概要
1981年生まれ。もともと漫画家を目指していたが、絵が上達しなかったために小説に転向。
2002年『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』でメフィスト賞を受賞しデビュー。
当時二十歳でのデビューとなり、『京都の二十歳』というキャッチコピーがつけられた。
主にミステリー・ライトノベルを中心に活動。代表作は『戯言シリーズ』『化物語』など。
作風
とにかくインパクト重視の、ハッタリの効いた世界観が持ち味で、凝りに凝った言葉遊びに定評がある。作中には大量の不条理な設定や思わせぶりな謎がちりばめられているが、大半は伏線でもなんでもなく、ただの雰囲気作りである。謎が明らかになるのは1つか2つだけ、あとは投げっぱなしで回収しないまま終わることが多い。
キャラクター造形では、二度と忘れられないような奇妙な名前、トチ狂った狂人キャラの言動が強烈な印象を残す。あとなぜか妹にセクハラをする変態兄貴が作中に主要な登場人物として登場することが多い(零崎双識、黒神真黒、阿良々木暦等)。
人物
基本的に顔出しはしておらず、出版社のイベントなどにおいては電報などでメッセージを送るのが常。
同世代の作家としては、佐藤友哉、滝本竜彦、乙一らとの交友が知られている。自分が小説家になったきっかけの作家として笠井潔、京極夏彦、森博嗣、清涼院流水、上遠野浩平らを"五大神"としてあげている。特に流水氏とは、デビュー時の帯文を担当してもらった縁もあってか、対談などを催す機会も多い。
人物像については不明な点も多いが、本人いわく「社会的にはかなりの不適合者」。『ファウスト』の対談においては佐藤氏から「下手な無頼派の文学者よりすごい」とまで言われてしまっている。
『週刊少年ジャンプ』での巻末コメントも隔週で担当しているが、話題は作中設定の補完や単行本などの宣伝が主。
物語シリーズセカンドシリーズを三ヶ月毎に刊行したり、最長巨編である悲鳴伝を構想も含め15日で書くなど、かなりの速筆である。
かなりコアなジョジョファンであり、自身の小説内でもパロディネタが数多く書かれており、作者の荒木飛呂彦とは対談したこともある。
作品
戯言シリーズ
クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い
クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識
クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子
サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し
サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄
ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹
ネコソギラジカル(上) 十三階段
ネコソギラジカル(中) 赤き制裁VS橙なる種
ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い
ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典
人間シリーズ
零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係
零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係
零崎人識の人間関係 零崎双識との関係
零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係
最強シリーズ
物語シリーズ
化物語(上/下)
偽物語(上/下)
猫物語(黒)
猫物語(白)
終物語 (上/中/下)
混物語(映画特典)
刀語
第一話 絶刀・鉋
第二話 斬刀・鈍
第三話 千刀・鎩
第四話 薄刀・針
第五話 賊刀・鎧
第六話 双刀・鎚
第七話 悪刀・鐚
第八話 微刀・釵
第九話 王刀・鋸
第十話 誠刀・銓
第十一話 毒刀・鍍
第十二話 炎刀・銃
真庭語
第零話 虚刀・鑢 ※BD/DVD限定盤のCDに収録。朗読劇。
不問語(ドラマCD)
伝説シリーズ
悲衛伝(2016年刊行予定)
世界シリーズ
きみとぼくの壊れた世界
不気味で素朴で囲われた世界
きみとぼくが壊した世界
不気味で素朴で囲われたきみとぼくの壊れた世界
ぼくの世界 ※発売未定
りすかシリーズ
新本格魔法少女りすか2
新本格魔法少女りすか3
新本格魔法少女りすか0 ※発売未定
忘却探偵シリーズ
掟上今日子の旅行記(2016年10月刊行予定)
美少年シリーズ
美少年探偵団 きみだけに光りかがやく暗黒星
ぺてん師と空気男と美少年
屋根裏の美少年
押絵と旅する美少年(2016年夏刊行予定)
パノラマ島美談(2016年秋刊行予定)
戦争シリーズ
JDCトリビュート
ダブルダウン勘繰郎
トリプルプレイ助悪郎
ノベライズ
xxxHOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル
DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件
ジョジョの奇妙な冒険 JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN
その他
西尾維新対談集「本題」
漫画原作
放課後、七時間目。 (漫画:高河ゆん)
うろおぼえウロボロス! (漫画:小畑健)
未単行本化作品
哀川潤の失敗(一部人類最強の純愛に収録)
なこと写本シリーズ
- させられ現象
- ある果実
- 栄光の仕様
- ヨウ素の皮肉
- 〆に最初
蹴語(シュウガタリ)
探偵都市伝説