概要
ポケットモンスター金・銀・クリスタル(便宜上リメイク版ハートゴールド・ソウルシルバーも含む)に登場するライバル。
由来はクリア後のウツギ博士の助手の発言から。
本編中でその名を呼ばれるレッドやグリーンと違い、いまいち名称がハッキリしない。
GSCでライバルの名前を何も入力しない場合は金が『シルバー』、銀が『ゴールド』、クリスタルだとその両方、HGSSではハートゴールドが『ソウル』、ソウルシルバーが『ハート』、さらにGSCのメディアミックスのゴールデンボーイズでは『ブラック』(主人公達はポケスペ版と同名)と名前がバラバラで名称がハッキリしないという事態になってしまっている。
初戦闘時のトレーナー名が「???」表記だった事から、ライバルの名前を決める場面で本当に名前を「???」にしてしまい、ライバルの本名が永遠にわからないというギャグのような事例も数多く報告された。
この為かは不明だが、HGSSでは「とおりすがりのしょうねん」表記になり、彼の名前を知るのも「落としたトレーナーカードを拾ったから」という形でフォローされている。
そのためか、日本では名前を付けないことが多く、pixivにおいても「ライバル」というタグだけが使われることが多い。
強いて名前を付けるとすれば「シルバー」か(海外ではこちらが主流のため)。ただし、ポケスペを支持しない人を不快にするリスクがあることに注意すべきだろう。詳しくは下の「逆輸入騒動」の項を参照。
人物
(左:HGSS、右:GSC)
劇中で言われてる 事が多いやや長めの赤髪が特徴の少年。
肩まである毛先はねたロン毛に赤いラインがある黒い服に紫のだぼっとズボンに黒いブーツ の恰好をしている。
リメイク版のHGSSでは髪の赤みが強くなり髪型も少し丸みを帯びアホ毛が生え、靴も変え恰好もスマートな感じ変わった。
序盤ではウツギ研究所からポケモンを盗み、そのポケモンを使って主人公に度々勝負を挑んでくる。
冷酷な性格で言葉遣いは荒い。「強さこそが全て」という信念の持ち主で、そのためには手段を問わず強いポケモンを求めていたが、主人公と接するうちに少しずつ心境が変化していく。 歴代ライバルは基本的に主人公の幼馴染だったりお隣さんだったりするが彼の場合はそんなことはなく、主人公との元々の関係が完全に赤の他人である。そういった意味では歴代ライバルキャラの中では異色と言える存在。
HGSSでは、劇場版ポケットモンスター「幻影の覇者ゾロアーク」で配布されたセレビィによる隠しイベントで、元ロケット団のボス・サカキと思いがけない過去が明かされる。
ウツギ研究所からポケモンを盗んだ件に関してはオリジナル版では結局そのことについてはその後全く言及されなかったためややモヤモヤが残る展開だったが、HGSS版ではしばらくして罪悪感から一度ポケモンを研究所に返しに戻るが盗んだポケモンがなついていたことから正式にウツギ博士から譲ってもらうという形でフォローされている。
作中ではセリフが全体的にツンデレ臭いことから、ファンの間では屈強のツンデレキャラとして扱われている。特にHGSSではそれが顕著になった。
また、HGSSにおいて例の事件を起こした人物として有名。→ラジオ塔脱衣事件
手持ちポケモン
GSC
合計で6+1回戦うことになる。
ジョウト
「1回目」
- 御三家のうち1体(Lv.5)
※主人公がワニノコを選んだ場合はチコリータ、ヒノアラシを選んだ場合はワニノコ、チコリータを選んだ場合はヒノアラシと主人公の選んだ御三家が苦手なタイプの御三家を繰り出してくる。
「2回目」
「3回目」
「4回目」
「5回目」
カントー
「6回目」
「7回目」
- ニューラ(LV.45)
- クロバット(LV.48)
- レアコイル(LV.45)
- ゲンガー(LV.46)
- フーディン(LV.48)
- 御三家最終進化形(LV.50)
※第7戦は第6戦に勝利後、毎週月曜と水曜のみ可能。
ポケスタ金銀
スタジアムとジムリーダーの城を全制覇した後に現れるモード「ライバルをたおせ」に登場する。
手持ち(表と裏共通)
HGSS
合計で5+1回戦うことになる。
基本的な手持ちは変わらないが、レベルや戦闘回数が異なる。
『1回目』
- 御三家のうち1体(Lv.5)
※主人公がワニノコを選んだ場合はチコリータ、ヒノアラシを選んだ場合はワニノコ、チコリータを選んだ場合はヒノアラシと主人公の選んだ御三家が苦手なタイプの御三家を繰り出してくる。
『2回目』
- ゴース(Lv.14)
- ズバット(Lv.16)
