概要
本作はウルトラマンのパロディとして発表されたギャグマンガが連載に昇格したという経緯であり、連載版第1話も宇宙怪獣とキン肉マンが戦うという話だった。
したがって、本作に登場する正義超人は悪行超人とのリング上での「決闘」の他、人類にあだなす怪獣や侵略者と闘うのが本来の役目である。そうしたことを中心に描かれていたのが、原作初期の「怪獣退治編」である。
この頃はキン肉マンはニンニクを食べて巨大化し、40m級の怪獣相手に戦い、シメにはキン肉フラッシュで相手を爆殺していた。アニメOPの「飛び散れキン肉ビーム♪」というフレーズもこの頃のキン肉マンを現した歌詞である。
後に超人オリンピック、アメリカ遠征編を終えた後に再び怪獣と闘った際には、キン肉マン本人が「読者の諸君 私はニンニクで巨大化できるのだよ」と発言している。
だったらリングの上でも悪行超人相手にキン肉フラッシュとか使えばいいじゃんなどと言うのは禁句である。いや、今のゆでたまごならやりかねないのが怖いけど。
ちなみに巨大化能力は失われたわけではないらしく(新世代超人は不明)、やろうと思えばできるが、仮に巨大化して捻り潰そうとしても相手もスーパー戦隊のロボットのように巨大化してタイマンを張るだろうし、被害がデカくなるだけで大して意味が無いのでやらないらしい。
なお、原作では27話目までが該当するが、アニメでは6話目から超人オリンピックが開催されている(その後もしばしば怪獣退治編のエピソードが本編に取り込まれている)。
また、中盤からは読者から怪獣を公募するシステムが採用されており、以降の「君の考えた超人募集コーナー」の先駆けとなった。かくいうロビンマスクやラーメンマンなどの大人気超人も、実は公募キャラである。
あらすじ
東京田園調布の美馬里公園に居を構える超人キン肉マンは、怪獣と闘おうと意気込むものの毎回連戦連敗。鍛え抜かれた鋼のボディも心がヘタレで頭もアホではどうしようもなく、「ヒーロー界の面汚し」とまで蔑まれていた。
そんなある日、キン肉マンのもとにミート君と名乗る少年が現れる。彼によれば、キン肉マンは500億光年彼方のキン肉星の王位継承者であるとのこと。なんやかんやあってキン肉星を救ったキン肉マンは、ミート君と共に地球に留まり怪獣と闘うことになった。
アメリカ最強のスーパーヒーロー・テリーマンも加わり、今日もキン肉マンは悪と戦う。テリーマンの技量とミート君の知恵もあって、キン肉マンは怪獣たちを次々に葬り去れるまでにパワーアップしていった。
そんな中、かつてキン肉マンに土を付けた凶悪怪獣・猛虎星人が、仲間のアブドーラを連れてキン肉マン&テリーマンに決闘を申込み…。
登場人物
キン肉星関係者
正義超人
人間
怪獣・悪行超人
- キング・トーン:真弓から王位を奪った忌々しい豚。ブタなのに超人強度50万パワー
- キン骨マン:髑髏星人シャレコウベ。本作におけるば○き○まんポジションであるが、『キン肉マンⅡ世』では悪行超人に分類されていた
- イワオ:初登場時にこっぴどくキン肉マンに敗れ、以降はキン骨マンの子分に
- 怪獣テンドン:マイナーだがエピソードは『いただき!!キン肉マン』でリメイクされた
- ナチグロン:アニメではマスコットキャラ化した
- オカマラス:キン肉マン史上最初の敵キャラだが、最近五百数十話ぶりに登場した
- エラギネス:読切第2話に登場、本編にも出てくる
- アクロバット星人:『キン肉マンⅡ世』でまさかの再登場
- アブドーラ:モデルは悪役レスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャー。宇宙一凶悪な怪獣らしいが、国会議事堂を襲おうとしたところをテリーマンに一撃で撃ち殺された。後に前述のとおり別個体が登場
- 猛虎星人:モデルはタイガー・ジェット・シン。アブドーラとコンビを組む怪獣
- ウコン:中編「南の島編」に登場する悪役。初代アニメでは劇場版に度々こいつの一族(CV:ゆでたまご)が登場。
関連項目
いただき!!キン肉マン:時系列は黄金のマスク編以降だが、ノリは完全にこっち。