概要
2005年12月8日に秋元康プロデュースのもと結成された。2006年2月1日にインディーズデビュー、同年10月25日にメジャーデビューした。『チームA』・『チームK』・『チームB』『チーム4』『チーム8』の5チームからなっている。2013年からは、プロ野球のドラフト会議のように新たなメンバーを決める「AKB48ドラフト会議」がスタートした。
秋葉原に専用劇場であるAKB48劇場を持ち、そこで公演を行っている。元々は、「会いに行けるアイドル」をコンセプトにしていたが、アイドルオタクやメンバーと同年代の女子からの圧倒的人気で、会いに行くのは困難になってしまった。(なお、女性ファン、小中学生ファン、ファミリー・カップルファンには、劇場のチケット購入において一般枠とは別枠で一定数の席が確保されている)
グループ名のAKBの由来は、ホームグラウンドである秋葉原(あきはばら)の略称「秋葉(あきば)」(AKiBa)からで、48の由来は、office48の社長の芝幸太郎の姓(芝=48)からとされる。しかし総合プロデューサーの秋元康のイメージでは、『48』はあくまで商品番号と語っている。そのため、メンバー数は48人ではなく、2014年12月29日現在の正式契約メンバーが138名となっている。
普段の選抜メンバーは劇場の運営が決めるのだが、年に各1回、ファン投票によって選抜を決める選抜総選挙と、じゃんけんによって選抜を決めるじゃんけん大会が行われる。
また販促のためでもある握手会が大規模に行われており参加方式もややこしいため
ファンブログや掲示板などでも特に握手会の話題が他アイドル以上に活発となっている。
2009年に第一回目の、2012年に第二回目の組閣(チームメンバーの入れ替え)が行われており、組閣以降はキャプテン制を導入している。二回目では、キャプテンの交代及び総監督(AKB48グループ全体のリーダー)の役職が設置され、それに高橋みなみが就任した。更に、2014年2月には姉妹グループも巻き込んだ大組閣が行なわれ、2015年12月8日のAKB48劇場オープン10周年記念の特別公演において総監督の職を高橋みなみから横山由依に正式に継承した。
SDN48(解散)、SKE48、NMB48などの姉妹グループが存在しており、2011年からは公式ライバルとして乃木坂46が存在するようになった。
シングル
主なカップリング
メンバー
(あいうえお順、キャプテン格は太字で表記・☆=正、◎=副、2018年5月現在。チーム8兼任メンバーはキャプテン格を除き省略)
チームA
入山杏奈/☆岡部麟(チーム8兼任)/加藤玲奈/後藤萌咲/篠崎彩奈/鈴木くるみ/田口愛佳/千葉恵里/西川怜/前田彩佳/宮崎美穂/向井地美音/横山由依(AKB48グループ総監督)
チームK
市川愛美/小嶋真子/☆込山榛香/下口ひなな/田野優花/野澤玲奈/藤田奈那/峯岸みなみ/武藤小麟(武藤十夢の妹)/武藤十夢/茂木忍/安田叶/湯本亜美
チームB
岩立沙穂/大家志津香 /柏木由紀(NGT48兼任)/北澤早紀/久保怜音/小嶋菜月/佐々木優佳里/高橋朱里/田北香世子/竹内美宥/谷口めぐ/中西智代梨/福岡聖菜/山邊歩夢/
チーム4
浅井七海/稲垣香織/大川莉央/大森美優/岡田彩花/岡田奈々(STU48兼任)/川本紗矢/佐藤妃星/達家真姫宝/田屋美咲/☆村山彩希/樋渡結衣
チーム8
→チーム8
研究生
チームA預かり
佐藤美波/庄司なぎさ/道枝咲/山根涼羽
(第3回ドラフトメンバー)
佐藤詩織/古川夏凪/本田そら
チームK預かり
長友彩海
(第3回ドラフトメンバー)
岡田梨奈/勝俣沙央里/小林蘭/末永祐月/矢作萌夏
チームB預かり
梅本和泉/播磨七海
(第3回ドラフトメンバー)
大竹ひとみ/大盛真歩/神山莉穂/北川悠理/斎藤陽菜
チーム4預かり
黒須遥香/本間麻衣
(第3回ドラフトメンバー)
石綿星南/蔵本美結/多田京加/原沢音妃/吉橋柚花
元メンバー
