曖昧さ回避
- イタリア料理のひとつ、「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」。本頁で解説。
- 『マナケミア2 ~おちた学園と錬金術士たち~』の登場人物。本項で解説。
- 『キラッとプリ☆チャン』の登場人物。⇒アリス・ペペロンチーノ
- 『Fate/GrandOrder』の登場人物。⇒スカンジナビア・ペペロンチーノ
- 自称元四天王のバーチャルYouTuber。⇒アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(VTuber)
パスタ料理の「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」
パスタ料理の中でもシンプルな料理の一つ。ローマ発祥と言われる。
熱したオリーブオイルでニンニクと唐辛子を炒め、そこに茹でたパスタを絡めてつくる。
パスタはスパゲティを使用する事が多い。
アーリオはニンニク、オリオはオリーブオイル(油)、ペペロンチーノは唐辛子を意味する。
フルネームは「スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ(Spaghetti aglio, olio e peperoncino)」。
日本で先にこちらが知れ渡ったため勘違いされやすいが、本来はナポリのレシピである「アーリオ・オーリオ(ニンニクとオリーブオイル)」ソースに「ペペロンチーノ(唐辛子)」を足したバリエーション。
なので、この料理はヨーロッパなどでは「アーリオ・オリオ」と呼ばれる。
日本でいう素うどんやざるそばに相当する料理らしく、ソースの味よりもパスタ本来の小麦の味を楽しむものらしい。
なお、塩・オリーブオイル・唐辛子・ニンニクだけで構成されているためどれか一つでも量を誤るととんでもない味に化ける恐れもあるので、プロでさえ「満足いく事が少ない」とされる、「シンプル故に難しい」の代表例とも言える料理。
なので、(材料と調理法から)「ごまかし」が効かないので、料理人の技量を見るにはもってこいのメニューでもある。
また、その材料の少なさから「絶望のパスタ」「貧乏人のパスタ」とも揶揄される。
ちなみに本場イタリアではいわゆる「家庭の味」(良く言えば家で作れる)なので、店(リストランテ)のメニューには出てない(頼めば出てくると思う)。その家ごとの味がある。
俗説では(悪く言えば)イタリア人にとって「貧乏飯」であるので、うどん蕎麦感覚で現地で頼んでも「わざわざ外食で卵かけご飯(又はねこまんま)食いに来た」様な目で見られるらしい。
アーリオ・オリオ(エ・ペペロンチーノ)の基本的な作り方
- 最初に、パスタ鍋に塩を入れ、スパゲッティを投入して茹で始める。
- ニンニクを切り、スキレットやフライパンを弱火にかけ、オリーブオイルを入れてからニンニクをそこに投入して火を通す。唐辛子を入れてペペロンチーノにしたい場合はこの時に唐辛子を切って同時に加える。
- パスタが茹で上がったら、中火にして先ほどソースを作ったパンにパスタを加える。そこに少量のパスタの茹で汁を加え、ソースを乳化しつつ塩気を加える。
- 皿に盛り付ける。
作る時のポイント
- 余計な材料を入れない。チーズもバターもダメである。何故ならば、アーリオ・オリオは「ニンニクと油のパスタ」だからである。
- 塩を使うのは一度だけ。パスタを茹でる時に水に加えるただの一回のみ。
- ニンニクを焦がさない。また、生でもよくない。ニンニクはすぐに焦げてしまうので経験が浅いうちは気を付けること。失敗して焦がせば次からはどれだけ経つと焦げるのか覚えられる。
この料理をおいしく作るコツは、塩加減である。出来上がりに塩をかけたり、ソース鍋に塩を加えてはいけない。
最後に茹で汁を加えるタイミングで、パスタの茹で汁に含まれている塩で調整するようにする。
シンプル故に難しいと言われるのには、こういった体感的に身に付く程度の影響が大きいからである。
イタリア料理としての趣旨を無視し、醤油や高菜を加えた和風パスタとしてアレンジされることも多い。
『マナケミア2』のペペロンチーノ
CV:小杉十郎太
ゲーム『マナケミア2 ~おちた学園と錬金術士たち~』の登場人物。
愛称「ペペロン」。妖精さんの一族に師事する巨漢。かわいい妖精さんを目指している。
女主人公のウルリカを案じてアトリエのメンバーに加わる。
関連動画
保守的なナポリのシェフ達が、全世界で最も再生されているスパゲッティ・アーリオ・オリオの調理動画に突っ込みを入れていく動画。
イタリア語で彼らが話していることの要約は
- アーリオ・オリオはシンプルな材料だけで作る料理
- アーリオ・オリオに字で書かれた正統なレシピはなく、人それぞれのやり方がある。しかし、その中で決まっていることはある
- 工程で塩をおかしなタイミングで使ってはならない
などである。英語字幕はあるので読める人は読んでみよう。
関連イラスト
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こちらは目玉焼き乗せパスタ。