- 御三家進化形(Lv.18)
『3回目』
- ゴース(Lv.22)
- コイル(Lv.18)
- ズバット(Lv.20)
- 御三家進化形(Lv.22)
『4回目』
- ゴルバット(Lv.30)
- ゴースト(Lv.30)
- コイル(Lv.28)
- ニューラ(Lv.34)
- 御三家進化形(Lv.34)
『5回目』
- ニューラ(Lv.36)
- ユンゲラ(Lv.37)
- ゴースト(Lv.37)
- レアコイル(Lv.37)
- ゴルバット(Lv.38)
- 御三家最終進化形(Lv.40)
『カントー』
- ニューラ(Lv.46)
- レアコイル(Lv.46)
- ゴルバット(Lv.47)
- フーディン(Lv.48)
- ゲンガー(Lv.48)
- 御三家最終進化形(Lv.50)
余談だが、カントーでのバトル後は、「りゅうのほこら」で彼とタッグを組んでイブキとワタルに挑める。
アニポケでの扱い
もっとも、現在に至るまで全く出番が無い彼よりはマシだが。
外伝『ライコウ雷の伝説』にて金・銀・クリスタルの主人公をモデルにしたキャラは男女共に出演しているものの彼は出演しておらず、代わりにジュンイチというオリジナルキャラクターが出演した。
メインにおいてもサトシのライバルはジュンイチだったため、出演していない。
『ライコウ雷の伝説』のオープニングにて一瞬だけ出演したが、劇場版のとある作品にて一瞬だけ小さく映った男主人公達同様、出演はそれっきりである。
ストーリー開始早々、ウツギ研究所で盗みを働くという某R団と同じようなことをしているために難しいかもしれないが。
ちなみに手持ちポケモンはニドキングだった。
長らくアニメでの登場がなかったが、後に2016年12月より日本語版が公開された「ポケモンジェネレーションズ」の第5話で登場。容姿はHGSS版となっており、声は逢坂良太氏が担当する。
「サカキの息子」としか呼ばれていないため、本名は不明。
他媒体での扱い
ゴールデンボーイズ
ブラックとして登場。卑劣で残酷な少年。
ポケットモンスターSPECIAL
シルバーとして登場。黒い手袋をした少年。詳細はシルバー(ポケスペ)で。
穴久保版ポケモン
銀次郎として登場。
ジョウの大冒険
ツバキとして登場。非情な少年。詳細はツバキで。
傾向的にチコリータ、ワニノコ系列持ちが多い。
逆輸入騒動
※この内容はポケスペ版にも書いてあります。しっかり読んで両コンテンツを楽しんでください。
HGSS発売時に起こった、ライバルに関する大論争。
ゲーム内のイベントにおいてライバルがサカキの息子であるという事が正式に発表された。
HGSS発売前に既にライバルを原案とするシルバーがサカキの息子であるとしていたポケスぺの設定が公式に逆輸入されたと喜んだファンが掲示板その他各地で大々的に宣伝した。
それに関する支持と反論がファンやアンチだけに留まらずに巻き起こり論争へと発展した。
~経緯~
ポケスペは24巻、すなわち2007年。HGSSは2009年発売であり、サカキの息子設定の発表はポケスペが先行である。
しかし、2004年発売のファイアレッド・リーフグリーンにおいて、既にサカキの息子は「赤髪」であると語るキャラが登場しており、また主人公をサカキの息子と勘違いする発言から、FRLGの主人公と年齢が近い「少年」であるということも語られていることが判明する。
また、三犬のデザインも担当した斎藤むねお氏による漫画作品「ゴールデンボーイズ」でもサカキの息子と仄めかすような絵写はあり、またポケスペの作者である日下秀憲氏もツイッターで「後付けではない」と発言していた。
こういった経緯から、現在では公式の伏線をポケスペが使用したという意見で大半がまとまっており、逆輸入説はほとんど鎮静化している。
公式ファンとポケスペファンの間にある溝の深さを露呈した事件である為、両ファンの間ではある種のタブーとなっている。
関連イラスト
関連タグ
ゴールド(トレーナー)/ヒビキ(ポケモン) クリス(トレーナー)/コトネ(トレーナー)
ライバル…主に使われるタグ
GSCライバル HGSSライバル…GSC仕様とHGSS仕様を区別する際に使われることがある
サカキの息子…『ポケモンジェネレーションズ』における表記
シルバー(トレーナー)…『金』におけるデフォルトネーム。海外ではこちらが浸透している他、日本でも時折こちらの名前で呼ばれることがある
ソウル(トレーナー)…『ハートゴールド』におけるデフォルトネーム。こちらの名前で呼ばれる事はほとんど無い