他グループに移籍していないメンバー(AKB48の主なOG)→大島麻衣/奥真奈美/小野恵令奈/米沢瑠美/平嶋夏海/前田敦子/松原夏海/光宗薫/佐藤夏希/増田有華/仲谷明香/仁藤萌乃/河西智美/中塚智実/小森美果/篠田麻里子/板野友美/秋元才加/仲俣汐里/菊地あやか/佐藤亜美菜/野中美郷/大島優子/片山陽加/塚本まり子(大人AKB・期間限定加入)/髙島祐利奈/佐伯美香/川栄李奈/松井咲子/小林茉里奈/土保瑞希/橋本耀/前田美月/倉持明日香/内田眞由美/西山怜那/内山奈月/小林香菜/高橋みなみ/高城亜樹/永尾まりや/岩田華怜/岩佐美咲/石田晴香
他グループに移籍したメンバー
宮澤佐江(2016年4月1日卒業):SNH48・SKE48兼任
市川美織/梅田彩佳(2016年4月1日卒業)/藤江れいな:NMB48
北原里英:NGT48
AKB48との兼任解除
古畑奈和(SKE48チームKⅡ)/矢倉楓子(NMB48チームM):チームA兼任解除
松井珠理奈(SKE48チームS)/山本彩(NMB48チームN):チームK兼任解除
渡辺美優紀(元NMB48チームBⅡ):チームB兼任解除
小谷里歩(NMB48チームN):チーム4兼任解除
白間美瑠(NMB48チームM):チームA兼任解除
宮脇咲良(HKT48チームKⅣ):同上
兒玉遥(HKT48チームH):チームK兼任解除
矢吹奈子(同上):チームB兼任解除
北川綾巴(SKE48チームS):チーム4兼任解除
渋谷凪咲(NMB48チームM):同上
朝長美桜(HKT48チームKⅣ):同上
AKBは一つの通過点?
2010年代に入ってから「国民的アイドルグループ」扱いされているAKBだが、元々このグループは上記の様に「会いに行けるアイドル」として、毎日劇場で公演しながら、自分のスキルを高め、夢を追うチャンスをつかむというコンセプトで始められた、いわば『プロジェクト』。特に古いメンバーには「一つの通過点」という認識を持つ者が多く、シングル選抜メンバーに選ばれる機会が少なくても(あるいは無くても)AKBをきっかけにして、自分の目標を達成するべく努力すればいいという空気を作っているという。その例として、
- 舞台『ローマの休日』で「文学座」の荘田由紀とWキャストで主演し、NHKのドラマでも主演を果たすなど、女優としての評価を地道に高めている秋元才加
- 元々メンバー内で突出していた歌唱力をさらに高め、なおかつダンススキルや演技力まで磨き上げた結果、宮本亜門ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』の主演に抜擢されるに至った増田有華
- テレビのバラエティ番組での独特の存在感が評価され、AKBでも数少ないゴールデン番組のレギュラー枠を持っている大家志津香
- 総選挙以外の選抜経験が無いながらも、ラジオ番組での安定感、下ネタもぶちかます親しみやすさで存在感を高め、さらに独特の声を生かして声優の仕事にも活躍の場を広げている佐藤亜美菜
- 地元滋賀県で冠番組を持ち、交通安全ふるさと大使として地元に密着した活動で、しっかりと存在感を示している田名部生来
- 選抜経験が未だ無く、総選挙も第3回までは圏内にすら入った事が無かったのをきっかけに、「非選抜メンバーでも自分にしか出来ないことを見つけ出せる」という趣旨の著書「非選抜アイドル」を出版し、声優活動に力を入れている仲谷明香
などがいる。
AKBをアイドルユニットとしてみれば、落ち目だとか、メンバー間でも推されだ干されだといろいろな問題も出てくるかもしれないが、こうして「プロジェクト」として見れば、様々な可能性がまだまだ存在していることに気づくだろう。また、元メンバーの中にもAKBグループ在籍時よりも活動の場が広くなったメンバーがいることも事実である。元々、AKBというのは、アイドルの売り出しの常套手段だったテレビ露出を控え、劇場を中心に、CSやネットなど、様々な非“マス”メディアから、火がついたグループであるということを忘れては楽しめないのかもしれない。
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