル学のカリキュラムの一つである「テラスタル研修」にて、テラスタルオーブを用いたバトルの習得を目的に世界中からトレーナーが集まり、『テラスタルデビュー』編ではリコロイドットがゲームと同様にジムテストを行なう。
しかし前シリーズまでに見られた脚本の制約の都合からか、ジムリーダーへの勝利及びジムバッジの獲得は目標にしておらず、勝敗に関係なくジムリーダーが挑戦者のバトルを認めること、身も蓋もない表現をすればジムリーダーの主観や判断によって合格が左右されてしまうとも言える。
しかし実情はリコロイドットのように謙虚なバトルスタイルでたとえバトルに敗れても合格する者もいれば、サンゴのような性格に難ありな人物さえ合格できてしまう(ただしエクスプローラーズ側とジムリーダーのバトルの勝敗は不明)。
ちなみに、リコロイドットは応用テストで全員一度は敗北し、その後の対応が顕著に分かれている。
リコは勝敗のみで判定された上に敗北時点で再戦の機会を与えられないまま不合格、ロイは「魂洗って出直してきな」と再戦を認め、再戦により合格、ドットは(ジムリーダーからのアドバイスもあったが)2体のポケモンを使った効果的なバトルを行い、進化やテラスタルを適切なタイミングで使用したことが評価され合格している。
上記の通りバトルの勝敗は必ずしも合否を決定付けるものでもないが、一方でジムリーダーとのバトルで勝てる実力を持ちながら対戦相手との性格面での相性だけで不合格と判断されるのも、それはそれで公平性を損ない問題になりかねない。
また、勝敗のみで合否判定を行うジムリーダーの存在を踏まえると、勝利による評価はジムテストに良い影響を与えるのは間違いない。
このため作中ではジムテスト合格のためにジムリーダーに勝つことが念頭に置かれている描写が目立つ。
総じてアニポケではゲーム以上に資格取得の過程としての性格が強いと言える。
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